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SPARC M12-2S
SPARC M12およびSPARC M10は、1つまたは複数の筐体(Building Block)で物理パーティション(ハードウェアパーティション)を構成できます。
「Dynamic Reconfiguration」(物理パーティションの動的再構成)は、CPUやメモリ、I/Oなどのハードウェアリソースを、システムを動作させたまま物理パーティションヘ追加・削除することができる機能です。システム監視機構(XSCF)を通じて、物理パーティションの構成の変更や、ハードウェアの組込み/切り離しなど、様々な構成変更を行うことができます。
物理パーティションの動的再構成の利用により、業務拡張や新規業務の追加などの要求に応じたタイムリーなリソースの追加(活性増設)や、ハードウェアの活性保守が可能になります。
本機能は、SPARC M12-2SおよびSPARC M10-4Sで標準機能として採用しており、追加費用なしに使用できます。
1つの筐体を予備リソースとして準備しておき、業務負荷の変動や新規業務の追加などに応じて、動的に予備リソースを組み込むことができます。物理パーティションの動的再構成を利用することにより、24時間365日稼動が求められるシステムにおいて、業務を停止することなく、データ量・業務量の変化に応じた柔軟な資源配置を実現します。
2台以上の筺体で構成されている場合、1つの筺体を動的に切り離すことにより、システムを止めずに計画メンテナンスやハードウェア異常に対応することができます。
例えば、2筺体で1つの物理パーティションを構成しているシステムで、1つの筐体を切り離し、もう1つの筐体だけで物理パーティションを運用するように切り替えます。業務は稼働中の物理パーティションで稼働し続け、切り離された筐体は計画メンテナンスを行うことができます。
切り離された筐体で使用されていたCPUコア アクティベーションは、稼働中の筐体上の使用されていないコアに割り当て、処理能力を維持することが可能です。計画メンテナンスを終了後、再び元のパーティションに組み込み本来の運用に戻します。この間、システムを止める必要はありません。
物理パーティションの動的再構成を活用することで、活性交換が可能になるコンポーネントには、CPU、メモリ、水冷ポンプなどがあります。