三井物産株式会社様
Hyper-V 2.0先行導入事例
日本を代表する総合商社、三井物産株式会社(以下、三井物産)。同社は、基幹システムから個別システムまで企業全体のサーバ群を計画的に仮想化していく、大規模なプロジェクトをスタートさせました。その目的はビジネスの変化に迅速かつ柔軟に応えるIT基盤の実現です。Hyper-V 2.0を活用した仮想化IT基盤の中核には、富士通の PCサーバ「PRIMERGY RX300 S5」を採用。製品の高性能、高信頼性はもとより、ベータ版からの検証となるため、Hyper-V 2.0のノウハウや技術力が重視されました。三井物産はもとより三井物産グループ全体のプライベートクラウドの実現に向け、プロジェクトは大きな一歩を踏み出しました。
[ 2009年11月27日掲載 ]
導入事例概要 | |
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業種: | 総合商社 |
ハードウェア: | PCサーバ PRIMERGY RX300 S5 |
ソフトウェア: | Windows Server 2008 R2 (Hyper-V 2.0) |
課題と展望 | ||||
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1 | ビジネスの変化に柔軟に応えられるIT基盤を実現したい。 | ![]() |
社内のサーバ群を計画的に仮想化することで、インフラとアプリケーションのライフサイクルを別々にコントロールし、ビジネスニーズに迅速かつ柔軟に対応。 | |
2 | 運用にかかる負荷を削減し、付加価値の高い作業への集中度を高めたい。 | ![]() |
システムおよび運用の標準化については、その適正を見極めながら段階的に実施。標準化によるコスト削減と既存運用方法の継続の両方を使い分けることで企業内のシステム全体を最適化。 | |
3 | 海外も含めて三井物産グループ全体でスケールメリットが出せるようなIT基盤を構築したい。 | ![]() |
将来のプライベートクラウドを視野に、まずは三井物産単体で各システムのリプレース時期などに合わせ、仮想化を基本にした標準化を推進。将来的には、こうした考え方を三井物産グループ全体に拡大していき、大規模な仮想化による全体効率化を図る。 |
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1.導入の背景・導入の目的プライベートクラウドの実現に向けて第一歩を踏み出す …こうした課題を解決するべく、今回の仮想化IT基盤プロジェクトはスタートしました。プライベートクラウドを視野に、現行1,000台からなるサーバ群をWindows Server 2008 R2 (Hyper-V 2.0)を利用した仮想化環境へ再構築していく、同プロジェクトもまた大いなる挑戦の1つです。 |
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2.導入のポイント・採用の理由ビジネスへの柔軟な対応力からHyper-V 2.0を選択 …「ビジネスによって数十年間、利用するシステムもあれば、事業の終了に伴い不要となるアプリケーションもあります。仮想化IT基盤には、長期的視野に立ち、画一的ではなくビジネスの変化に対応できる柔軟性が求められました。こうしたニーズに対し、今後のエンハンスも含めてHyper-V 2.0なら十分応えてくれるという認識を持てたことが選択の大きな理由です」。 |
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3.検証の内容・今後の展望仮想化を起点とした基幹システムの標準化を目指す …「仮想化によるサーバ集約はゴールではなく出発点でしかありません。仮想化を基本にした標準化を計画的に進めていくという考え方を、できるだけ早いタイミングでグループ全体に広げていき、海外も含めて三井物産グループ全体のプライベートクラウドを実現していくことが大事です。当社とMKI、富士通が互いの信頼関係を一層高めながら、チャレンジ精神のもと、ゴールに向かって一緒に歩んでいきたいと考えています」。 |
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