ETERNUS トピックス
2011年5月25日
今日の情報化社会の発展により多種・多様なデータと情報量の著しい増加は、ICTシステムにおける最も大きな課題といえます。さらに、近年、クラウド・仮想化といった技術革新、目まぐるしい変化を遂げるICT社会には、事業継続をはじめ、省エネ・環境保護といった社会的責任への対応もシステムに欠かすことのできない要素です。
このICTシステムで特に重要な役割を担うストレージ。急増するデータの確実な管理と、効率的な活用に加え、システムの拡張・変更に対処できる柔軟な適用力が求められます。
このようなニーズに応えるため、当社は、ETERNUS DX ディスクアレイの次世代モデル『エントリーディスクアレイ ETERNUS DX80 S2/DX90 S2』、『ミッドレンジディスクアレイ ETERNUS DX400 S2 series 』を発表しました。
それでは、さらなる進化を遂げた 『ETERNUS DX series 』についてご紹介します。
ETERNUS DX S2 seriesは、高速アクセスのために、さらなる性能強化を図りました。高性能CPUを採用、バックエンド・インターフェースやメインメモリを強化、内部バスの高速化を実現しました。また、ホストインターフェースをFC (2G,4G,8G) 、iSCSI (1G,10G) に加えFcOE (10G) をサポートするとともに現在利用可能な最高のスペックを提供。これにより、従来機比でエントリーモデルでは最大2.2倍、ミッドレンジモデルでは最大4.2倍にスループットを大幅に向上させました。
ETERNUS DX S2 seriesは、業界最高水準の処理能力でシステムの安定稼動と高速アクセスを実現します。
事業継続 (業務継続) で最重要といえるのは、お客様の貴重なデータ資産の保護です。重要なデータを管理するストレージは、装置や部品の信頼性はもちろん、有事の際や装置の部品が故障した際に、データが保護される、またリカバリーできる能力が備わっていなければなりません。
ETERNUS DX seriesは、お客様に安心・安全にお使い頂ける様々な機能を搭載して大切なデータを守ります。
参考:ETERNUS DX400 S2 series ディスクアレイ 特長・機能
また、ストレージ管理の課題の上位は、増え続けるデータのバックアップやリカバリーです。
バックアップ運用で役立つのが、フルバックアップや更新差分バックアップなど多彩な高速コピー (アドバンスト・コピー機能 ) 。サーバCPUやネットワークへの負荷をかけないため業務運用中に実施可能です。
災害対策のためのリモートコピーも従来機能を継承。高効率なデータ転送を実現するFCインターフェースに加え、ネットワーク直結型のiSCSIインターフェースで、コストを抑えた低帯域回線でのデータ転送も可能です。
異なるレンジ間でのリモートコピー機能は、従来のミッドレンジとエンタープライズモデル間に加え、今回エントリーモデルもサポート。さらに柔軟性が拡がり、コストを抑えた災対システムの構築が可能になります。
ETERNUS DX S2 seriesは、最先端技術を駆使した設計・開発により、環境保護・投資保護にも優れた製品となっています。
ミッドレンジ DX400 S2 seriesは、高密度実装設計、搭載部品点数の大幅削減を行っております。従来機種と比較してDX410 S2は58%(注1)と大幅な小型化を実現。また、高効率な電源供給モジュールと2.5"SASドライブの採用で、最大54%(注2)の省電力化も実現しました。
(注1) 最小構成時の比較値。構成例)2コントローラ、24本の450GBディスクドライブを搭載。
(注2) 測定環境:2コントローラ、24本の450GBディスクドライブを搭載した動作時。周囲環境温度が25℃程度における測定値。
さらにETERNUSの備える様々な運用機能によって、初期導入時の投資コストの抑制と、無駄のないリソース活用を実現できます。DX80 S2,DX90 S2では従来ミッドレンジ機でサポートしている「シン・プロビジョニング機能」を新たに搭載しました。これによりエントリー機からもディスク容量のスモールスタートが可能となり、物理ディスク使用効率を高め投資の無駄を省きます。
DX S2 seriesは、従来同様に超高速なSSD、高速なオンラインSASディスク、大容量・低コストのニアラインSASディスクを同一筐体内での混在搭載が可能です。使用頻度が高い業務データはオンラインディスクに、使用頻度の低いバックアップやアーカイブ用データをニアラインディスクで管理することで、コスト効率が図れます。
さらに、DX S2 seriesは新たにストレージ自動階層制御による投資の最適化 (注3)を提供しております。データのアクセス頻度を監視し、そのデータの利用頻度や特性に応じて、SSD、オンラインSASディスク、ニアラインSASディスクといった階層でデータを移動、保管が可能になりますので、データの特性に応じた管理コストの最適化が図れます。
(注3) ストレージ自動階層制御は、ETERNUS SF Storage Cruiser 15にてサポート
また、「MAID」技術を応用し、未使用ディスクのディスク回転を停止して消費電力を削減するエコモード運用も可能です。 例えば夜間のバックアップ時のみ稼動すればいいバックアップ先ディスクは、バックアップ運用にあわせて時刻設定でスケジューリングできます。また通常でもディスクへのアクセスが10分以上 無い場合、回転を停止させる運用も可能です。この場合ディスクへのアクセスが発生した際、約1分でレディ状態に戻りますので業務特性にあわせて省電力運用が可能です。
ETERNUS DX S2 seriesは、誰もが使いやすいストレージで、かんたん導入・操作性を実現しています。ETERNUS 管理用のWeb GUIは、サーバ管理者視点で「操作したい対象」と「やりたいこと」がウィザード形式で導きだされますので、直感的に選ぶだけのかんたん操作が可能です。また、このWeb GUIは、統合管理ソフトウェアETERNUS SF V15より、GUIデザイン、操作性をあわせました。これによりストレージ管理や監視、さまざまな運用機能を使う際、操作の一貫性が保たれ、より容易に運用管理を行えるようになります。さらに、業務拡張などでストレージ装置の規模が変わっても、使い慣れた 統合管理ソフトウェアETERNUS SF で運用管理ができる点も安心です。
サーバとの接続性の面では富士通製はもちろん、各社サーバ・OSへの接続を可能にし、あらゆるオペレーティングシステムに対応します。また、ホストインターフェース数の拡張をはじめ、業務運用中のディスクボリュームの拡張を行う「LUNエクスパンション」や「ロジカル・デバイス・エクスパンション」さらに、RAID再配置を行う「RAIDマイグレーション」も可能で、業務拡張に備え、柔軟な運用が可能です。
ETERNUS DXは今回ご紹介したエントリーとミッドレンジモデル以外にもエンタープライズモデルまで幅広くラインナップ。「業務を止めない」「投資の最適化」「かんたん導入・運用」などの要件をクリアする多彩なソリューションと組み合わせて、ICTシステムのコスト削減、運用効率化を実現する「ETERNUS DX」にご期待ください。
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