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UHF帯RFID導入ガイド 第6章 RFID読み取り検証(1)

第1章 RFIDシステム導入の進め方第2章 事前に検討すべき事項第3章 タグの選定第4章 RFID機器の選定第5章 アンテナの設置方法第6章 RFID読み取り検証第7章 リーダライタ間の電波干渉への対応第8章 まとめ
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基礎検証項目

(1)RFIDタグ単体の最大読み取り距離を測定

RFIDタグをアンテナの中心点から垂直方向に移動させ、正対の向きの状態で最大読み取り距離を測定します。その際、注意する点は下記の通りです。

  • RFIDタグを手に持って測定しない。(ヒトによる影響を極力避けるため)
  • 最低10回連続で読み取った場合のみを安定した読み取り距離とする。
  • 検証場所は、実際の利用現場で確認することが望ましい。
  • 電波送信出力レベルが適切であるか、確認をしておく。

RFIDタグ単体の最大読み取り距離測定イメージ

(2)RFIDタグを対象物に貼り付けた状態で最大読み取り距離を測定

RFIDタグを貼り付けた対象物をアンテナの中心点から垂直方向に移動させ、正対の向きの状態で最大読み取り距離を測定します。その際、注意する点は先述の(1)と同様です。
(1)で実施した結果と、(2)で実施した結果を比較し、RFIDタグを対象物に貼り付けた場合と貼り付けない場合(RFIDタグ単体の場合)とで、どのような変化が起こるかを確認することが必要です。
場合によっては、RFIDタグの変更なども考慮する必要があります。

RFIDタグを対象物に貼り付けた状態の最大読み取り距離測定イメージ

(3)RFIDタグを対象物に貼り付けた状態での読み取り可能範囲(読み取りゾーン)を測定し把握

理想としては、美しい楕円形を期待したいところですが、実際の利用時の周辺環境の影響により、必ずしもそうならないと考えていただいた方がよいでしょう。
ただし、検証結果からおおよその読み取り可能範囲(読み取りゾーン)を確認することができます。あくまで目安として、実運用に活かすことが重要です。

RFIDタグを対象物に貼り付けた状態での読み取り可能範囲測定イメージ

おおよその読み取り可能範囲を描くことで、実際の業務上でRFIDタグが読み取り可能範囲内に滞在しているか否かをイメージすることができます。また、その読み取り可能範囲イメージを有効活用するような運用の検討も必要となります。

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