SPARC Enterpriseの本体装置は販売を終了しました。
本製品の後継機種はSPARC Serversです。
2008年8月22日
新プロセッサ「SPARC64™ VII」を搭載したSPARC Enterprise は、販売管理アプリケーションの性能を測定する2階層SAP SDベンチマークテストにおいて、「39,100 SAP SD ベンチマークユーザ」という世界最高性能を達成しました。このベンチマークテストは、SPARC Enterprise M9000、SAP ERP 6.0(2005)、Oracle 10gおよびSolaris10の組み合わせで行いました。IBM Power 595に比べて1.1倍、HP Integrity Superdomeに比べて1.3倍という、他社サーバを凌駕する性能値を記録しています。
このベンチマークの結果、SPARC Enterpriseは、オンライントランザクションをはじめとする業務アプリケーションにおいて、卓越したパフォーマンスを発揮するサーバであることが証明されました。
また、 SPARC Enterprise M9000は、業務アプリケーションだけでなく、計算性能や科学技術計算分野の並列処理性能でも優れたパフォーマンスを実証しています。
整数演算のスループット指標であるSPECint®_rate2006 (peak)では、IBM Power 595 を上回る 「2,290」を達成。UNIXサーバで世界最高値を更新しました。科学技術計算分野の大規模並列アプリケーション性能の指標であるSPEC OMPL®2001では、ピーク時「1,456,653」という世界最高値を記録。さらに、浮動小数点演算性能の指標であるLinpackにおいては、「2023.0GFLOPS」を達成し、HP Integrity Superdomeに比べて2.7倍、IBM Power 595に比べて2倍という圧倒的な性能を示しています。
SPARC Enterpriseは業務アプリケーションと科学技術計算の両分野で優れた性能を発揮し、お客様に最適なプラットフォーム環境をご提供してまいります。
測定マシン | 同時アクセス
ユーザ数 |
平均レスポンス時間 | 完全処理項目数 | ダイアログ・
ステップ数 |
---|---|---|---|---|
SPARC Enterprise M9000
(SPARC64VII,2.52GHz, 64プロセッサ/256コア/512スレッド) |
39,100 | 1.94秒 | 3,931,330/時 | 11,794,000/時 |
IBM Power 595
(POWER6,5.0GHz,32プロセッサ/64コア/128スレッド) |
35,400 | 1.94秒 | 3,559,000/時 | 10,677,000/時 |
HP Integrity SD64B
(デュアルコア Itanium 2 9050,1.6 GHz, 64プロセッサ/128コア/256スレッド) |
30,000 | 1.80秒 | 3,050,670/時 | 9,152,000/時 |
測定マシン | Peak | Base |
---|---|---|
SPARC Enterprise M9000
(SPARC64 VII、2.52GHz、64CPU) |
2,290 | 2,090 |
IBM Power 595(POWER6、5.0GHz、32CPU) | 2,080 | 1,820 |
HP Integrity Superdome(デュアルコア Itanium 2 9050, 1.6GHz, 64CPU) | 1,650 | 1,530 |
測定マシン | SPECompLpeak2001 | SPECompLbase2001 |
---|---|---|
SPARC Enterprise M9000
(SPARC64 VII、2.52GHz、64CPU) |
1,456,653 | 1,250,890 |
IBM System p5 595(POWER5+, 2.3GHz, 32CPU) | 1,056,459 | 1,005,583 |
測定マシン | 測定値 |
---|---|
SPARC Enterprise M9000 (SPARC64 VII、2.52GHz、64CPU) | 2023.0GFLOPS |
IBM Power 595(POWER6、5.0GHz、32CPU) | 1028.0GFLOPS |
HP Integrity Superdome(デュアルコア Itanium 2, 1.6GHz, 64CPU) | 745.5 GFLOPS |
[2階層SAP SDベンチマークテストの測定環境]
SPARC Enterprise M9000:64プロセッサ、256コア、512スレッド、SPARC64VII,2.52GHz,) L1キャッシュ(1コアあたり)64 KB(D) + 64 KB(I)、L2キャッシュ(1プロセッサあたり)6MB、主記憶1024GB、Solaris10 、Oracle 10g、SAP ERP6.0(2005) [認証番号2008042]
IBM Power 595:32プロセッサ、64コア、128スレッド、POWER6 5.0GHz、L1キャッシュ(1コアあたり)128KB、L2キャッシュ(1コアあたり)4MB、L3キャッシュ(1プロセッサあたり)32MB、主記憶 512GB、AIX Version 6.1、DB2 9.5、SAP ERP 6.0 (2005) [認証番号:2008019]
HP Integrity SD64B:64プロセッサ、128コア、256スレッド、デュアルコア Intel Itanium 2 9050 1.6 GHz、 L1キャッシュ 32 KB(I) + 32 KB(D) 、 L2キャッシュ 2 MB(I) + 512 KB(D) 、L3キャッシュ 24MB、主記憶 512GB、HP-UX 11iv3、Oracle 10g、mySAP ERP 2005 [認証番号:2006089]
[SPECint_rate2006ベンチマークテストの測定環境]
SPARC Enterprise M9000: 64CPU、256コア、512スレッド、SPARC64 VII 2.52GHz、Solaris 10 OS
IBM Power 595:32CPU、64コア、128スレッド、POWER6 5.0GHz、 AIX Version 6.1
HP Integrity Superdome:64CPU、128コア、128スレッド、デュアルコア Intel Itanium 2 9050 1.6 GHz、HP-UX 11i
[SPEC OMPL2001ベンチマークテストの測定環境]
SPARC Enterprise M9000:64CPU、256コア、512スレッド、SPARC64 VII 2.52Hz、Solaris 10 OS
IBM System p5 595:32CPU、64コア、128スレッド、POWER5+ 2.3GMHz、AIX 5L V5.3
[Linpackベンチマークテストの測定環境]
SPARC Enterprise M9000 : 64CPU、256コア、512スレッド、SPARC64 VII 2.52GHz
IBM Power 595:32CPU、64コア、128スレッド、POWER6 5.0GHz
HP Integrity Superdome:64CPU、128コア、128スレッド、デュアルコア Intel Itanium 2 、1.6 GHz
SD (Sales & Distribution)は、SAP R/3に含まれるオンライントランザクション系の販売管理アプリケーションです。ベンチマークでは、平均2秒以内のレスポンスが維持/継続される「同時アクセスユーザ数」をカウントします。SAP SDベンチマークはビジネスアプリケーションの性能を計測するのに最適なベンチマークです。2階層SAP SDベンチマークテストに関する詳細は、SAP Standard Application Benchmarksをご覧ください。
SPECint_rate2006は、ハードウェア処理を総合的に評価するベンチマークテストにおいて、一定時間に処理可能な整数演算タスク数(スループット)を示す指標です。ベンチマークテストの詳細および最新情報は、SPECをご覧ください。
SPEC OMPは、OpenMPを用いた並列アプリケーションベースのベンチマーク指標であり、SMPシステムの並列処理性能を計測するのに適しています。SPEC OMPL2001とSPEC OMPM2001は、実施する処理の規模(ワークロード)が異なります。SPEC OMPL2001はワークロードの大きいベンチマークテストなので、大規模並列アプリケーション性能の目安になります。SPEC OMPM2001はSPEC OMPL2001よりワークロードが小さいので、中小規模並列アプリケーション性能の目安になります。SPEC OMPL2001ベンチマークテストに関する詳細は、SPECをご覧ください。
Linpackは、連立一次方程式を解くプログラムを用いたベンチマークであり、浮動小数点演算の性能を計測するのに適しています。なお、スーパーコンピュータのランキングを示すTOP500 Listは、このLinpackを高度に並列化したベンチマーク (High-Performance Linpack:HPL)の結果を使用してランキングづけをおこなっています。
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