SBI損害保険株式会社 様

高レベルのフィジカルセキュリティと
ストレスフリーな入退室で
安心と働きやすさを両立

入退室管理システム

SBIグループが培ってきた利便性の高いインターネット金融サービスのノウハウを活かし、保険料の低コスト実現と確かな実績で、新たな損害保険サービスの創造に取り組むSBI損害保険株式会社様。全国の拠点に『手のひら静脈認証入退室装置』を導入して、お客様の個人情報を徹底したセキュリティ管理で、企業理念「新しい時代に、新しい保険を」の実現を目指している。

課題
効果
課題認証精度の向上と非接触認証の実現
効果世界最高レベルの高い認証精度と利用者にとってストレスフリーな使いやすさの両立
課題新規利用者の生体情報登録の煩雑さ
効果現場認証装置で登録を行うことで、運用の負担を軽減

背景

2008年の営業開始以来、販売代理店を仲介せず、インターネットや電話でお客様と直接やりとりするダイレクト型損害保険を提供するSBI損保様。2019年には主力の自動車保険契約件数が100万件を突破するなど、お客様の保険ニーズに応え続けている。

同社は、BCP(事業継続)の観点から、全国複数拠点でコールセンター業務を展開している。「保険の契約、保全を担当するカスタマー本部と、事故があった際などの保険金請求に対応する損害サービス本部。お客様と直接やり取りするこの2つの本部がコールセンター業務を担当していますが、いずれも多くの個人情報を取り扱うことから、厳格なセキュリティ管理が求められます」と情報システム部担当部長の嶋内氏は言う。開業時より「入退室は生体認証によって行うこと」をルール化しているのもその一つの表れと言える。

従来の指静脈認証による入退室システム老朽化に伴い、SBI損保様全拠点での更新を検討する中で選ばれたのが、富士通手のひら静脈認証入退室装置「PalmSecure AuthGate(パームセキュア・オースゲート)」だった。

なぜ手のひら静脈認証が選ばれたのか。「経営層からの強いリクエストは、認証精度とスピード、そして非接触であることでした」と三浦氏は振り返る。顔認証はマスク装着が当たり前の現状下においては認証精度に不安があり認証にも時間がかかる。また、虹彩認証はかつて導入したことがあり、認証スピードに難があったことがネックとなった。指静脈認証は接触が必要でコロナ禍の状況においては望ましくない。「さらに冬場においては一度では読み取れないケースが多く、従業員の不満に繋がっていました。入退室認証エラーにより時間がかかることが経営陣としても見逃せない問題となっていました」と嶋内氏。「手のひら静脈認証が選ばれたのは、当社の譲れない条件を高いレベルで全て満たしていたから。ベストな選択だったと思います」(岡寺氏)。

経営戦略本部
情報システム部
セキュリティ対策室長
嶋内 雅人 氏
経営戦略本部
情報システム部
運用管理課
アシスタントマネジャー
三浦 啓之介 氏
経営戦略本部
情報システム部
運用管理課
アシスタントマネジャー
岡寺 雄太 氏

概要

手のひら静脈認証入退室装置の導入検討は、2021年10月からスタート。翌年1月に渋谷オフィスに先行導入され、2月下旬より大阪オフィスにて本運用がスタート。その後、新宿オフィスの導入を進め、2022年度内に全国拠点での導入を終える見込みだ。

2022年4月から運用が始まった約250人のオペレーターが勤務する新宿オフィス。手のひら静脈認証入退室装置を執務エリア3カ所の出入口とサーバルームの計4カ所に設置し、オフィスで勤務する全従業員が手のひら静脈で入退室を実施。サーバルーム入口は一段上のセキュリティレベルを設定しており、入室できるのは情報システム部門など一部のメンバーに限定。それぞれの場所が求めるセキュリティレベルに合わせたゾーニングを実現している。

執務エリアへの入室時は、手のひら静脈認証と監視カメラで入退室をチェック。認証装置に手のひらをかざすと、事前に登録した手のひら静脈と合致していれば、約1秒で電気錠が開錠され入室が可能となり、入室履歴がサーバに記録される。

執務エリアへの入退室の様子

ロッカー室の入口

効果と今後の展望

生体認証の中でも99.99999%(他人受入率0.00001%以下)という高レベルの認証精度を誇る「PalmSecure AuthGate」。各拠点での運用開始後、これまでのところ認証エラーなどのトラブルは1件もなく、従来のシステムと比べて精度の高い認証を実現し、利用者のストレスフリーな入退室と安定したセキュリティ管理の両立を実現している。

「管理者の運用のしやすさも大きなメリットとして捉えています」と三浦氏は言う。「各拠点に管理者を任命し、その管理者が、新しく入社した従業員の静脈登録業務を担当しています。施設内の認証装置を使って1分ほどで簡単に登録することができます。従来の指静脈認証は、他の拠点に常駐している情報システム部門メンバーが電話で指示しながら登録する必要があったため、運用側の負担軽減に繋がっています」と話す。

嶋内氏、岡寺氏からは、本案件に対するFNETSのエンジニアリング力の高さを評価する声もいただくことができた。「実際の設置工事では、内装会社などとの調整も柔軟に対応し、現場の技術レベルの高さを感じました」(岡寺氏)。「当社の社長と取締役の2トップが参加したデモの実施では、迅速に準備を進めていただき、上層部もシステムに満足したうえで自信を持って導入を進めることができました。複合機やPCログイン認証にも手のひら静脈は活用可能なため、拡張性のあるシステムになっているのも魅力です」と嶋内氏。また三浦氏は、「他システムへの手のひら静脈認証活用等、今後も情報提供いただきたい」と話す。

個人情報保護の観点から、フィジカルセキュリティの重要性がより高まる中、FNETSと「PalmSecure AuthGate」は、今後もSBI損保様のビジネスを下支えしていく。

左から 岡寺 雄太 氏、三浦 啓之介 氏、嶋内 雅人 氏

SBI損害保険 株式会社 様

本社所在地東京都港区六本木1丁目6番1号 泉ガーデンタワー
設立平成18年6月1日(SBI損保設立準備株式会社として設立)
事業内容損害保険業(自動車、がん、火災など損害保険各種)
代表取締役社長五十嵐 正明
ホームページhttps://www.sbisonpo.co.jp

本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は2022年7月1日現在のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

[2022年12月6日掲載]

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