Skip to main content

Fujitsu

Japan

現行1,000台のサーバ群を計画的に仮想化IT基盤に集約。プライベートクラウド実現への取り組みがスタート

事例トップ | 1.導入の背景・導入の目的 | 2.導入のポイント・採用の理由 | 3.検証の内容・今後の展望


Hyper-V 2.0先行導入事例

三井物産株式会社様 導入事例


3. 検証の内容・今後の展望

検証の内容

ライブマイグレーションやMSFCを使った可用性の高いシステム構成なども検証

清水 隆太郎
三井物産株式会 IT推進部 情報通信基盤室 室長

現在、技術検証はアプリケーションの動作や運用面の検証フェーズが終了したところです。「アプリケーションを動かすテストだけでなく、ライブマイグレーションやMSFC(Failover Cluster)を使った可用性の高いシステム構成などの検証も行いました。また当面の目標は基幹システムへの仮想化の適用なのでSAPの仮想化環境上での動作もチェックしました」と、三井物産IT推進部室長の清水氏は話します。

検証作業を支援したMKIの技術・開発本部ERPソリューション部副部長の松島氏は検証内容についてこう語ります。「仮想化環境上でのアプリケーションの開発や動作検証とともに、仮想化基盤の構築の仕方や運用方法についての検証も並行して進めました」。
仮想化環境上でアプリケーションの開発を行うことにより開発作業の大幅な効率化も図れました。「従来、物理的に開発環境や品質保証環境を用意してテストを行っていましたが、これからは物理的に手配する必要もなく、仮想サーバ上で必要なときに開発作業や、それに伴うアプリケーションの検証を実施できます」(清水氏) 。

飯島 栄介
MKIネットワーク・ソリューションズ株式会社 iDCマネジメント本部 カスタマーサポート2部 部長

実際に検証を担当したMKIグループのMKIネットワーク・ソリューションズiDCマネジメント本部カスタマーサポート2部部長の飯島氏は「ベータ版を使うという状況のもと、タイトな検証スケジュールの中、ここまで進めることができたのは富士通のサポートがあったからです」と、語ります。
清水氏も富士通のサポートについて付け加えます。「ベータ版による検証のため、いろいろとトラブルもありましたが、1つ1つの課題に対して富士通にはSEだけでなく、サーバやHyper-Vを担当している部署にも原因追求や解決に向けて真摯に対応してもらいました。さまざまなアドバイスや迅速なサポートにとても感謝しています。私たちもノウハウを蓄積でき、今回のプロジェクトへの手応えを持つことができました」。

今後の展望

仮想化を起点とした基幹システムの標準化を目指す

今後のパフォーマンス検証についてMKIの松島氏は「システムをリプレースするタイミングで、仮想化していくことになりますので、仮想化環境におけるパフォーマンスの指標づくりが重要なポイントになります」と、語ります。
さらに清水氏も付け加えます。「ハードの性能のみならず、チューニングポイントがたくさんあります。どこをどう改善すれば、より効率的にパフォーマンスが出るのか、その解を見つけることが作業の中心になります」。

仮想化を成功に導くために必要な要素について黒田氏は次のように話します。「Hyper-Vはとても優れたツールですが、それをどう使いたいか、ユーザ企業自身がノウハウを持つことは大切です。しかし、ユーザ企業はあくまでもユーザです。企業がやりたいことを理解し、同じようにチャレンジしようと思ってくれるベンダーが必要になります。今回は、富士通、MKI、当社と、3社で取り組む思いが一致したと考えています」。

最後に、今後のプロジェクトの展望について黒田氏はこう結びます。「小規模システムから仮想化環境の中で安定稼働させ、順次対象を拡大していきたいと考えています。来年の基幹システム再構築の際にも、仮想化を適用していく予定です。また、仮想化をベースに、どうサービス化していくかが、これからは重要なポイントになります。仮想化によるサーバ集約はゴールではなく出発点でしかありません。仮想化を基本にした標準化を計画的に進めていくという考え方を、できるだけ早いタイミングでグループ全体に広げていき、海外も含めて三井物産グループ全体のプライベートクラウドを実現していくことが大事です。当社とMKI、富士通が互いの信頼関係を一層高めながら、チャレンジ精神のもと、ゴールに向かって一緒に歩んでいきたいと考えています」。

世界を舞台に進化を続ける三井物産。同社の「挑戦と創造」を、富士通はこれからも仮想化技術やプラットフォームの提供など総合力を駆使し支援してまいります。

【三井物産株式会社 仮想化IT基盤概要図】

システム・インテグレーターからのメッセージ

これからも三井物産、富士通、当社が思いを1つにしてプロジェクトの実現へ

松島 健太郎
三井情報株式会社 技術・開発本部 ERPソリューション部 副部長

当社は、システムのコンサルティングから設計・構築、運用、保守サービスまでトータルICTソリューションの提供を通じ、三井物産グループはもとより、さまざまな分野のお客様のニーズにワンストップでお応えしています。ユーザ様とともに考えていくことができるという点が当社の強みです。

三井物産においても同社のIT推進部と一緒に、さまざまな業務システムの開発、構築、さらに次世代基幹システムではインフラも含めて構築から運用、保守まで一貫して携わらせていただいております。
今回の仮想化IT基盤プロジェクトではシステム構成の段階から参加させていただきました。仮想化の検証を中心になって担当しているのは、当社のグループ会社であり、データセンターのビジネスを手掛けているMKIネットワーク・ソリューションズです。

今回のプロジェクトは、当社のビジネスにとっても大きな意義があります。大規模な仮想化環境をどうつくり、運用していくか。仮想化を活用したホスティングサービスや構築ビジネスを展開していく上で、性能、バックアップ、セキュリティ、信頼性などさまざまな課題に対し、実践の中でノウハウを蓄積できることは大きなアドバンテージとなります。
プロジェクトの今後の展開はもとより、当社の仮想化ビジネスにとっても、富士通の協力は大きな力となるものです。プライベートクラウドを視野に入れた仮想化IT基盤プロジェクトの実現に向け、これからも三井物産、富士通、当社が思いを1つにしてチャレンジを続けていきたいと考えています。

目次へ戻る


【三井物産株式会社様 会社概要】

本店所在地 〒100-0004 東京都千代田区大手町1丁目2番1号
代表取締役社長 飯島 彰己
設立 1947年(昭和22年)7月25日
資本金 339,626,747,953円(2009年3月31日現在)
従業員数 5,886名(連結従業員数39,864名)(2009年3月31日現在)
事業内容 鉄鋼製品、金属資源、プロジェクト、自動車、船舶・航空、化学品、エネルギー、食料・リテール、コンシューマーサービス、情報産業、金融市場、物流の各分野において、全世界に広がる営業拠点とネットワーク、情報力などを活かし、多種多様な商品販売とそれを支えるロジスティクス、ファイナンス、さらには国際的なプロジェクト案件の構築など、各種事業を多角的に展開
ホームページ 三井物産株式会社ホームページOpen a new window

【導入事例(PDF版)】

本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は掲載日現在のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

富士通の仮想化への取り組みに関するお問い合わせ

Webでのお問い合わせ

入力フォーム
当社はセキュリティ保護の観点からSSL技術を使用しております。

お電話でのお問い合わせ

0120-933-200 富士通コンタクトライン(総合窓口)
受付時間 9時~17時30分
(土曜・日曜・祝日・当社指定の休業日を除く)