バッテリーレスソリューションとは

私たちが提唱するバッテリーレスソリューションとは、通常は有線による電力供給または電池(バッテリー)が必要なシステムの端末側から電力配線やバッテリーを取り除く、というシステムの構築を提案するものです。このソリューションは、端末側への電力を無線給電することで実現が可能ですが、そのためには端末側の電子部品は微弱な電力で動作する必要があります。
低消費電力で動く当社のFeRAM搭載LSI「MB97R8110」を端末に搭載することで、システムの構築ができるのです。

システムの簡略図

バッテリーレスソリューション向けRFID用LSI – MB97R8110

バッテリーレスソリューションには、当社不揮発性メモリFeRAMを搭載したRFID用LSI MB97R8110を使用します。本製品は、非常に消費電力が少ないFeRAMをメモリに使用することで、無線給電による電力のみでFeRAMのメモリ領域へのデータの読み書き、およびMB97R8110につながるモジュールへの電源給電とデータの送受信が可能です。

この特長を生かして、キーボード、リモコン、センサー、電子ペーパー、ディスプレイなど、様々なアプリケーションをMB97R8110と接続することで、従来当たり前のように搭載されていたバッテリーを不要にすることができます。

型名動作周波数ユーザーメモリ容量(*1)通信規格外部I/Fデータリテンションデータ書換え回数
MB97R8110UHF帯:
860‐960MHz
8KBISO/IEC18000-63
EPC CIG2 Ver.1.2.0
SPI Master
SPI Slave
GPIO
Key Matrix Scan
10年(+85℃)1兆回

*1:メモリ容量に関しては、柔軟に対応します。

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MB97R8110を中心とした構成例

バッテリーレスソリューションの特長

  1. 高速データ書き込みを実現
    FeRAMの高速書き込みによる、処理速度の向上。
  2. 安定した通信距離
    低消費電力によりWriteの通信距離は、Read処理と同等。(EEPROMをメモリとするRFIDではWriteの通信距離はReadの1/2程度)
  3. 大容量メモリ搭載
    書き込み処理の高速化により、大容量64Kバイトメモリ搭載を実現。
  4. 多頻度書き換えが可能
    1兆回を超える読出し/書込みを保証。タグの長期利用、リユースを促進。

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