那珂市立図書館様 自動認識システム大賞受賞企業発表レポート

那珂市立図書館様 自動認識システム大賞受賞企業発表レポート

当社の非接触型手のひら静脈認証技術を採用いただいた、那珂市立図書館様の「バイオメトリクスとRFIDを融合した最新図書館システム」が、自動認識システム大賞 フジサンケイ ビジネスアイ賞を受賞された。
自動認識総合展開催中の東京ビッグサイト内で自動認識総合展システム大賞の受賞発表、そして那珂市立図書館様のセミナーを聴講する機会をいただいた。

手ぶらで気軽に立ち寄れる、カードレス図書館サービスを実現

自動貸出機

図書館を利用するためには、本人確認の手段として利用者カードを携帯し、窓口に提示する必要があった。那珂市立図書館では、利用者カードに替えて手のひら静脈認証により本人確認を行っている。市民が手ぶらで気軽に立ち寄れる、カードレスでの図書館サービスを実現している。

また、資料管理にはRFIDを活用。窓口でスピーディーな資料の貸出と盗難防止で高い効果をあげている。那珂市立図書館の自動貸出機では手のひら静脈認証とRFIDとの組み合わせにより、手ぶらで来た利用者が、自ら簡単に素早く、個人認証に配慮した資料の貸出手続きを実現している。

自動認識システム大賞企業発表 フジサンケイビジネスアイ賞 受賞企業発表

那珂市立図書館「バイオメトリクスとRFIDを融合した最新図書館システム」
講師:那珂市立図書館 主幹 小泉周司氏

ほぼ満席となった会場

受賞企業の発表会場Aは場内入って左手。80余席はほぼ満席、そして会場周辺には立見の聴講者で囲まれた。定刻きっかり11時から始まった小泉氏(那珂市立図書館 主幹)の受賞発表は、那珂市沿革から始まった。つづいて、RFIDを用いた資料管理、そしてバイオメトリクスを利用したカードレスシステムについて進行。

想いのこもったメッセージ

発表される小泉氏

これまでいくつかのご講演をされていることもあり、歯切れよく、努めて平易な表現を駆使し、那珂市立図書館のことを皆さんいお伝えしたという気持ちのメッセージが随所にあふれていた。発表の準備の際に「練習ではお話したいことがいっぱいあり時間に収まらなかった」とお話しされていたが、それは杞憂に過ぎなかった。受賞企業発表は定刻11時45分きっかりに完了した。

運用実績と確かな自信

発表終了後には、聴講者の質問の列ができた。

本件に関する関心は大きく、発表終了後には資料を片づける小泉氏の演壇近くに、聴講者の質問の長い列ができた。皆さんの関心事は大きく二つ「手のひら静脈認証の認証率」そして「認証できなかった場合の対応処理」。そのいずれについてもお答はお聞きしなかったが、笑顔を浮かべ話される姿に本システム運用の実績とご自信がうかがえた。

同図書館では生体認証への抵抗感を考慮し、カードでの図書館利用登録も可能。現在、7割を超える(8割近い)利用者が手のひら静脈登録(カードレス)を選択。また、同図書館は開館から2年10カ月で来館者が100万人を超え、1日平均1200人以上が利用。年間貸出冊数は50万冊を数え同規模の図書館326館で全国ナンバーワン、対所蔵冊数の貸出回転数が高い実績(人口4万~6万の1館構成、7万5千冊、日本図書館年鑑2008年度より)がその微笑みにあらわれていると理解した。

自動認識セミナー 「バイオメトリクスを用いたカードレス図書館」

講師:那珂市立図書館 主幹 小泉周司氏

セミナーで話される小泉氏

午後一時からは会議棟6階で、自動認識セミナー「バイオメトリクスを用いたカードレス図書館(有料)」が開催された。大筋は前述のとおりであるが、加えてシステム立ち上げ時の苦労話やそれを解決したさまざまなノウハウを、聴講者の皆さんに包み隠さず話された。

小泉氏はセミナーの最後に「那珂市という茨城県の図書館が、バイオメトリクスという先進の技術をとりいれ、図書館を運用していることを覚えておいていただければ幸いです」と話された。受賞発表と同じく、セミナー終了後に演壇近くには聴講者の列ができた。

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