プレスリリース

2022年1月18日
富士通セミコンダクターメモリソリューション株式会社

54Mバイト/秒のデータ書換えが可能な8MビットQuad SPI FRAMを開発

~ 高温環境での高速動作を実現した産業用コンピューティング向け不揮発性メモリ ~

富士通セミコンダクターメモリソリューション株式会社注1は、当社のSPIインターフェースのFRAM注2製品では最大メモリ容量となる8MビットQuad SPI FRAM「MB85RQ8MLX」のサンプル提供を今月から開始しました。(図1)

本製品は、105℃の高温環境下においても最大108MHz動作によって54Mバイト/秒での高速データ書換えを実現する不揮発性メモリです。高速でのデータ書換えが要求されるPLC, HMI, RAIDコントローラなどの産業用コンピューティング、データセンター、そして高性能コンピューティング(HPC)用途に最適です。(図2)

English

本製品は、1.7V~1.95Vの低電源電圧で動作する、8Mビットの不揮発性メモリです。50MHzで動作するSPIインターフェースのFRAM製品は6.25Mバイト/秒のデータ転送速度ですが、このQuad SPIインターフェースのMB85RQ8MLXは4ビットの入出力ピンと108MHzの動作周波数によって、その8倍以上となる最大54Mバイト/秒でのデータ書込みが可能です。これは、新聞紙40ページ分のテキスト文を0.02秒でメモリに書き込む速さに相当します。

本製品の使用を想定している産業用コンピューティングでは、高速でのデータ処理によって動作中は周囲温度が高くなるため、搭載される電子部品は高温環境での動作保証が必要です。MB85RQ8MLXの最大動作温度は一般品の85℃から105℃に拡張しているため、産業機器向けに最適です。さらに、当社は本製品に加えて、3.3V(2.7V~3.6V)で動作する8MビットQuad SPI FRAMも開発中です。

もし、お客様がバッテリーバックアップSRAMをデータバッファ用途に使用している場合には、本製品に置き換えることでバッテリーの削減が可能になります。また、FRAMはフラッシュメモリやEEPROMといった不揮発性メモリと比べて「高速書込み」、「高書換え耐性」、「低消費電力」の特長で優位性をもつ不揮発性メモリです。フラッシュメモリ、EEPROMおよび低消費電力SRAMをご使用中のお客様が、以下のような課題をお持ちの場合には、当社のFRAMによって解決できる場合があります。(図3)

図1:MB85RQ8MLXのパッケージ

図2:用途例(産業用コンピューティング)


図3:お客様の課題の解決案

  1. フラッシュメモリをご使用の場合
    課題:メモリの書換え回数制限のため、プログラムの開発工数の負担が大きい
    解決案:高書換え耐性のFRAMにより、ウェアレベリングの開発工数が不要
  2. EEPROMをご使用の場合
    課題:データの書込み時間が長い
    解決案:高速動作のFRAMにより、データ書込み時間の短縮が可能
  3. SRAMをご使用の場合
    課題:バッテリーの使用によりコストが増える
    解決案:54MB/秒の転送速度をもつFRAMへの置き換えで、バッテリー削減が可能

今回、MB85RQ8MLXの開発により、8Mビットの容量をもつ当社のメモリ製品は3種類になりました。(図4)お客様のアプリケーションは多岐に渡るため、メモリ容量が同じでも必要とする特長はそれぞれ違います。そのような多様な要求に応えた結果として、3種類の8Mビットメモリ製品を提供しています。

当社は、今後ともお客様のアプリケーションの機能を向上させるためのメモリ開発を続けていきます。


図4:8Mビット メモリ製品ファミリー

主な仕様

製品名MB85RQ8MLX
容量(メモリ構成)8Mビット(1M x 8ビット)
インターフェースSPIインターフェース(SPI, Dual SPI, Quad SPI)
動作電源電圧1.7V~1.95V
動作温度範囲-40℃~+105℃
書込み/読出し保証回数10兆回(1013回)
パッケージ16ピンSOP
低消費電力動作電流(最大)18mA
スタンバイ電流(最大)180µA

注釈

  • 注1
    富士通セミコンダクターメモリソリューション株式会社:
    本社 神奈川県横浜市、代表取締役社長 曲渕 景昌。
  • 注2
    FRAM:
    Ferroelectric Random Access Memory
    強誘電体メモリ。強誘電体膜をデータ保持のキャパシタに利用したメモリ。電源を切っても内容を保持する。データの高速な書込み動作、低消費電力、書換え回数が多いといったROMとRAMの長所をあわせ持つ。FeRAMとも呼ばれる。当社では、1999年より量産開始。

商標

  • 記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

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