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知創空間 導入事例

「e都市ランキング 2008」で全国5位を獲得
 

行政サービスの向上に地域SNSを活用

SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を社内のコミュニケーション・ツールとして取り入れる企業が増える中、行政サービスを軸とした地域ポータルサイト内にSNSを設けた厚木市役所。地域コミュニティの活性化など、市民に目を向けた行政サービスとIT化によって成功した厚木市の取り組みを見ていこう。

1. 厚木市の地域コミュニティサイト「マイタウンクラブ」を立ち上げた経緯


まずは、厚木市の地域コミュニティサイトとして「マイタウンクラブ」を立ち上げられた経緯からおうかがいします。


小路さんと中さんの写真

小路:

厚木市ではスポーツ施設の予約システムにインターネットを活用していましたが、もっと幅広い行政サービスに活用できないか、と考えたのが「マイタウンクラブ」です。市で主催する講座やイベントの申し込み、公民館や図書館など市内のあらゆる公共施設の利用登録をオンライン化。市内で活動するサークルや開催されるイベントの情報を自らが発信したり、コミュニティを形成できるような場の提供が目的です。

中:

ただ、行政サービスをインターネット上に集約することで、市民にもとまどいはありました。とくに、普段はパソコンを使わない、いわゆる「情報弱者」の方をどのようにフォローするかは当初から最大の課題でした。そのため、実際に市の職員が19箇所に出向き、38回にも及ぶ、大々的な操作研修を実施しています。

小路:

加えて、公民館など51箇所の施設にキオスク端末としてパソコンを73台設置し、それぞれの職員が操作方法をレクチャーできる体制になっています。利用者にはご高齢の方も多いのですが、「使い方が分からない」などといった苦情は、当初予定していたほどはありませんでした。マイタウンクラブの登録ユーザーには市外の方も含まれていますが、厚木市の人口22万人に対して10万人の登録ユーザー数を達成しているわけですから、システムとして充分に浸透しているといえるのではないでしょうか。

2. 新たにSNS機能を追加した理由


2007年からは、新たにSNS機能を追加されたとのことですが。


高齢者でも使えるシンプルな機能

小路:

以前は、サークル単位での情報発信を目的とした[地域コミュニティ]機能があったのですが、ブログなどが一般化してきたこともあり、もっと個人が情報発信する機能を取り入れてはどうだろうか、と部内で検討を始めたのがキッカケです。

地域SNSというと、よく「mixiとは何が違うのか?」と質問されることが多いのですが、決して競合するものではありません。そもそもmixiに参加するユーザーは、自ら情報発信するだけのリテラシーを持っていますが、マイタウンクラブでは50代や60代の方がメイン。講習会でも、SNSが何かということを理解していただくのが、一番大変だったりします(笑)。マイタウンクラブの「あつぎ地域SNS」は、そのロングテイルにあたるユーザーをいかに取り込むかを主眼においています。

導入にあたっては、OpenPNEなどオープンソースのSNSも検討しましたが、シンプルで使い勝手が良いことから「知創空間(ちそうくうかん)」に決定しました。実際に、平均年齢が70歳を超える植物研究のサークルで、発表の場として地域SNSを利用している例もあるんですよ。

マイタウンクラブの利用イメージ
マイタウンクラブの利用イメージ

マイタウンクラブの利用にあたっては、公民館などの出先機関における登録とアカウントの取得が必要となる。なお中学生以下の場合、SNSの書き込みはできない。

3. コミュニティを活性化させる方法


SNSというシステムを導入しても、肝心のコミュニティの活性化に苦労するケースも多いと聞きますが。


団塊リタイア組がSNSを積極的にサポート
小路さん写真

小路:

地域SNSを盛り上げるうえでは、市民と民間企業、行政による三位一体でコンテンツを作り上げることが不可欠だと考えています。会員数を増やすには、行政がSNS上での情報発信を積極的に行うことも重要ではないでしょうか。

「知創空間」には、非公開コミュニティの立ち上げや、特定のユーザーのみに日記を公開するといった機能があり、たとえば市内の保育所ごとにコミュニティを立ち上げ、保育士が子供たちの様子をリアルタイムで書き込むといった取り組みなどもしています。SNSに参加することで、「いま子どもたちが何をして遊んでいる」とか「昼ごはんに何を食べた」といった情報にアクセスできるわけです。親御さんをSNSの会員として取り込むことができれば、同じ保育所に通う親御さん同士でコミュニティを立ち上げたり、子育てコミュニティに参加することでさらに地域の活性化につながります。厚木市が主催する、子どもたちだけのイベントでも、旅の途中経過をSNSのコミュニティにアップロードしていたりするんですよ。

中さん写真

中:

また、市のホームページとマイタウンクラブの二本立てで情報発信しているのですが、さらにこの地域SNSとも連動し、コンテンツを横断検索できるようになっているんです。たとえば「子育て」と検索すると、市の「小児医療費助成金」に関する情報だけでなく、地域の子育て講座や子育てサークルの案内、地域SNS内での個人の発言や意見など、「行政」「地域」「民間」にまたがるあらゆる情報をピックアップできます。行政からの情報提供だけでは不足している部分を、市民の方々が自ら補っているといえます。

4. “不適切な書き込み”に対しての対策


最近コミュニティサイトなどで問題になっている、“不適切な書き込み”に対して何か対策は打っていますか?


小路:

現状では、違法な書き込みやイタズラといった問題はほとんどありません。ユーザー登録にあたり、身元確認が必要という仕組みが抑止力になっているのかもしれませんが、実はユーザーの力も大きいんですよ。SNSの開始に合わせて、昨年の12月に「サポーターズクラブ」と呼ばれるボランティアを募集したのですが、「まちかどレポート」の掲載や企業のコンテンツ制作のお手伝いといった地域の盛り上げ役としてだけではなく、コミュニティのパトロールといった管理業務の一部も担当しているんです。約70名のメンバーのうち、半数にあたる方は団塊リタイア組なんですが、我々がびっくりするほど熱心に活動していただいています。サポーターズクラブのメンバーに管理者権限はないので、サイト内の「通報機能」を使って事務局側に報告していただき、こちらで対処しています。

5. 今後のSNS活用や機能強化


今後、どういったSNSの活用や機能強化を考えられていらっしゃいますか。


今後は行政面での提言など意見交換の場にも活用

中:

現状のシステムでは、コミュニティ検索をかけたときに、どれだれのメンバーが参加しているのかといった「コミュニティの盛り上がり」を把握しづらいので、アップデートなどで対応していきたいと考えています。あと、最近では若い方を中心にパソコンを使わずモバイル経由でインターネットを利用するユーザーが多いため、携帯電話からもパソコンと同じように記事のアップロードやプロフィールの変更ができるようにする必要があると考えています。

小路:

「政策提言などをSNSで受け付けてはどうか」という意見もありますが、すでに厚木市のホームページで受付窓口を用意していますし、情報のやりとりが一方通行になってしまうという問題もあります。前述のサポーターズクラブに加え、厚木市の活性化を考える学生のコミュニティなど市民フォーラムがいくつか立ちあがっていますから、SNS内でじっくり意見交換したうえで、どう活かすかを考えていきたいですね。

小路さんと中さん写真2
 

厚木市役所様 プロフィール

厚木市役所全景自治体のIT化に関する充実度を評価した「e都市ランキング 2008」(日経BPガバメントテクノロジー発表)で全国5位を獲得。「平成20年度全国広報コンクール」のホームページ部門において総務大臣賞を獲得するなど、先進的なIT施策で知られる。

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