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Fujitsu

Japan

重複排除機能搭載のETERNUS CS800 S2 デデュープアプライアンス
データ量を大幅に排除・圧縮し、高速処理によりバックアップ時間を約1/2に短縮

Nassauische Heimstatte / Wohnstadt
(ナッサウイッシェ・ハイムシュテーテ・ヴォーンシュタット・グループ)様 導入事例


Nassauische Heimstatte / Wohnstadt グループは、80年以上にわたり、生活、建物および開発へのサービスを提供してきました。急速に増え続けるデータ量と長時間化するバックアップという大きな課題を、重複排除技術で改善し、幅広い業務の安定化を促進しています。

2011年8月8日掲載


【導入事例概要】
国名: ドイツ
業種: 不動産、都市開発事業
ハードウェア: ストレージ ETERNUS CS800 S2 デデュープアプライアンス
ソフトウェア: CA ARCserve® Backup

「急速に増え続けるデータに対応するため、Nassauische Heimstatte / Wohnstadt グループでは、カッセル第二本社向けにバックアップ時間を最短化する新しいソリューションを探していました」

Nassauische Heimstatte / Wohnstadt グループは主にマンションの賃貸業務を手掛けており、ヘッセ州全域の150カ所以上の地域で約6万5,000件の住宅を貸出しています。
また、管理業務、リノベーション、メインテナンスなどに加え、高級マンションの建築もグループの業務の一つです。さらに、都市開発や公的機関や官庁などのビルの建築および私有地の測定といった分野も重要な業務になります。
不動産業全般の幅広い業務により、取り扱うデータは急速に増加し、かつ、バックアップに費やせる時間もない状況の中、バックアップ時間を大幅に短縮できるソリューションを検討。そこで採用した重複排除技術を搭載したETERNUS CS800 S2 デデュープアプライアンスとCA ARCserveR Backupを連携することにより、グループはデータ量を大幅に排除・圧縮するとともに、バックアップにかかる時間も約1/2に短縮することができました。

導入前の課題   導入による効果
  • データ量の増大に伴うバックアップの長時間化を抑えたい
  • データ量削減かつ、バックアップおよびリカバリー時間の短縮によるデータ有効性の確保
  • 多種多様なデータの複雑なバックアップ手順を分かりやすく改善したい
  • シンプルかつ、操作性を考慮したインターフェースによるバックアップ作業の簡略化
  • 将来を見据えつつ、点在・冗長しているバックアップデータを統合したい
  • フレキシブルな拡張性と運用効率の向上

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導入の背景

Nassauische Heimstatte / Wohnstadt グループは、ヘッセ州、チューリンゲンおよびヨーロッパ各国において不動産管理の実績を持つ、Nassauische Heimstatte社 (本社:フランクルフルト) とWohnstadt社 (本拠地:カッセル) の合併により2005年に誕生しました。

同社の日常業務は、都市の再開発やビルの建造なども含んでいるため、バックアップが必要なデータ量は、通常のオフィス文書に加え、ERPシステムやCADデータなど多くの再開発資料が含まれ、現在2TB (テラバイト) にまで増えていました。

カッセルにあるNassauische Heimstatte / Wohnstadtグループ第二本社のコンピューターセンターには、40台以上のサーバがあり、ここに3カ所の支店がつながっています。そのため、第二本社では各支店からの多種多様なデータのバックアップの見直し、バックアップシステムの刷新を迫られていました。

導入の経緯

同社のサーバ、ストレージおよび通信システムの管理を担当しているマリオ・フリードリヒ氏によると、「膨大なデータ量やバックアップにかかる時間にどう対応するかが一番の課題」だったとのこと。「データ量は増え続けているのにもかかわらず、データバックアップに費やせる時間は減っています。だからこそ重複排除機能を利用したネットワークの利用が、バックアップ時間を最短化するのに最適だということはすぐに分かりました。競合他社のソリューションと比較した結果、性能および価格の両面で納得がいく富士通の ETERNUS CS800 S2を採用しました」。

Nassauische Heimstatte / Wohnstadt グループがバックアップソリューションとして富士通を選択した理由の一つに、サーバでの成功事例がありました。フリードリヒ氏は「富士通のサーバはまさに我々が望んでいた製品でした。さらに、システム導入やトラブル対応といった富士通のサービス品質も素晴らしいものでした。保守契約を締結しているので、現在も全て問題なく稼働しています」と語っています。

導入の効果と今後の展開

重複排除の成功の秘訣

ETERNUS CS800 S2では、容量を削減するために、バックアップファイル内で重複した箇所を見つけると、そこに参照ポインタを設定します。実際のデータを保存する代わりに、参照ポインタを保存することでバックアップデータの容量を減らすことができます。
「バックアップ作業を簡単に行えるようにし、テープの使用量を削減することが我々の要望でした。このままでいくとテープが増え続け、また増え続けたテープを格納するためにより広い場所を確保しなくてはいけなくなったでしょう。ですから、バックアップをネットワークストレージ上に置けるということは我々にとって非常に重要な意味がありました。ETERNUS CS800 S2の重複排除技術はデータ量を減らす点において最適でした」とフリードリヒ氏は語っています。
ETERNUS CS800 S2はデータ内の冗長部分を検出し、排除することができ、かつ最後にバックアップされた時点から追加および変更された箇所のみが保存されます。これが、ETERNUS CS800 S2が使用容量を削減しながらフルバックアップを実施できる理由です。
この機能を利用することで災害発生時もデータを災害が発生する前の状態にすぐに戻せるため、時間がかかる上にエラーが起こりやすかった個別増分バックアップやフルバックアップを行う必要がなくなります。

期待以上のデータ削減率

Nassauische Heimstatte / Wohnstadt グループは、16TBのディスクストレージが標準装備されているNASベースのETERNUS CS800 S2「Basicモデル」を利用しています。同社は拡張ユニットも手配したため、全体で32TBの容量になり将来的に160TBまで拡張できます。フリードリヒ氏はすぐにこのソリューションの利点を実感しました。
「ETERNUS CS800 S2を利用してからわずか数週間で富士通の事前説明以上にデータ量が削減できました。当初、削減率1/10を目標にしていましたが現段階ですでに1/11を達成しています。これは極めて優れた成果と言えます」。

バックアップを加速化

「ETERNUS CS800 S2はデータの整合性やセキュリティ面でも優れています」。フリードリヒ氏は続けます。「より多くのデータを上書きせずに保持し続けられるようになったため、長期間バックアップに耐え、結果として品質が向上しました」。
ただし、フリードリヒ氏によると同社はテープ装置の利用をやめるつもりはないとのこと。
「週末にはETERNUS CS800 S2でバックアップするのと同時にテープにもバックアップを行います。とはいえ、システムからテープを取り出して保管しても何も問題は起こらないと思っています」。
最後に、忘れてならないのが処理時間の優位性だとフリードリヒ氏は語っています。「以前の約1/2の時間でバックアップができるようになっています。またハードディスクへのアクセスはテープへのアクセスよりも高速にできるため、データのリストアもバックアップ同様、高速で行えるようになりました」。

Nassauische Heimstatte / Wohnstadt
(ナッサウイッシェ・ハイムシュテーテ・ヴォーンシュタット・グループ)様 概要
創立 1920年
所在地 ドイツ
URL
http://www.naheimst.de/Open a new window

本稿記載の肩書きや、固有名詞等は取材日、または公開日時点のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。