ノッティンガム・トレント大学

産学連携で人に優しい環境と安心を届ける

教育内容と研究の質を高めることで学生を惹きつけ、卒業までに現代の職場で活躍できるスキルを習得させる。同時に、社会に貢献していく。そうした目標を抱くノッティンガム・トレント大学は、スマートシティや職場改革、デジタルキャンパスなどのプロジェクトで、富士通と共創することを決めた。その最初の取り組みとして従業員の生活の向上を狙いとしたBuddyConnectプロジェクトを開始。

富士通デジタル・トランスフォーメーション・センターには、共通の目標に向けて互いの専門性をうまく引き出すノウハウがあります。BuddyConnectは、まさに私たちが富士通とパートナーシップを強化して実現したいと思っていたものでした。

Nottingham Trent University, Strategic Partnership
Manager, Jonny Crawley 様

背景

共創プロジェクト推進のパートナーシップ契約を締結

ノッティンガム・トレント大学様(以下、ノッティンガム・トレント大学)は、学内改革のための最先端企業との連携に積極的です。産業界と教育界は互いに相手から学び、それぞれの強みを活かすことで成果を上げることができると考える同大学は、その方針に沿って富士通と戦略的パートナーシップ契約を結び、顧客や職員、学生の生活の質と安心を高める共創プロジェクトを進めています。

「富士通は、複数の業界の動向や技術に広く精通しており、私たちの最良のパートナーです。共創にも積極的で、課題解決のアプローチも私たちと共通しています」と話すのは、ノッティンガム・トレント大学のStrategic Partnership Managerを務めるJonny Crawley様。「富士通や、富士通の顧客、サプライチェーンがどのような課題に直面したかを聞いて、そこから得られた教訓を私たちのカリキュラムや研究にも活かせます。ここがとても重要なところです。」

ノッティンガム・トレント大学と富士通が結んだパートナーシップは、3つの領域に注力します。革新的な研究開発の機会を探る、共同で行うビジネスプランニング、そして学生のスキルと就業力の育成です。

富士通のEcosystem and Analyst Engagement部門を指揮するAndy Sefertaは「エコシステムを形成するアプローチでは、協業のパートナーである教育機関やお客様とひとつになって、それぞれの価値や利益を持ち寄ることで社会に還元することができます。今回のプロジェクトでは、企業と大学それぞれの文化を融合し、互いの強みを引き出し、関係を深めていくことで学内の多くの人々に利益をもたらすと期待しています」と語ります。

経緯

直感的に操作ができるアプリで職場を支援

BuddyConnectは、自閉症の人々を支援するために開発された直感的に使えるモバイルアプリです。職場で自閉症の人々が不安に襲われた場合の対策を素早く立てるために役立ちます。このアプリだけで情報検索や自閉症の人のための追加支援を手配することができ、自立と支援のための効果的なインフラとして活用できます。

「富士通デジタル・トランスフォーメーション・センターのヒューマン・エクスペリエンス・デザインのプロセスは、人の生活の質の向上に役立ちます。ユーザーの行動評価のために、私たちの社会科学の専門知識を取り入れ、ゲーミフィケーションやユーザーの視線と姿勢モニタリングの機能も追加しました。次のステップとして、機械学習によるアナリティクスにも取り組んでいく予定です。富士通と大学の互いのスキルを補完し合って進めています」とCrawley様は話します。

直感的に使用できるアプリは、職場で神経症や自閉症に苦しむ人々を支援するという結果を生み出しました。BuddyConnectの特長は、カラーコードによる精神の安定を示すトラッカーで、安定は緑、やや不安定は黄色、極度に不安定は赤というように、ユーザーの不安な気持ちを色で識別することができることです。

このカラーコードを見ることで、職員は特定の対処法を採ることができます。例えば、アプリのインスタントメッセージ機能を使って指定された友人と急いで会話をしてもらう、または職員用緊急サポート窓口に電話連絡する、というような対処方法です。

将来的には、ユーザーの日々の予定や仕事の期限などを見守るデイ・プランナー機能や、必要な施設の場所を対話形式で教えてくれるキャンパスマップ機能なども盛り込む予定です。

効果と今後の展望

人を中心に置いた共創でより良い学内環境を整備

アプリの機能を充実させてさらにインテリジェントなものに仕上げていくため、ノッティンガム・トレント大学と富士通は、神経症を抱えるユーザーを対象に、このアプリの実証実験を開始します。1,100人が参加するこの実験によって膨大なフィードバックを収集し、アプリの機能改善に役立てる方針です。

「富士通デジタル・トランスフォーメーション・センターには、共通目標に向けて互いの専門性をうまく引き出すノウハウがあります。BuddyConnectの取り組みはその成功事例です」とCrawley様は振り返ります。「今回取り組んだ生活の質の向上に注力したプロジェクトは、まさに私たちが富士通とパートナーシップを強化して実現したいと思っていたものでした。」

ノッティンガム・トレント大学にとってBuddyConnectは、デジタル・トランスフォーメーションの第一歩に過ぎません。今後さらにイギリス大手スーパーマーケットを巻き込んだ小売分析や自殺防止のプロジェクトにも取り組んでいく予定です。

「私たちにとっての富士通の価値は、信頼できるノウハウとヒューマンセントリックなアプローチだけでなく、事業規模もそのひとつです。イギリス国内とアイルランドにいる富士通社員は14,000人に上ります。その知識や経験をすべてワンストップで提供してもらえるという点で学生たちも大変喜んでいます。富士通のおかげで大学は進取の気風に溢れ、新しく集まった学生たちに産業界の現場の声を聞かせることができるようになりました」とCrawley様は締めくくります。

ノッティンガム・トレント大学

所在地50 Shakespeare St, Nottingham NG1 4FQ (イギリス)
設立1843年
ウェブサイトhttps://www.ntu.ac.uk/(英語)Open a new window

[2019年掲載]

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