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バックアップの効率化

第27回では企業データがどのように増大しているのかその実態を再認識した。データ量の増大は、バックアップするデータ量の増大に直結する。大切な資産を外部からの攻撃や災害・障害などから保護するためにはバックアップが重要であり、年々増え続けるデータをいかに手間やコスト、時間をかけずにバックアップするかが企業の課題となっている。
バックアップに関して企業はどのような課題を抱えているか、どのような解決策があるかを考えていく。

企業におけるバックアップの課題と解決策

IDCによる従業員規模別の「ストレージ管理の課題」という調査では、「バックアップの効率化」と回答した企業が中堅中小企業では39.7%、大企業では33.7%に上る。2011年度の同調査と同じく、中堅中小企業にとっては一番の課題という結果が出ている。「ストレージ予算を増やす理由」や「ストレージ投資の重点」でも、「データ量増大への対応」に次いで回答率が高い。
では、企業はバックアップに関してどのような課題を抱えているのだろうか。

従業員規模別「バックアップの課題」のグラフ

「バックアップの課題」では、規模にかかわらず企業の半数以上が「バックアップ時間の短縮」と回答している。さらに、「バックアップデータ増加への対応」「業務に影響を与えないバックアップの実現」「バックアップの運用コスト削減」「バックアップの運用負荷の軽減」と続き、バックアップを効率化する手法が求められていることが分かる。
これらの課題に関してどのような解決策があるのか、IDCが従業員規模別に行った「バックアップの課題解決策(導入済み)」という調査を見てみよう。

従業員規模別「バックアップの課題解決策(導入済み)」のグラフ

結果を見ると、特に大企業が積極的にさまざまな解決策を導入していることが分かる。中でも「バックアップ統合の実現」との回答が多い。そのほかにも「バックアッププロセスの見直し」「バックアップソフトウェアの変更」「容量削減技術(重複排除、データ圧縮)の導入」「アーカイブとバックアップの併用」「テープバックアップからディスクバックアップへの移行」などの解決策が挙げられている。

ディスクベースのバックアップシステム

IDCによる従業員規模別の「バックアップシステムの導入状況」という調査では、「テープドライブ」がトップで、企業の36.7%が導入済みと回答している。テープは単位容量あたりのコストが安く、メディアとしての持ち運びも容易で外部への長期保管に適すなどのメリットから今後もニーズは絶えないだろう。
一方で、「D2D(Disk to Disk)」がそれに続き、回答率も29.9%と高い。バックアップシステムにディスクを利用するようになった背景には、技術が進歩してディスクの大容量化が進み、単位容量あたりのコストが以前と比べて下がったことが挙げられる。IDCが調査した従業員規模別の「ディスクバックアップの選択基準」の結果からもそれが伺える。

従業員規模別「ディスクベースバックアップの選択基準」のグラフ

「システム価格」が60%以上、「GB単価の安さ」が40%以上とコスト面での優位性を示す回答が多い。それに加え、「運用管理が容易」「バックアップ時間の短縮」「運用コストの削減効果」など、テープ装置より運用性が高くバックアップの効率化に有効であると企業が考えており、それがディスクベースのバックアップシステムの普及を促進している。今後も、バックアップするデータの重要性やバックアップの頻度などに応じて、テープ装置だけでなくディスク装置も併用するバックアップシステムの導入が進むと思われる。

バックアップ統合とは

従業員規模別に調査された「バックアップの課題解決策(導入済み)」ではバックアップ統合が解決策として示されているが、そもそもバックアップ統合とは何だろうか。
例えば、企業において部署ごとにストレージを導入し、それぞれ独立してバックアップを行っていると、運用管理に手間がかかり、データ量とともにコストも増えていく。各部署に乱立したストレージをバックアップ用サーバで一括管理するのがバックアップ統合である。バックアップ用サーバでLANに接続したストレージのバックアップを運用したり、SANを構成して企業内LANやサーバへトラフィックが集中しないようにLANフリーのバックアップを行ったりするなど、さまざまな実現方法が考えられる。
IDCはバックアップ統合を解決策として挙げた企業に対し、従業員規模別に「バックアップ統合で得られた成果」を調査している。

従業員規模別「バックアップ統合で得られた成果」 のグラフ

「バックアップ時間の短縮」との回答が5割以上であることに注目したい。また、「データ保護レベルの向上」「バックアップシステムコストの削減」も4割を超える。バックアップ統合は、バックアップ効率化の解決策として非常に有効であると言えるだろう。

全体的、長期的な視点で解決策を検討

バックアップの効率化は、ストレージ管理の課題として常に上位に挙げられる。IDCの調査から、具体的な解決策として、バックアッププロセスの見直し、バックアップソフトウェアの変更、ディスクベースのバックアップシステムの導入などがあることが分かった。第27回で挙げたデ・デュプリケーション(重複排除)などの新技術も効果的と考えられている。これらの有効性を高めるには、今後どれだけデータ量が増えるかを予測し、それに応じて柔軟にバックアップ計画を見直していくことが重要である。全体的、長期的な視点でコスト、手間、時間をいかに削減できるかを考え、前述の解決策に加え、バックアップ統合によるバックアップインフラの再構築なども検討する必要がある。

富士通のストレージソリューション

富士通は、バックアップの効率化を図るために、バックアップ時間の短縮、作業負荷の軽減、ストレージの利用効率の向上を実現するさまざまなストレージ製品を提供しています。
アドバンスト・コピーによるオンライン高速バックアップを可能にするETERNUS ディスクアレイSnapshot™機能によるバックアップの効率化を図るETERNUS NR1000F series ネットワークディスクアレイにより、D2D方式のバックアップシステムを構築できます。また、ETERNUS LT テープライブラリによりD2D2T方式の実現も可能です。
さらに、ETERNUS CS800 デデュープアプライアンスは、重複排除と圧縮によりバックアップのデータ量を大幅に削減し、バックアップ時間の短縮、低コストで高速なバックアップを実現します。
同様の特長をもちながら、中小規模のバックアップ業務に特化したオールインワンスタイルのストレージ、ETERNUS BE50 バックアップアプライアンスもご提供しています。

掲載日:2012年12月21日

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