プロジェクト事例:VB資産再生ソリューション
部品製造業におけるVB資産のマイグレーション事例

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課題
- 複数ベンダーによる機能追加・改修やバージョンが異なる言語でのプログラム開発によるメンテナンスコストの増加
- 複数ベンダーによる機能追加・改修やバージョンが異なる言語でのプログラム開発によりスキル継承が困難
- システム全般の老朽化によるセキュリティリスク
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効果
- 運用・保守コストの削減
- 開発環境が標準化され、開発効率の向上
- 最新バージョンへ移行することで脆弱性を解消し、セキュリティリスクの低減
プロジェクトの背景・経緯
本件は、部品製造業のお客様向けに取り組んだプロジェクトであり、お客様は販売管理、生産実績管理、出荷管理等の製造から販売までを管理するシステムに課題を持っていらっしゃいました。具体的な課題としては、まず、システム全般が老朽化していたことでした。システムの老朽化により、セキュリティ上の脆弱性が発生する可能性もありました。また、複数ベンダーによる機能追加や改修、バージョンが異なる言語でのプログラム開発等により、メンテナンスコストが増加していることや、スキル継承が困難になっているといった課題もありました。本プロジェクトは、これらの課題を解決するために、富士通にてモダナイゼーションを提案したものであり、その中で、VBに関するマイグレーションを当社が担当いたしました。
プロジェクトのポイント
マイグレーション対象の資産規模は、全5システム、約1.2MStep、560画面、580プロジェクトの大規模プロジェクトでした。マイグレーション内容としては、システム毎のVBのバージョンが5世代にわたっているため、変換後は一つのバージョンに集約し、複数システムで利用されているVBサードパーティー製品の統廃合も行う必要がありました。まずは、既存アプリケーションの不要な資産を整理してスリム化を行い、その後にアプリケーション資産を最新のバージョンへ変換するのですが、当社はこれらに対して、アプリ資産の分析、VisualBasic6から最新のVB.NETへの変換、古いVB.NETの最新化といった一貫して対応可能な技術とスキルを兼ね備えていたことが当社を採用いただいたポイントであったと考えています。
プロジェクトの効果
大きく下記3点の導入効果を得られたと考えています。
- 運用・保守コストの削減
複数バージョンが混在していた状態から単一バージョンに集約することで、開発・保守に必要なスキルセットが統一され、技術者の教育コストやトラブルシューティングにかかる時間が削減される。
また、バージョンごとの固有の問題に対応する必要がなくなり、保守作業が効率化される。
- 開発効率の向上
単一バージョンのVBと統一されたサードパーティ製品を利用することで、開発環境が標準化され、開発チーム全体で知識やノウハウを共有しやすくなる。これにより、開発スピードが向上し、開発期間を短縮できる。
また、最新バージョンのVBには、パフォーマンス向上やセキュリティ強化などの機能が搭載されている。今後、これらの機能を活用することで、より高品質なアプリケーションを開発できる。
- セキュリティリスクの低減
古いバージョンのVBには、セキュリティ上の脆弱性が存在する可能性がある。
最新バージョンに移行することで、これらの脆弱性を解消し、セキュリティリスクを低減できる。
プロジェクトメンバーインタビュー
今回のプロジェクトは、資産規模が大きく、各システム毎に窓口(担当者)が異なっていたこともあり、テスト工程はロット分割して対応することになりました。スケジュールがタイトだった為、複数のロットが並走することもあり、一時的に負荷が高い時期もありましたが、チーム全員で協力し、知恵を出し合って作業の効率的化を図り、納期どおりにお客様に納品することができました。リリース後に、お客様から品質の面で高評価をいただき、本当に嬉しかったです。苦労が報われた瞬間でした。VB、.NET Framework、複数の社外製品バージョンの統一や、後継製品のない社外製品の移行など、決して難易度が低いプロジェクトではなかったですが、チームメンバと試行錯誤しながら新しい技術に挑戦することで、自身やチームのスキルアップにも繋がり、非常に有意義な経験となりました。また、これらの壁を乗り越え、お客様により良い価値を提供できたことを大変嬉しく思っています。
[商標について]
・記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。本サイトでは、必ずしも商標表示( (R)、TM )を付記していません。
・Microsoft、Windows、Visual Basic は米国Microsoft Corporation.の米国およびその他の国における登録商標または商標です。
・本サイトでは、Visual BasicをVBと省略して記載している場合がございます。ご了承ください。
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