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Fujitsu

Japan

F20とDatabase Smart Flash Cacheにより、4.8倍の性能向上を実証

SPARC Enterpriseの本体装置は販売を終了しました。
本製品の後継機種はSPARC Serversです。

2011年8月10日

当社は、Flash Accelerator F20カード(以下、F20)を搭載した「SPARC Enterprise™ M4000」上で、「Oracle Database 11g Release 2 Enterprise Edition」の高速化技術「Database Smart Flash Cache」を使用したOLTP(オンライン・トランザクション処理)システムの性能検証を実施しました。
「Database Smart Flash Cache」はF20をデータベースのキャッシュとして活用することができるため、HDDのみを使用したシステムと比較し、4.8倍の性能向上が実証されました。

  • TPS : Transaction Per Second(1秒当たりのトランザクション処理)
  • 性能の改善効果はシステムの構成()およびアプリケーションの特性等に依存

OLTPシステムは、使用頻度の高いデータを、HDDより高速にアクセスできるメモリ上に展開することにより、データベース処理を高速に実行します。しかし、データ量の増加に伴い、メモリからあふれてしまったHDD上のデータへのアクセスが増えて、パフォーマンス劣化が問題となる場合があります。
この問題を解決するには、メモリの搭載容量を増やしたり、HDD追加によるI/Oの負荷分散化などの方法があります。しかし、データベースの再構築が必要な点などが課題となっていました。

「Oracle Database 11g Release 2」の高速化技術「Database Smart Flash Cache」は、メモリからあふれてしまったデータを高速アクセスが可能なF20上に移動させ、データベースのキャッシュとして簡単に活用することができます。その結果、HDDへのアクセスに伴うボトルネックを改善することができ、4.8倍のスループット向上を確認することができました。メモリ容量を増やすよりも安価に高速化が可能です。

「Database Smart Flash Cache」活用によるデータベース高速化

「Database Smart Flash Cache」による高速化ソリューションには、以下の特長があります。

システムの再設計が不要

ストレージやデータベースの再設計・再構築が不要です。HDDを増設したり、データを配置し直す場合に比べて、SE工数が削減できます。

UNIXサーバではSolarisのみがサポート

他社UNIXサーバでは実現できないソリューションです。

電力やスペースの削減

高性能・低消費電力という特長を備えたフラッシュストレージ製品の活用による高速化で、電力コストやスペースの削減を実現できます。

当社はETERNUSや内蔵/増設タイプのSSDに加え、F20をフラッシュストレージ製品として提供することにより、「Database Smart Flash Cache」の活用シーンを広げてまいります。そして、オラクル社との協調のもと、他社にはない先進的なソリューションにより、さらなる高性能・高信頼性システムの実現を支援してまいります。

(注)検証システム構成
Webショッピングを想定した検索主体のOLTPアプリケーションで検証を実施