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「私たちは、イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていきます。」
私たち富士通には、「挑戦」「信頼」「共感」のマインドが、脈々と受け継がれています。
人や社会を第一に考え、最先端テクノロジーを活用して、様々な強みを持つステークホルダーとのつながりのなかで信頼を醸成し、社会課題の解決に向けて日々挑戦し続けています。
今回、それぞれ異なる社会課題解決に取り組んでいる3名の社員にスポットをあて、自身が携わるプロジェクトの内容、醍醐味、ビジョンなどについて、新領域のビジネス現場で活躍する若手リーダーのリアルに迫った、その一部をご紹介します。
(本記事は、2021年10月19日~22日開催「CEATEC 2021 ONLINE」にて公開したスペシャルプレゼンテーション「社会課題解決に挑む、若手リーダーのリアル」をもとにまとめたものです。)

- 人材採用センター
村松 美笛 - ソフトウエアテクノロジー事業本部
デジタルアニーラ事業部 DAエンジニアリング部
下川 聡 - スポーツビジネス統括部
山林 祐子 - 未来社会&テクノロジー本部
舟瀬 基
新領域に挑戦する3名の若手リーダー達の活動を紹介

村松 美笛さん(以下 村松さん): みなさんがどんな思いで、どのようにプロジェクトを進めているのかをお聞かせください。
まずは、自己紹介と、現在取り組んでいるプロジェクトを教えてください。
下川 聡さん(以下 下川さん): 富士通で新しく開発した「デジタルアニーラ」というコンピュータ技術を使った最適化ソリューションビジネスに取り組んでいます。入社当初は研究部門にてコンピュータの周辺機器の研究開発を行っておりました。
金融、化学、eコマースの進展、物流配送など、優れた計算能力を備えるデジタルアニーラの利用シーンは非常に広範囲にわたります。最近成果を出したプロジェクトには、輸出船への自動車積み付け計画の自動最適化があります。年間4,000時間以上の労働時間削減に成功し、お客様より高い評価をいただきました。
山林 祐子さん(以下 山林さん): 私は、かつて西アフリカにあるガーナの大学で日本語を教えていました。その後いくつかの仕事を経験し、2020年末に富士通に入社しました。現在、スポーツビジネス統括部でAIと3Dセンシング技術を使った器械体操の採点システムを世界146か国の体操協会やクラブチームに紹介するプロジェクトを推進しております。
舟瀬 基さん(以下 舟瀬さん): 入社直後は富士通の情報システム部門で社内のIT開発に携わりました。その後異動し、海外の技術や事例の調査を、そして今年の6月からスマートシティのサービスソリューション開発を行っております。未来社会&テクノロジー本部は、世界的なスマートシティへのニーズに対して富士通全社で対応するために設立された組織で、直近では川崎市と協働してスマートシティの開発企画を行っています。
プロジェクトにかける想い・大切にしていることとは?

下川さん: デジタルアニーラを活用したビジネスを大きくしたいという気持ちはもちろんありますが、お客様の「業務の改善をしたい」という熱い思いに応えるべく、プロジェクトを推進してきました。
山林さん: 同感です。私もお客様とのコミュニケーションを大切にしています。実は体操競技のAI採点システムは冗談から生まれたんですよ。2015年に、国際体操連盟の会長である渡邊守成さんが「21世紀はロボットが採点しているよ」と冗談で言われたのを、当部の統括部長の藤原が真に受けまして(笑)。しかし、あれから6年、今では世界体操でもAIが採点システムとして採用されるようになりました。
舟瀬さん: お客様が感じている課題を自分ごととして理解することも非常に大事ですよね。環境領域のサービスというのは新しい事業であるため、独りよがりにならないよう、お客様との会話を通じて真の課題を探すようにしています。
富士通のパーパスがもたらした意識の変化と事業推進力
村松さん: 富士通は2020年に「私たちは、イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていきます。」というパーパスを定めました。パーパスについてはどのように思いますか。仕事に対して意識の変化はありましたでしょうか?
下川さん: 最適化問題を高速に解くデジタルアニーラを業務効率の改善といった直近のテーマだけではなく、環境問題や労働力不足などの社会課題に向けて活用しようという議論を社内外で行ってきました。これはまさに富士通のパーパスにつながるものだと感じています。

舟瀬さん: 「世界を持続可能にする」というところが、今、取り組んでいる環境系サービスの方向性に合致していると思います。新しい領域においても方向性がぶれることなく、パーパスの考え方に基づいて推進していけることもメリットです。
山林さん: 北九州で開催される世界体操では「Sante Gym」という健康関連イベントが同時に開催される予定です。そこで来場者の方々に健康増進につながるAIによる個別の改善エクササイズを提供する予定です。スポーツとAIの力で富士通のパーパス実現に向けてこれからも尽力していきたいと思っています。
※インタビューは2021年9月時点のものです。
理想の未来を思い描けば、プロジェクト発展につながるアイデアは無限に
村松さん: 最後に今後成し遂げたいことをお聞かせください。
舟瀬さん: 川崎市で始めたスマートシティ構想を他の自治体や世界に広げていきたいと思っております。

山林さん: AI体操採点システムで得た技術を健康増進や障がい者支援など、あらゆる分野へ展開し、ウェルビーイングな暮らしをサポートしていきたいですね。
下川さん: デジタルアニーラと富士通が得意とするHPCや、AIの技術を融合させながら、社会課題の解決に向けた新しいサービスを提供していきたいと考えています。
村松さん: 皆さんが共通して持つ「世の中をこう変えたい」という意思が、未来を作るために大切な要素だと感じます。本日はありがとうございました。
チャレンジ精神と自由なカルチャーが若手を育てる

自社のテクノロジーを使い社会の様々な課題の解決を推進するのはもちろん、社内ポスティング制度などで、働き方をも刷新していこうとする富士通。インタビューでは、チャレンジ精神を歓迎し、自由な発想に耳を傾けるカルチャーがあることにも触れています。若手リーダー達が生き生きと語る、リアルな姿を見れば、富士通の新しい側面が見えるかもしれません。ぜひ動画をご覧ください。