日本ゼオン株式会社 様

「IP無線システム+映像」がサポートする工場ラインの安定化とさらなる品質向上

BWAソリューション

ゴム、ラテックス、化成品などを主な事業領域に、世界トップクラスの合成ゴムメーカーとして、生活と産業のあらゆる分野で貢献している日本ゼオン株式会社様。
革新的なものづくりを支える川崎工場は、品質はもちろん、環境保護、安全も重視した首都圏の主力工場です。
FNETSは、ネットワークカメラとBWA(注)ソリューション「IP無線システム」で、工場の生産ラインの異常監視・映像解析のお手伝いをしています。

注 BWA:Broadband Wireless Access

本製品の特徴

簡易な登録手続きで利用できる5GHz帯IP無線システム

  • 電波が強く、広い建屋内の隅々まで利用が可能

子機を移動させることで、工場の生産ラインの各所を継続監視

  • ネットワークカメラは管理室からコントロール可能

背景

日本ゼオン川崎工場様は、年間10万トンを超える生産能力を有する、規模、技術水準とも世界トップクラスを誇る、特殊合成ゴム、合成ラテックスの生産工場です。徹底した三現主義(現場・現物・現実)に即した絶え間ない問題解決と改善の取り組みが、業界をリードする製品品質を支えています。川崎工場様に対し、FNETSは2010年5月、BWAソリューション「IP無線システム」と映像機器を組み合わせた監視システムをご提案しました。

監視システムに求められるのは、起こるか起こらないかという小さなトラブルの発生の瞬間を確実に把握することです。IP無線システム導入の理由について工場長の三平様は、「一見、品質や工程に大きな影響がないようにみえる微細な異常こそ、現場の我々はきちんと監視し、その原因を特定しなければいけません。機器を移動させてピンポイントに測定できる監視システムはそのニーズを満たしてくれると考えました」と、おっしゃっています。

日本ゼオン株式会社
執行役員
川崎工場長
三平 能之 様

概要

新システムは、工場内の有線ネットワークの更改とあわせて、合成ゴムを乾かす第一乾燥室内に導入されました。5GHz帯のIP無線システムの親機を、第一乾燥室内の制御室の外壁に設置。子機はネットワークカメラと一緒に台車上に固定して搭載し、第一乾燥工場内を自由に移動できるようにしています。現場の従業員の方が、生産ラインで気になる箇所に台車を移動してカメラを向けると、撮影データは子機から親機に飛ばされ、川崎工場内の有線LANを介して工場全体の集中コントロール室の録画サーバに保存されます。気になる事象が発生した際に、録画した画像をチェックすることでその原因を把握することができます。かつて情報システムグループリーダーとして導入に携わった中島様は、「複数ある生産ラインすべてに有線のカメラを設置するのは現実的ではありません。従って、IP無線システムの導入を迷うことはありませんでした。現場の担当者から出てきた、子機を台車に載せるアイデアによって、第一乾燥室内で起きる気になる事象をすべてカバーすることができるようになりました」とおっしゃっています。

茨城ゼオン化成株式会社
管理課長
(前・日本ゼオン株式会社
川崎工場 工場統括室
情報システムグループ
グループリーダー)
中島 雅俊 様

効果

2010年11月に稼動をスタートしたIP無線を用いた監視システム。現場の皆さんによって名づけられた子機の『移動君1号』は、導入直後から早速合成ゴム製造ラインの監視に駆り出され、その安定稼働と品質向上に貢献しています。

BWAソリューション「IP無線システム」は、離島への通信やイベント中継時のハイビジョン伝送回線など自治体向けのサービスとして多く利用されていますが、一般企業の工場に導入されるのは日本ゼオン川崎工場様が初めてのケースです。

工場内への導入に当たり、大きな建屋内の隅々まで電波が届くかが課題となり、設置位置などを何度も相談しながら作業を進めていきました。その結果、IP無線システムの電波が強いこともあり、実際の稼動ではまったく問題は発生せず、無線による工場内の機械の誤動作も起きていません。

「集中コントロール室はともかく、プラントの中ではそれほど気にしなくても良いと思います」(中島様)

工場での本システム活用の可能性について、三平様は、「現場の工程管理や品質向上の取り組みに終わりはありません。特に、微細な部分で何が起きているのか、現象をズームアップして解明したいというニーズはどこの工場にもありますので、画質に優れた映像機器とBWAソリューションの組み合わせが活躍できる場面は多いのではないでしょうか」と評価されています。

日本ゼオン株式会社
川崎工場 工場統括室
情報システムグループ
グループリーダー
松井 新 様

今後の展開

今回、2つの製造ラインを要する第一乾燥室に導入された本システム。日本ゼオン様では今後、別工場への導入も視野に、さらなる活用方法を検討されています。

実際の運用を担当されているお2人からは、「当社では川崎工場と水島工場で、監視業務に動画ネットワークを活用しています。無線やモバイルによって、どんなプラスアルファが実現できるか期待したい。(松井様)。「現場でより動かしやすいよう、さらなる小型化、コンパクト化を進めてほしい」(仲西様)といったご要望をいただいています。

映像・画像ソリューションに無線の活用を組み合わせることで、利便性が高まった本システムのメリットを活かし、日本ゼオン様のご期待に可能な限り応えられるよう、FNETSでは今後もお客様起点に立ったインパクトのあるご提案を行っていきます。

日本ゼオン株式会社
川崎工場 工場統括室
情報システムグループ
仲西 幸四郎 様

日本ゼオン株式会社 様 (東証一部上場)

設立1950年4月
所在地東京都千代田区丸の内1-6-2 新丸の内センタービル
資本金242億円(2010年3月末)
従業員数連結 2,815名、単体 1,642名(2010年3月末現在)
事業内容合成ゴム、特殊ゴム製品の製造
ホームページhttp://www.zeon.co.jp

独創的技術で社会に貢献する

日本ゼオン様は、1950年の創業以来、一貫して独創的な技術を駆使し、合成ゴムの初の国産化をはじめ、真似のできない多くの製品を創り出してきました。耐油性特殊合成ゴムをはじめ、世界で圧倒的な強みを発揮する得意領域を有し、「強いものをさらに強くする」事業方針を貫いています。その活躍のフィールドは、自動車や航空産業、機械産業のほか、家電、印刷・包装、住宅設備、生活レジャー、香粧品、トイレタリーなど幅広い分野に広がっています。また、情報、環境、健康などの成長分野においても、有用な製品を開発し、その事業はますます拡大しています。

本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は掲載日現在のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

[2011年5月12日掲載]

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