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Fujitsu

Japan

【世界最速・最強のUNIXサーバ「SPARC M12」に込められた決意】
企業がこれからもSPARC/Solarisを安心して使い続けられる理由とは?
業界キーマンが直撃!

SPARC M12では、Oracle Databaseのさらなるコスト・パフォーマンス向上を追求

宮原:これもハードウェアから自社開発する富士通ならではのアプローチですね。一方、コスト・パフォーマンスについてはいかがでしょうか?

福田:システムのライフサイクル全体を見た場合、ソフトウェアも合わせたコスト・パフォーマンスをいかに高めるかも重要になります。これを富士通の力によってどこまで追求できるかに挑戦しました。

ご存じのとおり、Oracle Databaseのライセンス料はプロセッサ・コア単位で課金する方式をとっていますが、オラクル社との協議の末、SPARC64のコアは他社プロセッサのコアと比べて料率を0.5にしています。

宮原:単純に計算しても、同じシステム構成でライセンス料が半額になりますね。

福田:それだけではありません。SPARC M10やSPARC M12では搭載しているプロセッサ・コア数ではなく、使用しているコア数分だけ課金するCapacity on Demand方式が適用されます。つまり、24コア搭載しているサーバで4コアだけをOracle Databaseの処理に使うのなら、4コア分のライセンス料が0.5の料率で課されるという計算になります。0.5の料率はOracle Databaseのサポート料にも適用されますから、運用コストも大きく削減されます。

ミドルウェア製品ライセンスのカウント方法の違い

宮原:PCサーバを使う場合、ライセンス料の問題からあえてコア数の少ないマシンを複数用意し、データベースやアプリケーションを別々のサーバで動かすケースがありますが、コスト・パフォーマンスの面だけでなく集約率の面でも、これは非常に大きなアドバンテージですね。

福田:前世代のSPARC M10でも、従来の13分の1にサーバ台数を削減されるなどコスト・パフォーマンスが大きく向上したお客様が多数いらっしゃいますが、SPARC M12では、さらに大きな導入効果が見込めます。

エンジニア不足、スキル不足も心配は無用。SPARC/Solarisならパブリック/プライベート・クラウドでも"富士通任せ"で使える

宮原:SPARC M12が性能/集約率とコスト削減を徹底して追求したプラットフォームであることがわかりました。最後に、SPARC/Solarisユーザーの将来についてお聞きしたいのですが、IT部門の方々とお話しする中で、「SPARC/SolarisやOracle Databaseは魅力的だが、当社にはこれらを使いこなせるハイスキルなエンジニアがいない」、あるいは「自分の世代は大丈夫だが、後継世代が心配だ」といった悩みをお聞きすることがあります。その背景には、情報系などエンドユーザー寄りのシステム領域で次々に登場する新技術をキャッチアップすることに追われ、インフラ領域への手当てが薄くならざるをえないという事情があるようです。こうしたお客様をご支援することも私たちインフラ・コンサルタントの重要な務めですが、富士通としてサポートできることはないでしょうか?

福田:近年はクラウドが普及し、ITインフラを自ら持たなくても一応はシステムを実現できます。そのことも、ITインフラへの手当てが薄くなっている理由の1つかもしれません。しかし、汎用的なクラウド・サービスを基幹系システムで利用するのは難しいケースが多いでしょうし、SPARC/Solarisという高性能かつ高集約なプラットフォームの上に築いた資産を移すとなると、移行先を見つけるのはさらに難しいでしょう。

そこで、富士通ではSPARC/Solarisで構築した独自のパブリック・クラウド・サービス「FUJITSU Cloud Service U5」をご用意することで、ご指摘の課題に悩まれているお客様をご支援しています。セットアップ済みのSPARC/Solaris環境をすぐにお使いいただけますので、例えば「旧バージョンのSolarisで作ったシステムをあと数年だけ使いたい」といった用途にも最適です。基本的な運用管理も富士通のエキスパートが行いますので、SPARC/Solarisに関するスキル不足を心配されることもありません。

宮原:それは心強いですね。最近はクラウドの世界でもワークロードを最大限に高めるためにベアメタルで物理サーバを直接使いたいという話をよく聞きますが、SPARC/SolarisをベースにしたIaaSベースのFUJITSU Cloud Service U5は割り当てられたコアを占有できるので、そうした用途にも適していますね。

福田:さらに、「基幹系システムをパブリック・クラウドに置くのは不安だ」というお客様に対しては、SPARC/Solaris上にOracle Databaseをセットアップし、チューニング済みの状態でお届けする垂直統合型プラットフォーム「FUJITSU Integrated System PRIMEFLEX for Oracle Database」をご用意しています。SolarisやOracle Databaseまで知り尽くした富士通のエンジニアが設計/チューニングを施していますから、お客様は構築/運用の手間をかけることなく、社内のプライベート・クラウド基盤としてご利用いただけます。

宮原:SPARC/Solarisを、いつでも、どこでも手軽に使える環境がすでに整っているのですね。マイクロサービスなどの普及により、今後はAPIを組み合わせてアプリケーションを作るスタイルが浸透し、ITインフラのブラックボックス化がさらに進む可能性があります。ただし、高性能かつ高集約で安心して利用できるITインフラのニーズはなくならないわけで、これは常に誰かが用意してくれなくては困ります。今回お話を伺い、富士通がSPARC/Solarisをクラウド/マイクロサービス時代も通じて提供し続けていく準備を整えていることを知り安心しましたし、多くの企業がSPARC/Solarisを使い続ける理由もわかりました。本日はありがとうございました。

関連情報

FUJITSU Integrated System PRIMEFLEX for Oracle Database

SPARC/Solarisクラウド FUJITSU Cloud Service for SPARC

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出典:ZDNet Japan
業界キーマンが直撃!企業がこれからもSPARC/Solarisを安心して使い続けられる理由とは?
https://japan.zdnet.com/extra/fujitsu_201708/35105281/Open a new window


「FUJITSU Cloud Service U5」は「FUJITSU Cloud Service for SPARC」に名称変更しました。(2018年6月22日)

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