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Fujitsu

Japan

Oracle Solaris Legacy Containers で Oracle Solaris 10 へ移行

SPARC Enterpriseの本体装置は販売を終了しました。
本製品の後継機種はSPARC Serversです。


関連製品:SPARC Enterprise M3000, M4000, M5000, M8000, M9000
SPARC T4-1, T4-2, T4-4


Oracle Solaris Legacy Containers注1は、PRIMEPOWER, Sun Fireで稼動しているSolaris 8,9環境を、Solaris 10搭載のSPARC Enterpriseに短期間で移行するための仮想化機能です。
SPARC EnterpriseのSolaris 10コンテナ(ゾーン)上で、既存のSolaris 8やSolaris 9、およびその上で動作しているお客様資産をそのまま動作させることができます。既存のミドルウェアやアプリケーションを変更せずに利用できるため、短期間かつ低コストで最新サーバに移行することが可能です注2。また、最新サーバでこれまでの業務を動作させるため、性能向上も期待できます。

Solaris 8,9からの移行手順

現在ご使用のSolaris 8またはSolaris 9 システムのイメージアーカイブを作成して、Solaris 10上に用意したSolaris 8, 9用コンテナ環境へ展開(コピー)するだけで、SPARC Enterpriseへの移行は完了です。

Oracle Solaris Legacy Containersが提供する機能

SPARC/Solaris環境は、命令セットの過去互換性、32bit/64bitのアプリ混在ができるなど高い資産継承性を持っており、基本的にSolaris 8, 9のバイナリプログラムは、Solaris 10でも動作可能です。
APIの互換性も高く、ライブラリも古くからダイナミックリンクが基本になっているため、問題が起きることはほとんどありません。

しかし、Solaris 10の機能追加により、コマンドオプションが増えたり、出力結果が変わっているコマンドがいくつかあります。また、ごく一部ですが、Solaris 8, 9から廃止されたAPIがあります。そのようなコマンドやAPIを使用している場合、Solaris 10環境ではアプリケーションの一部が動作しない場合があります。

Solaris 8, 9 Containersは、旧環境で使用していたライブラリ/コマンドを最新のSolaris 10で動作させるための環境を提供します。旧コマンド/ライブラリを最新OS上で動作させるためのアシスト機能や、廃止されたAPIを提供するモジュールなどで構成されています。
このような仕組みにより、Solaris 10上でのSolaris 8, 9 環境の動作を実現しています。

注1:旧名称「Solaris 8/9 Containers」

注2:一部のミドルウェアで、バージョンアップが必要な場合があります。 また、導入前に動作検証をお願いしています。