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Fujitsu

Japan

UNIXサーバ SPARC M10 性能強化
-最新プロセッサ SPARC64 X+採用モデル販売開始-

イノベーションを切り拓く、唯一のプラットフォーム。最新プロセッサSPARC64 X+搭載 UNIXサーバ SPARC M10

2014年4月8日

富士通とオラクル・コーポレーションは、性能を強化したUNIXサーバ「SPARC M10」の販売を開始いたします。

最新UNIXサーバ SPARC M10は、動作周波数を最大3.7GHzに向上させた16コアプロセッサ「SPARC64™ X+」を搭載。整数演算性能の指標であるSPECint®_rate2006において、SPARC64 Xプロセッサを搭載した従来製品の1.3倍、IBM Power 795の2.7倍という、世界最高性能を達成しています。

SPECint_rate2006測定結果

SPARC M10は、数々のベンチマーク結果が実証する高速性、ビジネスの成長に合わせた拡張性と柔軟性、そしてお客様の投資の保護と将来性の確保などにより、変化の激しいビジネス環境に柔軟に適応できる最適なプラットフォームとしてお客様のイノベーションを加速させます。

世界最高性能15冠が実証する、ビジネスを加速させる高速性

SPARC M10は、SPARC64 X+プロセッサの提供に加え、双方向で最大50Gbps(片方向で最大25Gbps)という世界最高レベルの高速シリアル転送でプロセッサ同士を結合することが可能です。
プロセッサの高速化とともに、それを十分に活かせる高速なデータ転送技術の開発により、SPARC M10のシステム性能は最大化されます。

この結果、SPARC M10は、主要な標準ベンチマークテストで15個の世界最高性能を達成しています。(2014年4月8日現在)

SPARC M10が達成する世界最高性能
2階層SAP® SD
40CPU 16CPU    
SPECjbb®2013 - MultiJVM max-jOPS
16CPU      
SPECjbb2013 - MultiJVM critical-jOPS
16CPU      
SPECjbb2005
64CPU      
SPECint_rate2006
64CPU 32CPU 16CPU  
SPECfp®_rate2006
64CPU 16CPU 4CPU 1CPU
STREAM(TRIAD)
64CPU 32CPU 16CPU  

SPARC64 X+搭載機
世界最高性能

SPARC64 X搭載機
世界最高性能

SPARC64 X+搭載機
各CPUクラスで世界最高性能

SPARC64 搭載機
各CPUクラスで世界最高性能

これらのベンチマーク結果は、プロセッサ演算性能、メモリアクセス性能、そしてJavaやERPアプリケーションに至るまで、様々な業務におけるパフォーマンスを網羅していることを示しています。また、エントリーレベルからハイエンドに至るまで、幅広いレンジの構成においても圧倒的な性能を発揮しており、あらゆるビジネスニーズに応えられることが実証されています。

環境の変化に迅速に対応できる、柔軟な拡張性

グローバル化や市場にニーズの多様化など企業を取り巻く環境は急速に変化し、情報システムにも迅速で柔軟な対応が求められています。
SPARC M10は、CPUコア アクティベーションをはじめとする先進的な技術で、スピーディーな経営判断とビジネスイノベーションを実現できるICT基盤を提供します。

CPUコア アクティベーション、Building Block

SPARC M10は、「CPUコア アクティベーション」のサポートにより、システムを停止せずに、CPUをコア単位で追加することが可能です。さらに、Building Block(ビルディング・ブロック)方式による筺体追加により、最大64CPU、1024コアの圧倒的なスケーラビリティを実現しています。これらの機能の組み合わせにより、ビジネスの成長に合わせた迅速で柔軟な拡張が可能になります。

Dynamic Reconfiguration

システムリソースを柔軟に活用可能な、「Dynamic Reconfiguration」(物理パーティションの動的再構成)のサポートにより、CPUやメモリ、I/Oなどのハードウェアリソースを、システムを動作させたまま物理パーティションヘ追加・削除することができます。これにより、業務拡張や新規業務の追加などの要求に応じたタイムリーなリソースの追加(活性増設)や、ハードウェアの活性保守が可能になります。

投資保護と将来性の確保

SPARC M10は、最先端テクノロジーやサービス、オラクル・コーポレーションとの強力なアライアンスにより、将来にわたりお客様のIT投資を保護し、ビジネスの発展を支援いたします。

投資保護

SPARC M10-4Sでは、同一システム内において、SPARC64 X+とSPARC64 Xの筐体混在をサポートしています。既にSPARC M10を導入されているお客様の投資を活かした設計となっています。
また、全てのSPARC M10において、Oracle Solaris 11、Oracle Solaris 10、およびOracle Solaris Legacy Containersの利用によるOracle Solaris 9やOracle Solaris 8の混在運用を可能にしています。標準実装されている仮想化機能により、既存のアプリケーション資産を有効活用したサーバ統合・集約を実現できるため、サーバの設置スペースや消費電力の削減、保守費用などの運用コストの削減に貢献します。

将来性

SPARC M10のOSであるOracle Solarisには、オラクル・コーポレーション(旧Sun Microsystems)と当社が30年以上に渡り培ってきた技術と、多くのお客様の大切なシステムを守り続けてきた実績があります。
最長10年に渡るSPARC M10の長期サポートや、OSやミドルウェアまで含めた長期利用を実現しています。システム移行も安心・安全に行うことができ、将来にわたって安心してご利用いただけるプラットフォームです。

SPARC M10が切り拓く未来

ソーシャルネットワークやセンサーなどから収集される多様な情報を分析して知見を活用するビッグデータ活用の時代が到来しています。ビジネスの競争力を強化・革新していく一つの鍵は、新たな情報系システムと既存の基幹業務系システムのリアルタイムに連携させていくことだと、富士通は考えています。

SPARC M10は世界最大の拡張性を誇り、1つのUNIXサーバに最大1,024CPUコア、64TBメモリを搭載するモンスターマシンです。いくつもの世界最高性能をたたき出し、その高いコンピューティング・パワーにより、リアルタイムなデータ処理を可能にします。
情報系システム(ビッグデータ)と基幹業務系システム(ビジネスデータ)のリアルタイム連携を、SPARC M10は1台で行うことができ、ビッグデータの利活用を推進できます。

SPARC M10は、迅速な意思決定可能にする最適なICT基盤として、さまざまなソリューションの支援が可能なプラットフォームです。

自動車産業での適用例

ソーシャルメディアから得られるつぶやき、車体に搭載したセンサーから収集される走行データ、および市場動向などのビッグデータを、生産計画を担う基幹システムのデータとリアルタイムで連携させ分析します。
快適な運転を可能にするドライビングサポートやルートプランニングを提供することで豊かなカーライフをサポートし、リアルタイムな異常検知レポートによる早期のリコール判断を可能にし、安全性や企業の信頼を確保します。
商品開発においても、顧客ニーズの反映や、シミュレーションによる短期間/低コストの安全検証も実現できます。また、めまぐるしく変化する世界情勢や災害の発生に応じて、部材調達や販売機会の最適化を支援します。

自動車産業での適用例

医療・ヘルスケア分野での適用例

病院、介護施設などのカルテや薬局の処方箋データ、行政機関に集まるインフルエンザなどの感染症データ、さらに、個人のもつバイタルデータを連携させるソリューションです。
予防医療をはじめ、遺伝的リスクの高い疾患の診断、個人に合ったサプリメントの開発や、薬剤の有効性/安全性など、オーダーメイドのヘルスケアを実現できます。
また、遠隔地からの医療や在宅患者のサポート、さらには、感染情報などのタイムリーな情報提供により、医療支援の充実が可能となります。

医療・ヘルスケア分野での適用例


[注記事項]

  • SPECfp_rate2006の性能値および測定環境(2014年4月8日現在)
    • Fujitsu SPARC M10-4S
      測定値(Peak) 31,400
      測定環境 SPARC64 X+(3.7GHz)× 64CPU(1,024コア)、Oracle Solaris 11.1 SRU15.4、
      Version 12.3 of Oracle Solaris Studio, 10/13 Patch Set
    • Fujitsu SPARC M10-4S
      測定値(Peak) 23,800
      測定環境 SPARC64 X(3.0GHz)× 64CPU(1,024コア)、Oracle Solaris 11.1、
      Version 12.3 of Oracle Solaris Studio, 1/13 Platform Specific Enhancement
    • IBM Power 795
      測定値(Peak) 11,300
      測定環境 POWER7(4.0GHz)× 32CPU(256コア)、Red Hat Enterprise Linux Server release 6.0(ppc64),
      Kernel 2.6.32-71.el6.ppc64、IBM XL C/C++ for Linux, V11.1 Updated with the Nov2010 PTF

      発行日時点で、本性能値はSPEC(The Standard Performance Evaluation Corporation)へのsubmitを完了しています。(出典: SPEC(The Standard Performance Evaluation Corporation) 新規ウィンドウが開きます

  • 掲載内容は発行日時点のものです。