Poynting for Microwave 解析事例
送電線鉄塔への落雷による過渡電磁界の解析
送電線鉄塔への落雷における過渡電磁界の挙動を解析した事例です。
この事例では落雷により鉄塔と架空地線を流れる電流波形、鉄塔と電力線間の電圧波形、および送電線鉄塔付近の電界分布のアニメーションを出力しています。
送電線鉄塔モデル
| 解析領域 |
250m 250m 210m |
| 送電線鉄塔 |
高さ77m |
| 電力線 |
6本 (高さ45m、56m、67m に各2本) |
| 架空地線 |
2本 (高さ77m) |
| 格子数 |
396 410 755 (1億2000万格子) |
| ステップ数 |
12716ステップ (3マイクロ秒、以下、us) |
| 境界条件 |
PML吸収境界条件 |
| ソルバ |
形状適合ソルバ使用 |
| 使用計算機 |
PRIMERGY BX920S1 32ノード |
| 計算時間 |
約14分 |
雷撃電流の入力条件
発変電所の対雷設計で通常想定される条件(注1)として立上り 1us の電流波形を入力します。
注1 「FDTD解析の結果に基づく雷サージ解析用鉄塔モデル」野田 琢、電気学会論文,127巻2号,2007年
解析結果
鉄塔、架空地線へ流れる電流
鉄塔-送電線間電圧
電界分布 (送電線方向から見た場合)
電界分布 (送電線と垂直方向から見た場合)
まとめ
- Poyntingを用いて、送電線鉄塔のような大きな構造物の落雷の過渡電磁界解析が可能です。
- 時間領域の電磁界アニメーションや任意の箇所での電圧・電流波形を出力することができます。
- 形状適合ソルバとクラスタによる並列計算を使用することで、解析領域250m
250m
210mに対し10cm程度の構造まで解析可能です。
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