SPARC Enterpriseの本体装置は販売を終了しました。
本製品の後継機種はSPARC Serversです。
関連製品:SPARC Enterprise T2000(注), T1000(注)
UltraSPARC T1は、1プロセッサに最大8コアを搭載したマルチコアプロセッサです。さらに1コアあたり4スレッドを実行可能であり、プロセッサあたり最大 32スレッド実行を実現しています。プロセッサ上には3MBの2次キャッシュメモリを搭載し、各コアと2次キャッシュメモリ間は、最大134GB/sの帯域幅 を持つクロスバーにより接続されています。その結果、プロセッサのスループットを大きく向上しています。
またUltraSPARC T1は、1プロセッサに8コア・32スレッドという高密度設計にもかかわらず、低消費電力(最大79W)を実現しています。
高スループットと低消費電力の特長を持つUltraSPARC T1は、マルチスレッド対応したアプリケーションに適したプロセッサです。
UltraSPARC T1の特長 | |
---|---|
1プロセッサあたりのコア数 | 最大8 |
1コアあたりのスレッド数 | 4 |
1次キャッシュメモリ | 24KB(1コアあたり) |
2次キャッシュメモリ | 3MB(1プロセッサあたり) |
1プロセッサに複数のコアを搭載することで、プロセッサあたりの性能を強化する仕組みです。UltraSPARC T1では、1プロセッサに最大8コアを搭載しており、性能向上を実現しています。
1つのコアを仮想的に複数のコアに見せるマルチスレッドに対応しています。UltraSPARC T1では、1コアあたり4スレッド実行可能ですので、コアを効率よく利用できます。
シングルスレッドの場合、メモリアクセスが始まるとメモリからデータを読み込むまで処理が中断します。そのため、処理実行に時間がかかります。
UltraSPARC T1のマルチスレッドの場合、クロックごとにスレッドが切り替わります。スレッド1の処理1がメモリにアクセスしている間、他のスレッドに切り替わり別の処理を実行できます。複数の処理を平行して実行できるので、多重度の高いプログラムを効率よく処理することができます。
注:SPARC Enterprise T2000,T1000は、2009年10月をもって販売を終了いたしました。