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Oracle OpenWorld 2010 現地レポート
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SPARC Enterpriseの本体装置は販売を終了しました。
本製品の後継機種はSPARC Serversです。
2010年10月1日
当社エンタプライズサーバ事業本部 プロジェクト統括部長 泉田がSPARC Enterpriseの技術と今後の展望について、Executive Solution Sessionでご紹介しました。
2010年9月21日(火曜日)
テーマ:SPARC Enterprise Systems, Today and Tomorrow
スピーカー:富士通エンタプライズサーバ事業本部
プロジェクト統括部長 泉田直樹
Oracle OpenWorld 2010 3日目のExecutive Solution Session にSPARC Enterprise の開発責任者である泉田が登壇しました。
長年、SPARC Enterpriseの開発に携わっている米オラクル社 SPARC Enterprise担当バイスプレジデント Gary Beck氏も登壇し、素晴らしい講演となりました。
ランチタイムでの開催にもかかわらず、たくさんの聴講者が集まり、SPARC Enterpriseへの関心の高さをうかがい知ることができました。
金魚がデザインされた扇子を聴講者にプレゼントしました。その扇子の紹介から講演はスタートしました。
当社は、1954年日本初のリレー式コンピュータFACOM 100から始まり、 数々のメインフレーム、スーパーコンピュータを開発し、世界中のお客様に提供してきました。
そして、1983年にSun社と最初のパートナーシップを締結、1987年にSPARC プロセッサを開発、1998年にSPARC/Solarisの互換機であるPRIMEPOWER*を発表するなど、 SPARC の歴史に深くかかわってきました。
SPARC Enterpriseは、このような当社のコンピュータ開発の実績に加えて、Sun社の革新技術の融合により、完成しました。
当セッションでは、多くの基幹システムを支えている仮想化技術、スケーラビリティ、可用性を兼ね備えたSPARC Enterpriseのテクノロジについてご紹介しました。
堅牢性に優れたハードウェアパーティショニング、 リソースを柔軟に使用できるSolarisコンテナ。
24時間365日止まることのないビジネスを支え、環境の変化にも俊敏に対応できるシステムは、SPARC Enterprise と Solaris が提供する仮想化機能の組み合わせにより、実現していることを語りました。
SPARC64プロセッサは進化を重ね、 SPARC Enterpriseは最大512スレッドのスケーラビリティを提供しています。その性能を余すところなく使うことができるのは、Solarisとの親和性によるものです。
さらに、Flashテクノロジーの登場により、SPARC Enterpriseの性能は新たな領域へと足を踏み出していることをお伝えしました。
ハードウェア自身がエラーに対応できる自律した設計は、SPARC Enterpriseが誇る信頼性です。
そしてSolarisと連携して、エラー個所を動的に切り離すことができるため、エラー発生時にもシステムを使い続けることができます。
これらは、当社とオラクル社が密連携をしてOSとハードウェアの開発をしてきたからこそ、実現できたものであり、SPARC Enterpriseが金融、通信、製造業等、ミッションクリティカルな企業のビジネスを支えている理由でもあることを語りました。
右:米オラクル社 Gary Beck氏
左:富士通 泉田直樹
後半は、Gary Beck氏と SPARC Enterprise開発での文化の違いによる開発現場の苦労話や、SPARC Enterpriseの未来について語り合いました。
米オラクル社と密接な協業関係を継続し、SPARC Enterpriseのさらなる発展を誓いました。
これまでの長年にわたるSun社・オラクル社との協業の成果も踏まえ、我々が提供しているSPARC Enterpriseの価値をお話ししました。
英語でのプレゼンでもあり、多くの方に協力をいただきましたが、開発パートナの米オラクル社 Gary Beck氏にも参加いただき、長年にわたる信頼関係の素晴らしさを再確認しました。
これからも、オラクル社とともに、SPARC Enterpriseの開発を通して社会に貢献していきます。
*:1998年当時はGP7000Fとして発表。2000年にPRIMEPOWERにリブランドされました。