Poynting HCS連携(回路解析連携)オプションおよびPoynting/HCS IBIS変換オプションによる、 IBISモデルを使用した回路シミュレーター連携解析の事例を紹介します。
両端にドライバ・レシーバを設定した一本の線路とそれに交差する2本の差動線路、およびGNDパターンを持つプリント基板モデル。ドライバ・レシーバにはIBISモデルを使用します。
図1
誘電体 | 比誘電率ε=4.0、厚さ1.0mm |
導体層 | 2次元PEC |
配線パターンA | 幅0.8mm |
配線パターンB
配線パターンC |
幅0.4mm、配線パターンaの0.4mm下で交差 |
入力信号 | |
---|---|
配線パターンA | 振幅3.3V、周期25ns、立上り・立下り10psの台形波 |
配線パターンB
配線パターンC |
振幅3.3V、周期20ns、立上り・立下り10psの台形波を互いに差動信号で入力 |
図2 ドライバ側の等価回路
INT_IN | 駆動するためのパルスを接続します。パルスの周期に従って出力信号が出力されます。 |
EXT_OUT | 信号が出力されるノードです。配線パターン側のノートを接続します。 |
図3 レシーバ側の等価回路
EXT_IN | 信号が入力されるノードです。配線パターン側等のノートを接続します。 |
INT_IN | 内部でEXT_INと接続されているノードです。特に接続する必要はありません。 |
Poynting/HCS IBIS変換オプションではIBISモデルを変換できるかを事前にチェックします。
修正可能な場合は自動修正を行い、SPICEシミュレーターで使用可能なsubckt素子に変換します。
図4
図5
図6
図7 交差する線路の1本のみに信号を励振した場合
図8 交差する線路2本に差動信号を励振した場合
図9
Poynting HCS連携(回路解析連携)オプション、およびPoynting/HCS IBIS変換オプションを使用することにより、ICピンなどのビヘイビア(動作記述)モデルを考慮したドライバ・レシーバを含めた3次元電磁界解析が可能です。