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Fujitsu

Japan

【特別企画:日経コンピュータ転載記事】
SSD長寿命化・最大10年間保守で「安心」を提供
全ての企業に、オールフラッシュアレイを。
FUJITSU Storage ETERNUS AF seriesの実力

寺尾嘉記氏 近影
寺尾 嘉記
富士通株式会社
エンタプライズシステム事業本部
ストレージシステム事業部 事業部長

業務システムの性能向上の切り札として注目されるオールフラッシュアレイ。富士通の「FUJITSU Storage ETERNUS AF series(以下ETERNUS AF)」は独自技術によるSSD最適化機能や重複排除/圧縮機能などの裏打ちされた高い性能や信頼性が強みの製品である。さらにはスモールスタートが容易なエントリーモデル、最大10年間保証に代表される充実したサポートなども用意することで、企業のオールフラッシュアレイ導入によるビジネス強化に貢献する。

企業の情報システムは近年、大量データの高速処理がより求められ、サーバ仮想統合やVDI(仮想デスクトップ)導入も進んでいる。従来のHDDを用いたストレージでは性能要求に応えられず、ボトルネック化しがちだ。

そのような課題の有効な解決策として、オールフラッシュアレイへの注目度が高まっている。現在はSSDが容量/性能単価でHDDを逆転しつつあることを追い風に、普及が加速している。

SSD最適化機能によって高性能化と長寿命化を実現

富士通が2016年10月に販売開始したオールフラッシュアレイ「ETERNUS AF series」は、同社が長年SSD搭載ストレージの研究開発に取り組んできた知見が存分に活かされた製品である。Intel(R) Xeon(R)プロセッサーを搭載し、ストレージにおける高いパフォーマンスを発揮する。

同シリーズの大きな特長は富士通独自のSSD最適化機能だ。富士通の寺尾は「SSDの特性を余すところなく引き出すことによって、オールフラッシュアレイに求められる高性能と長寿命を高いレベルでバランスさせています」と強調する。

SSD最適化機能の具体例のひとつが、ガベージコレクション発生時の性能最適化だ(図1)。また、ライトIOに対する最適処理を自動選択する機能も搭載しており、性能のボトルネックとなるコントローラ間通信を最小限に抑えて高性能化。書き込み量の効率化により寿命延長を図るSSDアクセスサイズ最適化機能も備えている。

図1 ガベージコレクション発生時の性能最適化


SSD1本ごとにガベージコレクション(GC)発生を監視。
GC実行中のSSD以外へのライトバック処理を優先することで、同一RAIDグループ内の負荷を平準化。
さらにはRAIDグループ単位での優先制御も行い、全体でライトレスポンスを向上する。

富士通独自開発技術で最適な重複排除/圧縮を実施

インテリジェントな重複排除/圧縮機能も搭載している。「インラインで重複排除/圧縮を行い、書き込み量を減らしてSSDの寿命を延ばすのはもちろん、富士通が独自開発した技術により、インテグリティ(完全性)の担保などのデータ保護も同時に実現します」

加えて、重複排除/圧縮機能を業務ごとに使い分けられる機能(図2)もユニークだ。「性能優先か容量効率優先か、業務の特性に適したボリュームを利用できます。多様な業務の要望に1台で対応できます」

これらの重複排除/圧縮機能による容量削減効果に、低価格の汎用SSDの採用などの工夫もあわせ、投資対効果を最大化する(図3)。

図2 業務毎に重複排除・圧縮を使い分け


ボリューム単位で重複排除/圧縮を設定できる。
1台の装置内で重複排除/圧縮を適用するボリュームとしないボリュームを混在させることも可能なため、
高密度化や運用負荷軽減などによるコスト最適化効果も得られる。

図3 低価格SSDと効率的な利用によるコスト削減


重複排除/圧縮機能とRAID構成変更によって、総ドライブ容量を76%削減。
さらにはコストパフォーマンスに優れた「バリューSSD」を組み合わせることで、コスト削減を推進する。

エントリーモデルを用意し企業規模を問わずに導入可能

導入のしやすさも同シリーズの特長である。コスト面については先述の機能や工夫によって、「一般的なローエンド製品の価格帯で、ミッドレンジ製品相当の性能が手に入ります」といった利点を持つ。

しかも、スモールスタートが可能であり、拡張も容易だ。ラインアップにはミッドレンジクラス「AF650」とともに、エントリーモデル「AF250」を揃えている。

「他のハードウェアベンダーでは、エントリーモデルを提供しているところは少ないでしょう。ETERNUS AFなら、小さな構成から始め、徐々にスケールアップしていくことで、無理のない投資のもとに、オールフラッシュアレイのメリットを享受できます」

エンタープライズ領域で必要とされる信頼性や運用性の高さも強みであり、富士通が長年培った技術とノウハウが活かされている。

「用途・目的に応じたコピー機能、筐体間ミラーや自動フェイルオーバーなどによって、多彩なデータ保護を提供いたします。さらにはHDDベースのストレージ『ETERNUS DX series』と連携し、DR(Disaster Recovery)システムを構成することで、コスト抑制しながら業務継続性を担保します」

また、管理ツールの「ETERNUS SF」によって、ETERNUS DX seriesも含めて統合管理できる。

最大10年間の保守を提供し安定した長期利用を実現

長く使える点も導入のハードルを下げてくれる。「単体SSDには、書き込み、書き替えの上限値があるため、数年以内で交換が必要となるケースもある。ETERNUS AFは長寿命化技術などによって、短期間での交換は不要です」と寺尾は説明する。

充実したサポートメニューも富士通ならではだ。「ETERNUS AF series」に搭載するSSDはすべて3年間の標準保証期間を設けており、最大10年間の保守も提供できます」と寺尾は話す。今回、サポート費用そのものもSSDに最適化したものに全面的に見直したという。

これらの特長を持ち合わせたETERNUS AFは、性能をはじめとする企業情報システムの課題を、適切なコストのもとに解決できる。

「ETERNUS AFは今まで価格の高さからオールフラッシュアレイ導入を躊躇していたお客様にも手が届く価格帯の製品です。性能も可用性もこだわって追求し続けており、満足いくレベルを達成できたと自負しております。あらゆる規模の企業様にご利用いただければと思います」と寺尾は語った。


出典元:日経BP社刊 日経コンピュータ 2016年12月8日号

掲載日:2016年12月8日


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