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グローバルで統一した情報発信に向けCMS(注)基盤を統一
欧州エリアでのコンテンツ制作工数を90%削減

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富士通株式会社 社内実践事例


富士通では世界64カ国で24言語、全23万ページに及ぶカントリーポータルサイトを展開しています。統一されたブランド・アイデンティティのもと効率的な情報発信を行ってきました。本取り組みを進めていく中でウェブデザインとアクセシビリティの強化を図り、2010年より多言語対応のCMS基盤を導入。欧州エリアでのコンテンツ制作工数を90%削減するなど、大きな成果を上げています。2015年からは、さらなる情報発信の効率化やコンテンツの品質向上を目指し、機能強化やグローバルでの運用体制を確立しています。

(注)CMS: Contents Management System

[ 2016年12月26日掲載 ]

【導入事例概要】
ソリューション SDL Web(多言語・グローバルサイトCMS)
【課題と効果】
1 企業ブランドの強化・向上
グローバルで統一した基盤を構築し、ウェブサイトで一貫した情報発信をすることで富士通のブランド価値を高めたい
arrow2-c SDL Webの導入により、富士通グループ全体でサイト運用のプロセスを統一し、ガバナンスを強化。一貫した情報発信を実現し、富士通のブランド価値を向上
2 運用コストの大幅な削減
世界各国の拠点で行っているコンテンツ制作の負荷やコストを低減したい
arrow2-c コンテンツを各国サイトに同時に自動配信するブループリント機能の活用と、運用体制の整備により、欧州エリアでコンテンツ制作に関する工数を約90%削減
3 ウェブ担当者の満足度向上
富士通のさらなるビジネス革新に向け、スピーディーかつ柔軟な基盤を構築したい
arrow2-c ウェブ担当者の要望にスピーディーに応えるべく、日本のほか、ドイツ・インドにおいてもシステム開発・運用体制を整備

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導入の背景

自社CMS基盤を2010年より構築・運用

富士通では2000年から進めているコーポレートブランディング戦略の一環として、ユニバーサルデザインの観点からユーザビリティやアクセシビリティに配慮したウェブデザインガイドラインを策定し、グローバルにおけるウェブサイトのガバナンス強化を進めてきました。当時、同じ製品でも国・地域ごとのウェブデザインに一貫性が無く、探したい情報にたどり着きにくい状況でした。また、複数のCMSが存在し、それぞれ異なる運用をしており、作業工数やシステムコストの増大といった運用プロセスにおける課題もありました。

これらの課題を解決するべく2010年から、多言語対応が容易で、大規模なグローバル展開に実践豊富なCMS、SDL Webを導入。富士通ブランドとして統一されたウェブデザインやテンプレートでコンテンツを作成し、迅速に情報発信ができる体制をグローバルで整備しました。

導入のプロセス

日本ほか3拠点で開発体制を整備、運用効率化促進と品質向上を実現

CMS基盤構築の取り組みのフェーズ1は、欧州からスタート、開発体制はドイツ、日本は取り組みの全体推進を行いました。フェーズ2では、開発体制にインドを追加。各国の関係者とオンライン会議などを重ねて進めてきました。

本取り組みを牽引するのが、グローバルに60を超えるカントリーポータルサイトを統制するグローバルマーケティング本部コーポレートブランド室と、システムを統制するIT戦略本部です。コーポレートブランド室とIT戦略本部が密に連携した運用体制を構築しています。

また、フェーズ2へと移行する際の取り組みについて、東海林 秀一は当時を振り返ります。
「欧州エリアを中心としたフェーズ1が完了し、フェーズ2からは、約1年かけて、カリフォルニアやシンガポールなどの拠点へ実際に足を運び、現場から多くの要望を吸い上げていきました。それらの要望について各拠点のユーザーと検討を重ね、集約していきました」。

グローバルマーケティング本部 コーポレートブランド室 マネージャー 東海林 秀一の写真
東海林 秀一
グローバルマーケティング本部
コーポレートブランド室
マネージャー

グローバルな開発や展開、システム移行の際には、各拠点のコミットメントなしには進まないと言います。「現地のマーケティング担当者やウェブマスターとワークショップを実施し、その後、毎週のオンライン会議を実施することで、予定していた移行作業も無事期間内で完了できました。現地とのスムーズなやりとりは、事前に拠点トップとの合意形成を行っていたことが大きかったです」と、2012年からCMS基盤構築の取り組みに携わる泉 直は言います。

グローバルマーケティング本部 コーポレートブランド室 エキスパート 泉 直の写真
泉 直
グローバルマーケティング本部
コーポレートブランド室
エキスパート

「ウェブ担当者の7割を占める日本からのシステムに起因するトラブルの問い合わせはインドで対応していましたが、時差の問題もあり、スムーズな対応ができていませんでした。この課題解決のため、2015年からは、日本のウェブ担当者の要望に素早く応えるべく、システム運用および開発を日本でも実施可能にしました。今までのノウハウを日本へも展開。結果、効率的なサイト運用を実現し、グローバル全体で安定的かつ柔軟なコンテンツマネージメントの仕組みが構築できました」と寺内 正弘は語ります。

システムの概要と運用体制

ブループリント機能で、効率的なグローバル配信を実現

今回、採用したSDL Webの大きな特長の1つが「ブループリント機能」です。グローバル共通のコンテンツをマスター領域に作成することで、各国ポータルサイトに対し同時に配信することが容易にできます。この機能により、各国のサイトを1つ1つ更新・配信する手間がなくなり、サイト運用の効率化と、運用コストの大幅な削減とともに、各国ポータルサイト上で常に最新のコンテンツの提供を実現しました。

ブループリント機能を使った効率的なコンテンツ配信の概要図
【ブループリント機能を使った効率的なコンテンツ配信】

コンテンツの安定した品質を目指すコンテンツセンターとヘルプデスクの設置

CMSの運用にはある程度のウェブサイトや運用ガイドラインに関する知識が必要となります。そのスキル取得に対して投資ができない部門、またスキルを持っていても運用するコンテンツ量が膨大で対応しきれない部門のために、コンテンツの安定した品質の実現、ウェブ担当者がコンテンツの内容に注力できるよう、コンテンツセンターを日本、中国、インドの3拠点に設置。日本語は日本、中国語は中国、英語はインドが担い、各言語のコンテンツを制作しているほか、北米を含めた4拠点にヘルプデスクを設置、各国からの要望や問い合わせに対応しています。

導入の効果

運用工数削減のほか、各拠点で業務に集中できる体制を実現

これまでコンテンツ制作・配信作業において、ウェブ担当者の作業工数が多いことが課題となっていました。今回導入した、SDL Webのブループリント機能により、下図にあるように欧州エリアでは、約90%の大幅な工数削減(注: 金額ベース)を実現しています。

欧州エリアにおけるブループリント機能と翻訳管理ソリューションによる効果(2012年当時)の概要図
【欧州エリアにおけるブループリント機能と翻訳管理ソリューションによる効果(2012年当時)】

CMS基盤の導入以前は、各拠点のウェブ担当者はコンテンツの見せ方にも配慮する必要があったため、システム面での工数以外にデザイン面でも工数がかかっていました。今回のCMS基盤に導入より、制作や運用の負荷軽減とともに、決められたデザインを反映したテンプレートを適用することでデザイン面でのコストの削減にもつながっています。

2016年10月、ウェブデザインガイドラインを改訂。お客様に対し「ブランド認知向上」と2016年の重点訴求テーマである「デジタル革新への取り組み」の理解向上を目的として、マーケットインのデザインへとリニューアルを実施。各国のポータルサイトに展開を開始しました。レスポンシブウェブ(ワンソース・マルチデバイス)対応の実現により、「運用の効率化と、より訴求力が高いコンテンツ発信ができるようになりました」と各国・地域のウェブ担当者から高評価を得ています。

今後の展望

「ブランディング」から「デジタルマーケティング」へ

「グローバルなウェブガバナンスの体制は、ある程度進めることができました。次のステップとして、お客様の満足度向上のためコンテンツの内容や情報発信のスピードアップはもちろん、リード獲得につなげるための『デジタルマーケティング』の活用といった現在ウェブサイトに求められる役割を追求したいと考えています。さらに、お客様の興味・関心にあわせたコンテンツ提供をタイムリーに行うためには、ソーシャルメディアと自社公開ウェブサイトの連携など、さまざまなメディアを通じて統合的に情報発信を行う必要があります。また、データの統合・分析により、お客様の興味・関心を見える化し、パーソナライズされた情報の発信なども急務と思っています。こうした『デジタルマーケティング』の実践に向け日々取り組んでいます」(寺内)。

グローバルマーケティング本部 コーポレートブランド室長 寺内 正弘の写真
寺内 正弘
グローバルマーケティング本部
コーポレートブランド室
室長

富士通は、これからもお客様のビジネス革新を支えるために、ウェブサイトにおける柔軟な情報発信の基盤づくりに取り組んでいきます。

【富士通株式会社 会社概要】

所在地 本店:神奈川県川崎市中原区上小田中4-1-1
本社事務所:東京都港区東新橋1-5-2 汐留シティセンター
代表者 代表取締役社長 田中 達也
事業内容 通信システム、情報処理システムおよび電子デバイスの製造・販売ならびにこれらに関するサービスの提供
ホームページ 富士通株式会社 ホームページ

【導入事例(PDF版)】

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