Poynting とVOXEL-LINKを用いた回折格子の解析事例を紹介します。
解析対象は、屈折率に周期的な分布を持つ回折格子モデルです。
この例では、回折格子モデルをVOXELデータで作成します。VOXELデータとは、三次元の構造物の形状を微小な立方体(VOXEL)の集合で表現するデータの事です。
VOXEL-LINKは、テキスト形式で記述されたVOXELデータをPoyntingデータに変換するためのオプション機能です。
これにより、他のシステムから出力されたVOXELデータをPoyntingで解析することが可能になります。
VOXEL-LINKにおける、VOXELデータは以下の三種類のデータで構成されています。
X軸の格子数 | Y軸の格子数 | Z軸の格子数 |
X軸の格子間隔 | Y軸の格子間隔 | Z軸の格子間隔 |
ID | Name | Permittivity | Conductivity | Permeability | Density |
---|---|---|---|---|---|
物性番号 | 名称 | 比誘電率 | 導電率 | 比透磁率 | 密度 |
… | … | … | … | … | … |
X方向のインデックス | Y方向のインデックス | Z方向のインデックス | 物性番号 |
---|---|---|---|
… | … | … | … |
この例のように単純かつ周期的な構造を持つモデルの場合、表計算マクロを用いてVOXELデータを作成すると効率的です。このモデルを作成した際に使用したマクロの一部を示します。
VOXEL-LINKを用いて作成した回折格子モデルと、そのモデルにおける電界強度分布を示します。