複数台のアンテナを設置する場合、そのアンテナ間の幅やアンテナの設置高さなどを事前に検討し、その読み取り可能な範囲をイメージすることが重要です。
先述の内容を踏まえ、ここでは基本的な考え方を説明します。
ここで仮決定したアンテナ位置を基準とし、実際の現場で読み取り検証を進めることが望ましいと考えられます。
まず、利用するRFIDタグの読み取り可能範囲イメージを確認します。
右図のような読み取り可能範囲イメージから、様々なアンテナ設置位置について考えてみたいと思います。
アンテナ設置幅(パターン1)
両サイドのアンテナにより、読み取り可能範囲を完全に重ねる場合
アンテナ設置幅(パターン2)
両サイドのアンテナにより、読み取り可能範囲の一部(半分)を重ねる場合
アンテナ設置幅(パターン3)
両サイドのアンテナにより、読み取り可能範囲を重ねない場合
パターン1~3において、読取精度の高い順は、下記と想定されます。
「パターン1 > パターン2 > パターン3」
両サイドに設置したアンテナの読み取り可能範囲が重なることにより、読み取り機会が増加し互いに補完することで、読取精度が向上します。よって、極力パターン1を採用することを推奨します。
パターン1~3において、読取精度の高い順は、下記と想定されます。
「パターン1 > パターン2 > パターン3」
天面に設置したアンテナの読み取り可能範囲が重なることにより、読み取り機会が増加し互いに補完することで、読取精度が向上します。よって、極力パターン1を採用することを推奨します。
(注)アンテナ中心間隔は、短くても30[cm]以上としてください。