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Fujitsu

Japan

第一章 ミッションクリティカルシステムのDNA

メインフレームに匹敵する高信頼性への挑戦

ミッションクリティカルシステムに取り組む思いの継承

-- PRIMEQUESTが最初に発売されたのは2005年4月です。開発プロジェクトが立ち上がったのはいつ頃ですか?

富士通株式会社
IAサーバ事業本部 第二サーバ事業部
《課長》 須江 智志

須江: PRIMEQUESTの開発プロジェクトが立ち上がったのは、2003年の初め頃です。メインフレームに匹敵する高信頼性・高可用性とオープン性のメリットの融合が開発コンセプトでした。
当時、情報系のオープン化が普及、拡大し、次は基幹系のオープン化だという機運が急速に高まっていました。当社は、長年、メインフレームを開発し提供を続けていますので、基幹系のオープン化に対してどういうソリューションを打ち出すのか、お客様はもちろん各方面からも注目を集めていました。

-- メインフレームをつくっている富士通の提供する基幹系オープンサーバとなると、お客様の関心も高まりますね。

須江: それだけに責任も重大ですし、オープンミッションクリティカル分野を切り拓いていくという意気込みは、スタッフ全員に強くありました。基幹系やミッションクリティカル業務を担うシステムは、止まらないこと、そして万一の時にも迅速に復旧でき、影響を最小限に抑えられることが基本になります。
メインフレームに匹敵する高信頼性・高可用性をいかにオープンサーバで実現していくか。この点に、いままでメインフレームで培った技術や運用のノウハウが活きてきます。

-- メインフレームの技術が活きるシーンとは、具体的にどのようなことがありますか?

須江: PRIMEQUESTの開発プロジェクトには、オープンサーバの技術者以外に、メインフレームの技術者も参加しています。メインフレームは全部自社開発していますから、デバイスも含めて細部まで把握している技術者の視点が、設計や評価の段階で活かされています。
業務系と基幹系のシステムでは主眼となるテーマも変わります。メインフレームの開発で洗練させてきた高信頼性・高可用性の標準から見ると、IAサーバの開発における高信頼性への取り組みでは不十分と判断される部分もでてきます。
特に開発当初はメインフレームとサーバの技術者の間で活発な議論が行われました。その中で技術やノウハウの融合が図られたのだと思います。ミッションクリティカルを支えるシステムとはどうあるべきか。基幹システムの開発に取り組む思いの継承が、PRIMEQUESTの開発を通じて行われた面もあると実感しています。

POINT

「開発プロジェクトには、オープンサーバの技術者以外に、メインフレームの技術者も参加。基幹システムの開発に取り組む思いまでも継承。」

進化しても高信頼性へのこだわりは変わらない

-- 発売開始から数年が経過し市場環境も大きく変わりました。今回、どのような方向性のもとでPRIMEQUESTの強化は行われましたか?

須江: 世界同時不況に端を発し、企業環境は厳しさを増しています。コスト重視は企業活動のあらゆる面で徹底追求されています。もちろんICT投資に関しても例外ではありません。また、競争力の強化、地球環境保護への対応、社会的責任の遂行など山積みとなっている経営課題の解決にICTの活用は不可欠です。
方向性としては、クラウド・コンピューティングなどICTの進展を見据え、企業の継続的成長を支えるオープンミッションクリティカルシステムとしてさらに進化させるということです。

-- 具体的にはどのような特長がありますか?

須江: 定評のある高信頼性・高可用性を継承しつつ、オープン性のメリットを拡大しているという点が大きな特長です。また、企業経営の課題としてますます重要性が高まっている地球環境保護への対応も大幅に強化しています。さらに、市場のニーズに合わせて、エントリーモデル、エンタープライズモデル、ロングライフモデルとラインナップも一新し、お客様に最新のモデルをいち早くご活用いただけるように開発期間も短縮しています。

[PRIMEQUESTのラインナップ]

-- 新たなニーズに対応するために設計条件も大きく変わりました。

須江: そうですね。設計条件が大きく変わったポイントとしては、まずインテルの最新CPUを採用しているという点です。また筐体も従来のスタンドアロン型機種とほぼ同等性能での比較として、体積と重量が約1/3のサイズのラックマウント型になり、電力と発熱量も1/2以下になりました。こうした厳しい設計条件のもとで、PRIMEQUESTならではの高信頼性・高可用性をどう継承し強化していくか。お客様企業の経営課題の解決に貢献するために進化はしても、高信頼性へのこだわりは変わることはありません。その点にこそ、PRIMEQUESTのアイデンティティがあるからです。

[サイズは1/3でも、高信頼性、仮想化、グリーンICT対応機能などをさらに強化]

POINT

「高信頼性・高可用性を継承しつつ、オープン性のメリットを拡大。お客様企業の経営課題の解決に貢献するために進化はしても、高信頼性へのこだわりは変わらない。」

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