SPARC Enterpriseの本体装置は販売を終了しました。
本製品の後継機種はSPARC Serversです。
2011年4月22日
当社はSSD(Solid State Drive)を搭載した「SPARC Enterprise™ M3000」上のOLTP(オンライン・トランザクション処理)システムで「Oracle Database 11g Release 2 Enterprise Edtion」の高速化技術 「Database Smart Flash Cache」の性能検証を実施しました。
「Database Smart Flash Cache」はSSDをデータベースのキャッシュとして活用する技術で、通常のHDDのみを使用したシステムと比較し、3.8倍の性能向上が実証されました。
OLTPシステムは、HDDより高速にアクセスできるメモリ上に使用頻度の高いデータを展開することにより、データベース処理を高速に実行します。しかし、システムの稼働年数に比例してデータ量が増加するにつれて、HDDへのアクセスが増えて、パフォーマンス劣化が問題となるケースがあります。
この問題を解決するには、メモリの搭載容量を増やしたり、HDD追加によるI/Oの負荷分散化などの方法があります。しかし、システムの再構築が必要な点などが課題となっていました。
「Oracle Database 11g Release 2」の高速化技術「Database Smart Flash Cache」を活用すると、高性能SSDをデータベースのキャッシュとして簡単に活用することができます。その結果、HDDへのアクセスに伴うボトルネックを改善することができ、HDDのみを使用したシステムと比較し、3.8倍の性能向上を確認することができました。
・TPS : Transaction Per Second(1秒当たりのトランザクション処理)
・性能の改善効果はシステムの構成(注)およびアプリケーションの特性等に依存
フラッシュ・メモリを使用した記憶装置SSDは、高性能・低消費電力という特長を備えており、SSDを活用したシステム性能の向上が注目されています。
ETERNUSに加え、SPARC EnterpriseでもSSDを採用したことにより、フラッシュ技術の活用シーンはさらに広がりました。
お客様は、SSDを採用したSPARC Enterpriseと 「Database Smart Flash Cache」 の組合せにより、データベースの再設計等なしに、容易にOracle Databaseの高速化が可能になります。
「Database Smart Flash Cache」は、UNIXサーバではSolarisのみに提供されている機能です。当社はオラクル社との協調のもと、他社にはない先進的なソリューションにより、さらなる高性能・高信頼性システムの実現を支援してまいります。
(注)検証システム構成
Webショッピングを想定した検索主体のOLTPアプリケーションで検証を実施
[注記事項]