仕様・諸元
装置仕様
モデル名 |
Entryモデル |
Extendableモデル |
Scaleモデル |
対応ネットワークプロトコル |
NFS, CIFS, OST |
論理容量(注1) |
8TB ~ 24TB |
8TB ~ 120TB |
32TB ~ 352TB |
期待容量(注1) (注2) |
80TB ~ 240TB |
80TB ~ 1,200TB |
320TB ~ 3,520TB |
基本構成 |
コントローラー部×1 |
コントローラー部×1
基本ストレージ部×1 |
最大構成 |
コントローラー部×1 |
コントローラー部×1
拡張ストレージ部×3 |
コントローラー部×1
基本ストレージ部×1
拡張ストレージ部×10 |
処理速度(注1)
(注3) |
1GbE |
最大2.2TB/h |
最大4.8TB/h |
10GbE |
最大4.7TB/h |
最大8.3TB/h |
ネットワークインター
フェース |
1GbE |
10/100/1000BASE-T |
10GbE |
10GBASE-SR |
ネットワークインターフェース数 |
1GbE×5、または
1GbE×5+10GbE×2 |
1GbE×11、または
1GbE×3+10GbE×4 |
データ重複排除方式 |
インライン方式、プリ・プロセス方式(注4) |
(注1)1kByte=1,000Byteとして、RAID6にてフォーマットした容量です。お客様の使用環境によって異なります。
(注2)一般的な企業データを毎週フルバックアップ、毎日差分バックアップし、重複排除/データ圧縮により書き込める平均的な値です。
(注3)NFSの場合の値で、搭載ディスク数やサーバー種/台数により処理速度は異なります。
(注4)プリ・プロセス方式は、SPEED機能を適用することで使用可能です。
設置諸元
モデル名 |
Entryモデル |
Extendable
モデル |
Scaleモデル |
外形寸法(mm) |
コントローラー部 |
483×764×87mm (2U) |
基本ストレージ部 |
- |
482×670
×88mm (2U) |
拡張ストレージ部 |
- |
482×560×88mm (2U) |
最大質量 |
コントローラー部 |
25kg |
基本ストレージ部 |
- |
35kg |
拡張ストレージ部 |
- |
35kg |
電源条件 |
電圧 |
AC100~120V, AC200~240V |
相数 |
単相 |
周波数 |
50Hz, 60Hz |
コンセント形状 |
AC100V |
NEMA 5-15P (平行2Pアース付き) |
AC200V |
NEMA L6-15P (3ピンツイストロック) |
最大消費電力
[最大皮相電力] |
コントローラー部 |
AC100V |
983W [1,035VA] |
AC200V |
960W [1,011VA] |
基本
ストレージ部 |
AC100V/
AC200V |
- |
630W
[640VA] |
拡張
ストレージ部 |
AC100V/
AC200V |
- |
340W[350VA] |
発熱量 |
コントローラー部 |
AC100V |
3,539KJ/h |
AC200V |
3,456KJ/h |
基本
ストレージ部 |
AC100V/
AC200V |
- |
2,300kJ/h |
拡張
ストレージ部 |
AC100V/
AC200V |
- |
1,300kJ/h |
周囲環境条件(動作時) |
温度 |
10~35℃ |
10~40℃ |
湿度 |
10~85%RH
(結露無きこと) |
20~80%RH
(結露無きこと) |
サポートサーバ/OS
バックアップサーバ |
サポートOS |
バックアップソフトウェア |
メーカー名 |
サーバ名 |
富士通 |
UNIXサーバ SPARC M10 |
Solaris 10 Operating System |
NetBackup™ Server/ EnterpriseServer 7.6、7.7(注1)(注2)
NetWorker® 8.0、8.1、8.2
ETERNUS SF TSM 6.2、6.3、7.1 |
Solaris 11 Operating System |
NetBackup™ Server/ EnterpriseServer 7.6、7.7(注1)(注2)
NetWorker® 8.0、8.1、8.2 |
PCサーバ PRIMERGY/
PRIMEQUEST 2000シリーズ/
PRIMEQUEST 1000シリーズ |
Windows Server® 2012R2, Standard (64bit)
Windows Server® 2012R2, Datacenter (64bit) |
NetBackup™ Server/ EnterpriseServer 7.6、7.7(注1)(注2)(注3)
Backup Exec™ 15(注4)
SystemRecovery 2013、2013 R2
NetWorker® 8.1、8.2
Arcserve® Backup r16.5、r17
Arcserve® Unified DataProtection v5、v6
NetVault® Backup for Windows 10.0、11.0
Acronis Backup 11.7 |
Windows Server® 2012, Standard (64bit)
Windows Server® 2012, Datacenter (64bit) |
NetBackup™ Server/ EnterpriseServer 7.6、7.7(注1)(注2)(注3)
Backup Exec™ 15(注4)
SystemRecovery 2013、2013 R2
NetWorker® 8.0、8.1、8.2
ETERNUS SF TSM 6.3、7.1
Arcserve® Backup r16.5、r17
Arcserve® Unified DataProtection v5、v6
NetVault® Backup for Windows 10.0、11.0
Acronis Backup 11.7 |
Windows Server® 2008R2, Standard (64bit)
Windows Server® 2008R2, Enterprise (64bit) |
NetBackup™ Server/ EnterpriseServer 7.6、7.7(注1)(注2)(注3)
Backup Exec™ 15(注4)
SystemRecovery 2013、2013 R2
NetWorker® 8.0、8.1、8.2
ETERNUS SF TSM 6.2、6.3、7.1
Arcserve® Backup r16.5、r17
Arcserve® Unified DataProtection v5、v6
NetVault® Backup for Windows 10.0、11.0
Acronis Backup 11.7 |
Windows Server® 2008, Standard (32bit)
Windows Server® 2008, Enterprise (32bit) |
SystemRecovery 2013、2013 R2
NetWorker® 8.0、8.1、8.2
ETERNUS SF TSM 6.2、6.3
Arcserve® Backup r16.5、r17
Arcserve® Unified DataProtection v5、v6
NetVault® Backup for Windows 10.0、11.0
Acronis Backup 11.7 |
Windows Server 2008, Standard (64bit)
Windows Server 2008, Enterprise (64bit) |
NetBackup™ Server/ EnterpriseServer 7.6、7.7(注1)(注2)(注3)
Backup Exec™ 15(注4)
SystemRecovery 2013、2013 R2
NetWorker® 8.0、8.1、8.2
ETERNUS SF TSM 6.2、6.3
Arcserve® Backup r16.5、r17
Arcserve® Unified DataProtection v5、v6
NetVault® Backup for Windows 10.0、11.0
Acronis Backup 11.7 |
Red Hat® Enterprise Linux® 5(for x86) |
NetWorker® 8.0、8.1、8.2
NetVault® Backup for Windows 10.0、11.0
Acronis Backup 11.7 |
Red Hat® Enterprise Linux® 5(for Intel64) |
NetBackup™ Server/ EnterpriseServer 7.6、7.7(注1)(注2)(注3)
NetWorker® 8.0、8.1、8.2
ETERNUS SF TSM 6.2、6.3
NetVault® Backup for Windows 10.0、11.0
Acronis Backup 11.7 |
Red Hat® Enterprise Linux® 6(for x86) |
NetWorker® 8.0、8.1、8.2
NetVault® Backup for Windows 10.0、11.0
Acronis Backup 11.7 |
Red Hat® Enterprise Linux® 6(for Intel64) |
NetBackup™ Server/ EnterpriseServer 7.6、7.7(注1)(注2)(注3)
NetWorker® 8.0、8.1、8.2
ETERNUS SF TSM 6.3,7.1
NetVault® Backup for Windows 10.0、11.0
Acronis Backup 11.7 |
Red Hat® Enterprise Linux® 7(for Intel64) |
NetBackup™ Server/ EnterpriseServer 7.6、7.7(注1)(注2)(注3)
NetWorker® 8.2
NetVault® Backup for Windows 10.0、11.0
Acronis Backup 11.7 |
(注) 接続するサーバのOSによってサポートしているソフトウェアが異なります。詳細は、弊社担当営業または販売パートナーまでお問い合わせください。また、バックアップソフトウェアのバージョンによってはOSTとOST SPEEDが未サポートの場合がございます。適用時には、弊社担当営業または販売パートナーまでお問い合わせください。
(注1)本ソフトウェアと一覧に記載したサーバ/OSとの組み合わせにおいて、OST機能をサポートしています。
(注2)NetBackupでOST機能を使用する場合、NetBackup 7.7以降を使用してください。
(注3)本ソフトウェアと一覧に記載したサーバ/OSとの組み合わせにおいて、OST SPEED機能をサポートしています。
(注4)Backup ExecでOST機能を使用する場合、CS800 OST Plug-in バージョン3.0.1以上を使用してください。
特長・機能
重複排除 / 圧縮
ETERNUS CS800 S6は、データの重複排除と圧縮により、低コストで高速なディスクバックアップを実現するデデュープアプライアンスです。新たに書き込むデータとディスク上のデータにおいて、可変長のブロック単位で自動的に重複排除を行います。重複部分を除いた新規データのみ圧縮保存することで、保存データ量を90%以上削減可能です(注1)。
テープバックアップと比べて、ディスクベースの高速処理でバックアップ / リカバリー時間を短縮すると共に、RAIDによるデータ保護やテープのメディアエラー解消により可用性を向上します。さらに、バックアップサーバ等の既存環境を活かしながら効率的にテープ運用からの切替が可能です。
(注1) 一般的な企業データを毎週フルバックアップ、毎日差分バックアップした場合の削減率です。
ETERNUS CS800 によるデータの重複排除

高速データ転送
高速なデータ通信を実現する10ギガビット・イーサネットをサポート。また、フレーム(注2)サイズを標準規格より大きくするジャンボ・フレームに対応し、一度により多くのデータ転送が可能です。これらにより、増加するバックアップデータの効率的な転送を実現します。
さらに、 SPEED機能(注3)を適用することで、ETERNUS CS800 S6の装置内部で行っていた重複排除 / 圧縮処理をバックアップサーバ上で実行可能。重複部分を除いた新規データのみ圧縮して転送するため、ネットワーク上の帯域幅を有効活用でき、帯域幅の逼迫したネットワーク環境におけるスループット性能を向上します。
(注2) イーサネットでデータを通信する際のデータ分割単位。標準規格の最大転送単位は約1,500byte。
(注3) 標準提供のプラグインをバックアップサーバに適用することで使用可能です。
災害対策
異なる拠点のETERNUS CS800 S6間でデータ複製が可能で、災害対策システムの構築に対応します。重複排除 / 圧縮後の差分ブロックデータのみを共有フォルダ毎に転送するため、安価な低帯域WANを活用できます。また、異なるレンジ間で、1対1(片方向・双方向)、2拠点へのレプリケーション、複数システムへの遠隔地への統合バックアップが可能です。さらに、256bitAES方式(注4)で暗号化されたセキュア通信でデータを保護して転送します。
また、ローカルバックアップと同時に自動で遠隔転送できるため、レプリケーション時間を短縮を実現。遠隔転送の自動化により、マニュアル処理と比べて運用効率を向上できます。さらに、ネットワークの帯域制御を設定できるため、業務アプリケーションの使用帯域に影響なくデータ転送が可能です。
その他、富士通のデータセンタでデータをお預かりする「リモートバックアップサービス」と連携可能で、バックアップサイトを所有しないお客様でも、災害対策システムを構築できます。
(注4)Advanced Encryption Standardの略、米国 商務省標準技術局(NIST)によって選定された、日本政府推奨の標準暗号化方式。その中でも256bitAESは最高水準。

容易な導入/運用
ETERNUS CS800 S6は、装置の管理GUIにウィザード機能を搭載し、ガイドに沿って必要な設定項目を入力することで、各種セットアップが容易に行えます。サポートする機能を標準搭載し、追加オプションを購入することなく全て利用可能です。また、UNIX / Linux / Windowsの各種OSと主要なバックアップソフトウェアをサポートし、多様な環境のバックアップに対応。イーサネット接続のため、導入が容易に行えます。
データ流量の削減
SPEED機能(注5)適用することで、ETERNUS CS800 S6の装置内部で行っていた重複排除 / 圧縮処理をバックアップサーバ上で実行できます。 バックアップサーバから重複部分を除いた新規データのみ圧縮して転送するため、データ流量が大幅に削減され、ネットワークにかかる負荷を軽減します。これにより、ネットワーク上の帯域幅を有効活用でき、帯域幅の逼迫したネットワーク環境におけるスループット性能を向上します。
(注5)標準提供のプラグインをバックアップサーバに適用することで使用可能です。
製品ラインナップ
容量の拡張性が異なる3モデルを提供します。お客様のシステム環境に応じて、Entryモデルは8TB(2U)~24TB(2U)、Entry Extendable モデルは8TB(2U)~120TB (8U)、Scaleモデルは32TB(4U)~352TB(24U)まで拡張可能です。
Scaleモデルはホットスペアディスクの搭載をサポートし(オプション)、よりデータ保全性の強化を実現します。なお、サポートする機能は全て標準搭載しており、追加オプションを購入することなく利用可能です。
導入事例
株式会社LIXIL様
販売管理システムの夜間バッチ処理時間を1/2以下に短縮
垂直統合型商品の採用により短期稼働を実現
株式会社ライトオン 様
重複排除により日次の二次バックアップを実現
事業継続性が向上し全国481店舗の笑顔を守る