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Fujitsu

Japan

優れた性能を発揮するEco-Friendly Server SPARC EnterpriseがWebサーバ性能指標で世界最高性能を達成

SPARC Enterpriseの本体装置は販売を終了しました。
本製品の後継機種はSPARC Serversです。

2007年11月9日

ビジネスの急速な変化に素早く対応するため、ITインフラには卓越したパフォーマンスが求められます。
新エントリーサーバSPARC Enterprise T5220,T5120は、Webサーバの性能指標であるSPECweb®2005で世界最高性能を達成し、SPECjbb®2005や2階層SAP® 販売管理(SD)標準アプリケーションベンチマークテストでも、他社サーバを凌ぐ優れた性能を記録しています。この結果により、SPARC Enterprise T5220,T5120は、Webフロント業務、アプリケーションやオンライントランザクション処理の分野に最適なプラットフォームであることが実証されました。
さらに、省電力・省スペースを実現しており、圧倒的な性能とエコロジーを兼ね備えたエントリーサーバとして、お客様のビジネス拡大や地球環境の保護に貢献します。

各種ベンチマークテストで高性能を発揮

Webサーバ性能指標:SPECweb2005

SPARC Enterprise T5220は、Webサーバの性能指標であるSPECweb2005で、世界最高記録「37,001」を達成しました。当社従来機種であるSPARC Enterprise T2000と比較して、約2.3倍の性能を発揮します。さらに、IBM System p5 550と比較して、約4.7倍の高性能を実現しています。

Javaアプリケーション性能指標:SPECjbb2005

SPARC Enterprise T5120は、Javaアプリケーションの性能指標であるSPECjbb2005において、「170,153 SPECjbb2005 bops」を記録しました。この値は、Single JVM環境(JVM数:1)の8コアクラスにおいて最高記録です。HP社の8コアサーバであるHP Integrity rx6600の約1.2倍、IBM社の8コアサーバであるIBM System p5 550Qの約1.9倍の高性能を実現しています。

業務アプリケーション性能指標:2階層SAP SD標準アプリケーションベンチマーク

SPARC Enterprise T5120は、2階層SAP 販売管理(SD)標準アプリケーションベンチマークテストにおいて、同時アクセス数2,175ユーザという優れた記録を達成しました。当社従来機種である8コアサーバSPARC Enterprise T2000と比較して、約2倍の性能を発揮します。また、HP社の8コアサーバHP Integrity rx6600を超える性能を1Uサイズで実現します。


詳細は、「各ベンチマークテストの性能値および測定環境」をご参照ください。

新エントリーサーバがもたらす利用効果

サーバ統合により運用コストを削減

SPARC Enterprise T5220, T5120は、1CPUチップに8コア64スレッドの実装により、従来機種の約2倍の高スループットを備えたSPARC Enterpriseの最新エントリーサーバです。性能に加えて、I/Oスロットやディスク、メモリの拡張性が高いため、Solarisで標準提供しているソフトウェアパーティショニング機能「Solarisコンテナ」を利用したサーバ統合用途に最適です。
また、他社サーバと比較して、低消費電力、低発熱量を実現しています。そのため、サーバ統合時には、台数削減による設置スペースの削減や電力費、空調費の削減などにより、運用コストを大きく削減することができます。

他社機とのエコ比較

SPARC Enterprise T5120とHP Integrity rx6600を、性能値(SPECjbb2005)、消費電力、設置スペースで比較しました。SPARC Enterprise T5120は、HP Integrity rx6600に対し、1.2倍の性能で、消費電力は約2/5、設置スペースは1/7と、優れた省電力性、省スペース性を示しています。

最大消費電力と高さ(Unit数)比較
  SPARC Enterprise T5120 HP Integrity rx6600
SPECjbb2005 170,153 SPECjbb2005 bops 145,333 SPECjbb2005 bops
最大消費電力 641W 1,633W
高さ(U) 1U 7U

イノベーションへの挑戦

SPARC Enterprise T5220, T5120は、従来機種T2000, T1000の特長である高性能とエコロジーをさらに発展させた、Eco-Friendly Serverです。65nmテクノロジの採用により、チップにマルチコア・マルチスレッド技術やI/Oインターフェース等を高密度実装し、高性能・省スペースを実現しています。また、周波数向上ではなく、コア数・スレッド数を増やすことで性能を向上したため、他社よりも低い消費電力を可能にしています。

SPARC Enterpriseは、当社とSun社の技術提携により生まれた、新SPARC/Solarisスタンダードです。当社とSun社は今後も最新技術を積極的に取り入れたサーバを開発し、他社をリードするサーバをお客様に提供し続けます。


[注記事項]

  • 各ベンチマークテストの性能値および測定環境
    • [SPECweb2005の性能値および測定環境]
      SPARC Enterprise T5220の性能値は37,001、測定環境はUltraSPARC T2 (1.4GHz) x 1CPU (8コア, 64スレッド)。
      SPARC Enterprise T2000の性能値は16,407、測定環境はUltraSPARC T1 (1.4GHz) x 1CPU (8コア, 32スレッド)。
      IBM System p5 550の性能値は7,881、測定環境はPOWER5+(1.9GHz) x 2CPU(4コア)。
    • [SPECjbb2005の性能値および測定環境]
      SPARC Enterprise T5120の性能値は170,153 SPECjbb2005 bops、170,153 SPECjbb2005 bops/JVM、測定環境はUltraSPARC T2(1.4GHz) x 1CPU(8コア、64スレッド)、JVM数 1、Solaris 10。
      IBM System p5 550Qの性能値は91,806 SPECjbb2005 bops、91,806 SPECjbb2005 bops/JVM、測定環境はPOWER5+(1.5GHz) x 4CPU(8コア)、JVM数 1、AIX 5L V5.3。
      HP Integrity rx6600の性能値は145,333 SPECjbb2005 bops、145,333 SPECjbb2005 bops/JVM、測定環境はデュアルコアItanium 2(1.6GHz) x 4CPU(8コア)、JVM数 1、Linux Red Hat Enterprise Linux v.4。
    • [2階層SAP SD標準アプリケーションベンチマークの性能値および測定環境]
      SPARC Enterprise T5120の性能値は、同時アクセスユーザ数:2175 SDベンチマークユーザ、平均レスポンス時間:1.91秒、オーダ項目処理件数:219,000、測定環境は1プロセッサ、8コア、64スレッド、UltraSPARC T2 1.4GHz、L1キャッシュ(1コアあたり)8KB(D) + 16KB(I)、L2キャッシュ(1プロセッサあたり)4MB、主記憶64GB、Solaris10 OS、Oracle 10gデータベース、SAP ERP 2005 [認証番号2007059]。
      SPARC Enterprise T2000の性能値は、同時アクセスユーザ数:1,100SDベンチマークユーザ、平均レスポンス時間:1.91秒、オーダ項目処理件数:110,670、測定環境は1プロセッサ、8コア、32スレッド、UltraSPARC T1 1.4GHz、L1キャッシュ64KB(D)+128KB(I)、L2キャッシュ3MB、主記憶64GB、Solaris10 OS、Oracle 10gデータベース、SAP ERP 2005 [認証番号2007051]。
      HP Integrity rx6600の性能値は、同時アクセスユーザ数:2,150SDベンチマークユーザ、平均レスポンス時間:1.97秒、オーダ項目処理件数:215,670、測定環境は4プロセッサ、8コア、16スレッド、Dual-Core Intel Itanium 2 9050 1.6GHz、L1キャッシュ32KB(I) + 32KB(D)、L2キャッシュ2MB(I) + 512KB(D)、L3キャッシュ24MB、主記憶48GB、HP-UX 11i V3、Oracle 10g database、mySAP(TM) ERP 2005[認証番号2006083]。
  • 各ベンチマークテストについて
    • [SPECweb2005]
      Webサーバ性能を評価するためのベンチマークテストです。
      ベンチマークテストの詳細および最新情報は、The Standard Performance Evaluation Corporation(SPEC)をご覧ください。
    • [SPECjbb2005]
      Javaで記述された業務アプリケーションが稼働するサーバの性能を評価するベンチマークテストです。卸売業の実際の業務である、受注・配送・入出金処理・在庫管理・顧客情報管理などの処理をシミュレーションするため、その結果は実際の業務に即した処理性能の指針として活用いただけます。
      ベンチマークテストの詳細および最新情報は、The Standard Performance Evaluation Corporation(SPEC)をご覧ください。
    • [2階層SAP SD標準アプリケーションベンチマーク]
      SD(Sales & Distribution)は、オンライントランザクション系のSAPのERPパッケージです。SDは、ベンチマークでは、平均2秒以内のレスポンスが維持/継続される「同時アクセスユーザ数」をカウントします。SAP SD標準アプリケーションベンチマークはビジネスアプリケーションの性能を計測するのに最適なベンチマークです。
      2階層SAP SD標準アプリケーションベンチマークテストに関する詳細は、SAP Standard Application Benchmarksをご覧ください。
  • 掲載内容は発行日時点のものです。