SPARC Enterpriseの本体装置は販売を終了しました。
本製品の後継機種はSPARC Serversです。
2008年7月14日
富士通と米Sun Microsystems社(以下、米Sun社)は、2008年7月14日に、最新マルチコア・マルチスレッドプロセッサ「SPARC64™ VII」を搭載したSPARC Enterprise M9000, M8000, M5000, M4000の共同発表を行いました。
当社 サーバシステム事業本部 本部長 豊木則行と、米Sun社 Enterprise Product Engineering部門 Sr. Director, Kipp Kramerにより、本製品の優位性についてご紹介します。
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富士通と米Sun社による共同発表
SPARC64 VII搭載 SPARC Enterpriseの優位性 ストリーミング放送(英語、4分26秒) 当社 サーバシステム事業本部 本部長 豊木則行 米Sun社 Enterprise Product Engineering部門 Sr. Director, Kipp Kramer |
豊木 則行:富士通と米Sun社は、最新プロセッサ「SPARC64 VII」をご紹介できることを、非常にうれしく思います。 SPARC64 VIIは、2007年4月に発表したSPARC Enterprise M9000, M8000, M5000, M4000に搭載し、大きく性能を向上しています。
Kipp Kramer:この革新的なプロセッサに、我々も興奮しています。SPARC64 VIIの提供により、記録的なパフォーマンスを実現するだけでなく、従来のプロセッサや他社のプロセッサと比べて、比類なき信頼性や投資保護を約束します。
豊木 則行:お客様の投資を保護することは課題の一つです。それに基づき、我々は、SPARC64 VIIを一つの筐体やパーティション内で、従来のSPARC64 VIと共存できるよう設計しました。他社製品と異なり、SPARC64 VIIを利用するために、既に導入いただいている筐体やコンポーネントを変更する必要はありません。
Kipp Kramer:パーティショニングの特長の一つであるDR(Dynamic Reconfiguration)機能を使って、お客様はシステムを止めずに、CPUのアップグレードを行うことができます。
SPARC Enterpriseの特徴的機能として、ハードウェアとソフトウェアレベルのパーティショニングがあります。
豊木 則行:これらの機能により、市場で最も粒度の細かい、隔離されたパーティション環境を実現できます。ハードウェアパーティショニングを使うと、あるパーティションでエラーが発生しても、他のパーティションに影響を与えることはありません。そのため、システムの計画外停止時間を削減することができます。SPARC Enterpriseは、1CPU単位でパーティションを構築可能であり、CPUやメモリ、I/Oなどのハードウェアリソースを、システムを動作させたままパーティション間で移動させることが可能です。これがDR機能です。
Kipp Kramer:ソフトウェアパーティショニング機能であるSolaris10コンテナもサポートしています。SolarisコンテナはOSを仮想的に分割し、オーバーヘッドの低い何千ものソフトウェアパーティションを無償で構築することができます。
豊木 則行:次に、最新プロセッサのSPARC64 VIIが提供するメリットについて紹介します。
SPARC64 VIIは高レベルなRAS機能を備えており、プロセッサ障害を確実に検知し訂正・リトライを実施する、信頼性の高いシステムを実現しています。プロセッサのあらゆる回路に、エラー検出機構とリカバリー機構を装備しています。主要LSI間のアドレスパス、データパスもECCにより保護しており、プロセッサだけでなく、本体装置内の1bitエラーを確実に検出・訂正できます。
Kipp Kramer:SPARC64 VIIとSPARC Enterpriseの高信頼機能は、システム管理や保守を容易にします。本体装置に散りばめられたチェッカにより、ハードウェア自身でエラーの予兆を監視し、リカバリできる仕組みをもっています。
信頼性に加えて、性能も向上しています。 SPARC64 VIIはSPARC64 VIと比べて、コア数が2倍になり、新しいマルチスレッド化技術を採用しています。
豊木 則行:クアッドコアを備えたSPARC64 VIIは、マルチスレッドの仕組みにSMT(Simultaneous Multithreading Technology)方式を採用しています。SMTにより、各コア上で2つのスレッドを同時に処理することが可能となります。SMTは、より効率よくCPUを利用でき、L1キャッシュミスによるCPUのアイドル時間を最小にします。SPARC Enterpriseは、最新プロセッサのアーキテクチャにより、劇的な性能向上を実現しています。
Kipp Kramer:SPARC64 VIIを搭載したSPARC Enterpriseは、SAPベンチマークで、世界記録を達成しました。 (注)
豊木 則行:世界記録を樹立した高性能とメインフレームの高信頼性を継承したSPARC Enterpriseは、広く世界に浸透しています。最近では、中国最大のモバイル通信会社様に、多くのSPARC Enterpriseを採用していただきました。
Kipp Kramer:SPARC Enterpriseによる、両社の継続的な成功を信じています。
豊木 則行:富士通と米Sun社は、共に最新のSPARC Enterpriseを提供いたします。 SPARC Enterpriseの最新情報はWebサイトで公開していますので、ご覧ください。
(注)主要ベンチマーク結果(英文)
(プレスリリース「富士通とサン、「SPARC64 VII」搭載の「SPARC Enterprise」を販売開始」内添付資料へリンク)
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