UHF帯RFIDを活用する上で、まずはじめに確認すべきことは、何に対してRFIDタグを貼り付けるかということです。貼り付け対象物が何であるか、その材質は何か、貼り付ける場所があるか、等を確認する必要があります。貼り付け対象物の材質によっては、UHF帯RFIDタグを貼り付けても読み取ることができないことがありますので、事前に確認が必要です。
前述した通り、RFIDタグ貼り付け対象物の材質によって、UHF帯RFIDタグを貼り付けても読み取ることができないことがあります。例えば、金属面や水分を多く含む物体などに関しては、読み取り自体が困難になりますので、RFIDタグの選定などを事前に行う必要があります。
RFIDタグの背面に金属があると、通信ができなかったり、通信距離が短くなったりします。
金属面に隣接する場合
リーダライタから送信された電波は、金属に貼り付けられたタグの表面では電界成分が0になってしまいます。金属面に直接貼り付けてしまうと応答しません。
金属面から5~10mmの場合
タグから金属に出た電波は、金属面で反射します。その反射波が、タグからリーダライタへの応答波を妨害し打ち消してしまうので、弱い電波となってしまい通信距離が短くなります。
回避策
水分が入ったペットボトルや人体のように、RFIDタグの近くに液体があると、電波が液体に吸収され、タグに供給される電波が弱くなることによりタグが動作できなくなるため、タグから応答が返せなくなります。このため通信距離が短くなったり、通信ができなくなったりします。
たとえば、人間の手や身体でタグを隠したり、タグを身体に密着させると読み取りができなくなります。
回避策