Java学習の心構え

以下はこれからJavaを学習しようとする一般の方に向けて書いたJava学習の心構えです。本コースの受講者にも参考になると思いますのでご紹介します。

Javaの学習法

かつてプログラム言語は新人のときにちょっとした教育を受けて、現場で実際に作っているうちに自然と覚えてしまうものでした。 しかし、新人ではなく、かつその言語のプログラム作りが仕事でもない方が、新しい言語を覚えるのはなかなか大変なことです。

以下は富士通社内での職種転換者のJava教育(約500名)を通して得たJavaの学習に対する考え方です。最適な勉強法は人によって異なっているものですが、以下の一部でもご参考になれば幸いです。

一定時間かける覚悟が必要

Javaの言語仕様は、基本的な部分だけでもかなりのボリュームがあります。 現在の知識レベルにもよりますが、COBOLやCなどの経験者の方でも、通算50~100時間は必要かと思います。 まず、Javaの習得にはこれだけの時間がかかることを認識していただきたいと思います。

そしてこの時間の捻出方法ですが…。 週10時間かけると10週間(2.5ヶ月)で100時間です。 週5時間なら5ヶ月です。 学習にかける期間はこの位(3~5ヶ月)が適当でしょう。 週10時間の内訳ですが、毎日2時間×5日でも良いし、土日だけで10時間でも良いかと思います。

文法(知識)とプログラム作り(実習)とを組み合わせて学習する

Javaは言語なので英語など自然言語の学習方法と似たところがあります。 それは文法の知識と、それを使う実習の両方が必要なことです。 しかも、これらは別々に勉強するのではなく、文法を学びながら関連部分の実習を並行して進めるのが効果的です。

また文法の基本的な部分は理解するだけではなく、覚える必要があります。 プログラム作りの機会が十分にあるプロのプログラマーは、その中で文法の確認と記憶ができます。 しかし、そうでないノンプロのプログラマーは文法に関する知識問題を解くことで知識の確認と習得をしていく必要があります。

学習記録を付ける、周囲に宣言する

記録を残すと自分の励みにもなり、長続きするのではないでしょうか。 あらかじめ計画を立てるともっと良いのですが、計画通りに行かないといやになってしまうので、計画は立てず結果を記録するだけでも良いかと思います。 学習時間を記録し、累積時間100Hをめざされてはいかがでしょうか。 また、学習日記をブログに書いてみるのも良いでしょう

また、周囲に宣言するのも良いかと思います。 廻りの仲間も引き込んで一緒に学習できればベストです。 お互いに励みになるし、分からないところを教え合うこともできます。

文法の学習法

それでは実際にどのように学習を進めたら良いでしょうか。 文法の学習については、『Web開発のためのJava入門 』による方法をお薦めします。 COBOLやVBやC言語の経験者でも大丈夫です。 ただし、プログラムがまったく初めての方には難しいかもしれません。

このテキストには確認問題がありますので、それを解きながら進めてください。 各章を終わるごとに、目次からリンクしている小テストで知識を確認していただくと良いでしょう。 この小テストは1回4問しかありませんので気楽にお試しいただけます。

プログラム作りの学習法

プログラム作りの学習題材としては、「独習Java第4版」(ジョセフ・オニール著、翔泳社発行)をお薦めします。 この本は16章(約500ページ)からなっていますが、まずは6章(約200ページ)までをめざせば良いでしょう。 1章~6章には約80題のプログラム作成問題があります。 全部やるのは大変なので、奇数番目の問題だけ約50題をやってみてください。

さらにスキルを磨きたいのなら、プログラマー育成コースfor Javaを受講されるのも良いでしょう。ここにはJavaの知識やプログラミングに関するテストがあり、あなたのJava学習の強い動機付けになります。また現場に出たら必要となる様々なツールやテスト技術、デバッグ技術など言語以外のスキルを身につけることもできます。



上記以外でも新人研修中から配属後でも役に立ち活用できる書籍をご紹介します。

  1. スラスラわかるHTML&CSSのきほん 第2版(SB Creative)
  2. スラスラわかるJavaScript(翔泳社)
  3. スッキリわかるJava入門 第2版(インプレスブックス)
  4. スッキリわかるJava入門 実践編(インプレスブックス)
  5. 実践Javaコーディング作法(日経BP社)
  6. スッキリわかるサーブレット&JSP入門(インプレスブックス)

オブジェクト指向の理解 - Java学習の効用

オブジェクト指向を理解しようと様々な解説を読んだが、あまり実感が湧かないと感じている方が多いのではないでしょうか。 抽象的な説明や比喩を使った説明ではどうしても中途半端な理解しか得られません。
オブジェクト指向の概念をきちんと理解するにはJavaの学習が近道です。 Javaはオブジェクト指向言語ですので、その機能を実装しています。 Java言語仕様の理解がオブジェクト指向の理解そのものと言っても良いでしょう。 Javaがわかれば、オブジェクト指向がわかります。 Javaを知った上でオブジェクト指向の解説を読めば、それはJava言語の機能を日常の言葉で説明しているに過ぎないことが良くわかるはずです。

終わりに

確かに100時間もかけるのは大変です。 しかし、多くの方が時間をかけて努力している英語学習との努力効果比を考えてみましょう。 まず、努力のレベルですが英語に比べればJavaは底が浅く、ずっと短時間で成果が得られます。 そして効果ですが、もしあなたがSEなら、多くのSEにとっては英語よりJavaの方がずっと役立つ場面が多いはずです。

またもしあなたがJava未経験のプログラマーなら、Javaは企業で扱うシステムの主流となっており、Javaは明日のあなたの最大のセールスポイントです。 Javaの素養は、SEにとってもプログラマーにとっても基本スキルと考え、ぜひJava学習に挑戦していただきたいと思います。

ページの先頭へ