仕様・諸元
装置仕様
モデル名 |
Entryモデル |
Flexモデル |
Scaleモデル |
対応プロトコル |
NFS, CIFS, OST, VTL |
論理容量(注1) |
8TB ~ 24TB |
16TB ~ 280TB |
16TB ~ 640TB |
期待容量(注1) (注2) |
80TB ~ 240TB |
160TB ~ 2,800TB |
160TB ~ 6,400TB |
基本構成 |
コントローラー部×1 |
コントローラー部×1
基本ストレージ部×1 |
最大構成 |
コントローラー部×1 |
コントローラー部×1
拡張ストレージ部×3 |
コントローラー部×1
基本ストレージ部×1
拡張ストレージ部×7 |
処理速度
(注1) (注3) |
1GbE |
最大2.2TB/h(NFS) |
最大4.8TB/h(NFS) |
10GbE |
最大4.7TB/h(NFS) |
最大8.3TB/h(NFS) |
16GbFC |
最大5.5TB/h(VTL) |
最大10.6TB/h(VTL) |
ホストインターフェース |
1GbE |
10/100/1000BASE-T |
10GbE |
10GBASE-T, 10GBASE-SR |
FC |
16GbFC |
ホストインターフェース数 |
[標準搭載]1GbE×5+10GbE(BASE-T)×2
[オプション]10GbE(BASE-SR)×2ポート
または16GbFC×2ポート |
[標準搭載]1GbE×1+10GbE(BASE-T)×2
[必須選択オプション(少なくとも一種を必ず選択)]
10GbE(BASE-SR)×4ポート、
または1GbE×8ポート、
または16GbFC×4ポート |
データ重複排除方式 |
インライン方式、プリ・プロセス方式(注4) |
(注1)1kByte=1,000Byteとして、RAID6にてフォーマットした容量です。お客様の使用環境によって異なります。
(注2)一般的な企業データを毎週フルバックアップ、毎日差分バックアップし、重複排除/データ圧縮により書き込める平均的な値です。
(注3)搭載ディスク数やサーバー種/台数により処理速度は異なります。
(注4)プリ・プロセス方式は、OST Accent機能を適用することで使用可能です。
設置諸元
モデル名 |
Entryモデル |
Flexモデル |
Scaleモデル |
外形寸法(mm) |
コントローラー部 |
483×764×87mm (2U) |
基本ストレージ部 |
- |
482×560
×88mm (2U) |
拡張ストレージ部 |
- |
482×560×88mm (2U) |
最大質量 |
コントローラー部 |
25kg |
基本ストレージ部 |
- |
35kg |
拡張ストレージ部 |
- |
35kg |
電源条件 |
電圧 |
AC100~120V, AC200~240V |
相数 |
単相 |
周波数 |
50Hz, 60Hz |
コンセント形状 |
AC100V |
NEMA 5-15P (平行2Pアース付き) |
AC200V |
NEMA L6-15P (3ピンツイストロック) IEC60320 C14 |
最大消費電力
[最大皮相電力] |
コントローラー部 |
AC100V |
975W [984VA] |
AC200V |
1,020W [1,030VA] |
基本
ストレージ部 |
AC100V/
AC200V |
- |
340W
[350VA] |
拡張
ストレージ部 |
AC100V/
AC200V |
- |
340W[350VA] |
発熱量 |
コントローラー部 |
AC100V |
3,510kJ/h |
AC200V |
3,672kJ/h |
基本
ストレージ部 |
AC100V/
AC200V |
- |
1,300kJ/h |
拡張
ストレージ部 |
AC100V/
AC200V |
- |
1,300kJ/h |
最大排気量 |
コントローラー部 |
4.17m³/min |
基本ストレージ部 |
- |
4.0m³/min |
拡張ストレージ部 |
- |
4.0m³/min |
周囲環境条件(動作時) |
温度 |
10~35℃ |
湿度 |
10~85%RH
(結露無きこと) |
20~80%RH
(結露無きこと) |
騒音 |
音圧レベル |
49~53dB (A) |
サポートサーバ/OS/ソフトウェア
バックアップサーバ |
サポートOS |
バックアップソフトウェア |
メーカー名 |
サーバ名 |
富士通 |
UNIXサーバ SPARC M10/M12 |
Solaris 11 Operating System
Solaris 10 Operating System |
ETERNUS SF TSM
NetBackup™
NetWorker® |
PCサーバ PRIMERGY
基幹IAサーバ PRIMEQUEST |
Windows Server® 2016
Windows Server® 2012 R2
Windows Server® 2012
Windows Server® 2008 R2
Windows Server® 2008 |
Acronis Backup
Arcserve® Backup
Arcserve® Unified DataProtection
Backup Exec™
ETERNUS SF TSM
NetBackup™
NetWorker®
NetVault® Backup
SystemRecovery
Veeam® Backup & Replication™ |
Red Hat® Enterprise Linux® 7
Red Hat® Enterprise Linux® 6
Red Hat® Enterprise Linux® 5 |
Acronis Backup
ETERNUS SF TSM
NetBackup™
NetVault® Backup
NetWorker® |
(注) サーバOSのバージョン・バックアップソフトウェアのバージョンそれぞれの組み合わせにより対応状況が異なります。
詳細は、弊社担当営業または販売パートナーまでお問い合わせください。
特長・機能
重複排除 / 圧縮
ETERNUS CS800 S7は、データの重複排除と圧縮により、低コストで高速なディスクバックアップを実現するデデュープアプライアンスです。新たに書き込むデータとディスク上のデータにおいて、可変長のブロック単位で自動的に重複排除を行います。重複部分を除いた新規データのみ圧縮保存することで、保存データ量を90%以上削減可能です(注1)。
テープバックアップと比べて、ディスクベースの高速処理でバックアップ / リカバリー時間を短縮すると共に、RAIDによるデータ保護やテープのメディアエラー解消により可用性を向上します。さらに、バックアップサーバ等の既存環境を活かしながら効率的にテープ運用からの切替が可能です。
(注1) 一般的な企業データを毎週フルバックアップ、毎日差分バックアップした場合の削減率です。
ETERNUS CS800 によるデータの重複排除

容易な導入/運用
ETERNUS CS800 S7は、装置の管理GUIにウィザード機能を搭載し、ガイドに沿って必要な設定項目を入力することで、各種セットアップが容易に行えます。また、UNIX/Linux/Windowsの各種OSと主要なバックアップソフトウェアをサポートし、多様な環境のバックアップに対応。
イーサネット接続のため、導入が容易に行えます。
災害対策
異なる拠点のETERNUS CS800 S7間でデータ複製が可能なため、災害対策システムの構築に対応します。重複排除 / 圧縮後の差分ブロックデータのみを共有フォルダ毎に転送するため、安価な低帯域WANを活用できます。また、異なるレンジ間で、1対1(片方向・双方向)、2拠点へのレプリケーション、複数システムへの遠隔地への統合バックアップが可能です。
さらに、256bitAES方式(注2)で暗号化されたセキュア通信でデータを転送します。
また、ローカルバックアップと同時に自動で遠隔転送できるため、レプリケーション時間を短縮し、運用効率を向上します。さらに、ネットワークの帯域制御を設定できるため、業務アプリケーションの使用帯域に影響なくデータ転送が可能です。
その他、富士通のデータセンターでデータをお預かりする「リモートバックアップサービス」と連携可能です。バックアップサイトを所有しないお客様でも、既存のテープ装置等をETERNUS CS800 S7に置き換えるだけで、災害対策のリモートバックアップ環境を簡単に構築できます。
(注4)Advanced Encryption Standardの略、米国 商務省標準技術局(NIST)によって選定された、日本政府推奨の標準暗号化方式。その中でも256bitAESは最高水準。

バックアップソフト連携による効率的データ転送
本機では高度な機能をもつ一部のバックアップソフトウェアとの独自連携をサポートしており、データ保護において特別な強みを発揮するよう設計されています。
Veritas NetBackupと併用し Accent機能を有効化することで、ETERNUS CS800 S7の装置内で行っていた重複排除/圧縮処理をバックアップサーバ上で実行可能に。重複部分を除いた新規データのみ圧縮して転送するため、ネットワーク上の帯域幅を有効活用でき、帯域幅の逼迫したネットワーク環境におけるスループット性能を向上します。
他にも、ETERNUS CS800 S7 Flex/Scaleモデル ではVeeam® Backup & Replication™と連携し、Veeam独自プロトコルによる通信をサポート。重複排除・圧縮を有効にしたVeeamに最適化された通信を行うことで、効率的なデータの複製や移動を実現します。
柔軟な容量拡張
容量の拡張性が異なる3モデルを提供します。お客様のシステム環境に応じて、Entryモデルは8TB(2U)~24TB(2U)、Flexモデルは16TB(2U)~280TB(8U)、Scaleモデルは16TB(4U)~640TB(18U)まで拡張可能です。
導入事例
株式会社LIXIL様
販売管理システムの夜間バッチ処理時間を1/2以下に短縮
垂直統合型商品の採用により短期稼働を実現
株式会社ライトオン 様
重複排除により日次の二次バックアップを実現
事業継続性が向上し全国481店舗の笑顔を守る