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富士通フォーラム2012 SPARC Enterprise 出展

SPARC Enterpriseの本体装置は販売を終了しました。
本製品の後継機種はSPARC Serversです。

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SPARC Enterprise セミナーレポート

SPARC/Solarisで実現するプライベートクラウド
~メイドインジャパンの技術が基幹インフラを変える~

2012年5月25日

最先端技術を結集したSPARC Enterprise と Solaris仮想化技術は、基幹システムに最適なプライベートクラウド基盤を実現します。
技術支援やインフラコンサルティングに携わっている中陦(ナカジマ)が、企業のICT課題にふれながら、SPARC Enterpriseを活用したプライベートクラウドによる解決についてご紹介しました。また、SPARC Enterpriseやスーパーコンピュータ「京」注1に搭載しているSPARC64™プロセッサの開発を担当している丸山より、設計思想や開発への取り組み、今後の方向性についてご説明しました。

開催日時 2012年5月18日(金曜日) 11時30分~12時20分
セミナータイトル SPARC/Solarisで実現するプライベートクラウド
~メイドインジャパンの技術が基幹インフラを変える~
講演資料 (9.80 MB )
スピーカー 富士通 プラットフォーム技術本部
プロダクトソリューション技術統括部 統括部長代理 中陦 修
富士通 エンタプライズサーバ事業本部
プロセッサ開発統括部 統括部長代理 丸山 拓巳

SPARC/Solarisで実現するプライベートクラウド


プラットフォーム技術本部
中陦

当社のサーバは、昨年、スーパーコンピュータ「京」注1の世界No.1性能の達成、「IDC Japan」の「2011年国内サーバ市場動向調査」(出荷金額)において五年連続首位を獲得するなどの実績をあげてまいりました。

UNIXサーバにおいても、顧客満足度調査やベンダシェアなどで高い評価をいただいています。今後は、スーパーコンピュータで培った技術をUNIXサーバ「SPARC Enterprise」が担うビジネス分野にも展開し、サーバ市場での我々のポジションをさらに盤石にしていきたいと考えています。

サーバ市場で盤石なポジションを確立

企業内ICTの課題と取り組み

事業のスピードアップや企業競争力の向上への対応など、情報システム部門が担う役割が増加しています。その中で、ビジネスを支えるICTインフラには、プライスパフォーマンス、柔軟性、業務継続性、長期利用が求められています。
このような要件に対し、当社は仮想化、プライベートクラウドによるインフラ統合が有効であると考えています。

課題を解決するICTインフラの要件

SPARC Enterpriseによる解決

SPARC Enterpriseは、1つの筺体の中でプライベートクラウド環境を実現するのに最適なサーバであり、我々は「Cloud in A Box」とご紹介しています。
仮想環境上に基幹システムを構築することに対して、心配するお客様もいらっしゃるかと思います。
しかし、SPARC Enterpriseには、プラットフォームを安定稼働させることができる機能、CPU能力を最大限発揮できる技術を備えており、プライベートクラウドの基盤として、安心してお使いいただけます。

高プライスパフォーマンス

ハードウェアの性能が飛躍的に向上する中、その性能をいかに活用するかが重要です。SPARC Enterpriseと仮想化機能の組み合わせにより、その性能を余すことなくお使いいただくことができます。

SPARC Enterpriseの仮想化機能は、OSの標準機能として提供されていますので、無償でお使いいただけます。仮想OSが増えてもゲストOSや仮想化ソフトウェアのライセンス費用が増えることはありません。仮想環境を詰め込めば詰め込むほど、プライスパフォーマンスが向上します。

また、ミドルウェアのライセンスコストでも優位性があります。
仮想化機能「Oracle Solarisコンテナ」で統合した場合、富士通やオラクル社のミドルウェアのライセンスは、実際に使用したCPU分に対して課金されます。
さらに、他社UNIXサーバと比較しても、Oracleライセンスのコア適用係数が他社の半分のため、初期・運用コストを抑えることができます。

ミドルウェアのライセンスコスト削減

業務継続性の追求

SPARC Enterpriseは、CPUやメモリエラーが発生しても、業務への影響を最小減にするため、きめ細やかな動的縮退機能等をサポートしています。
例えば一般的なサーバでは、エラー発生時にCPUがチップ単位で縮退するので、性能が大幅に低下してしまいます。SPARC Enterpriseに搭載しているCPUであるSPARC64の場合、キャッシュwayやコア単位での動的縮退をサポートしているので、エラー発生時の性能リスクを抑えることができます。

プライベートクラウド環境での高可用性の実現

また、高信頼基盤ソフトウェア「PRIMECLUSTER」を使用すると、ハードウェアだけでなく、アプリケーションの信頼性を高めることもできます。仮想環境上のアプリケーションが異常終了しても、すぐに再起動できるソリューションを提供しています。

最新OSであるOracle Solaris 11では、OSアップデートによる業務停止時間を短縮することができます。従来、約5時間かかっていたものが、約40分に短縮された例もあります。

柔軟なシステム構築/運用

Oracle Solarisコンテナ上にOracle RAC(Oracle Database Real Application Clusters)を構築すると、必要なCPU分だけデータベースに割り当てることができます。このため、Oracle Databaseのライセンスコストを削減しながら、可用性の向上が実現します。さらに、ETERNUSのアドバンスト・コピー機能と組み合わせて、業務を止めずに、バックアップが可能です。

DB統合によるコスト削減と可用性向上を両立

また、ServerView Resource Orchestratorにより、Oracle Solarsコンテナを自動配備したり、GUIでコンテナを移動するなど、運用管理が容易になります。SPARC Enterpriseだけでなく、PRIMERGYやPRIMEQUESTも含めて統合的に管理することができます。

物理環境と仮想環境を同一Viewで監視・管理

お客様資産の長期利用

SPARC Enterpriseは最長10年間の長期サポートを提供するなど、お客様の長期安定稼働を支える取り組みを行っています。

また、Oracle Solaris Legacy Containersにより旧Solaris資産を最新サーバにそのまま移行できるソリューションを提供しています。
約100社のお客様にお使いいただいており、短期間での移行が実現しています。

アプリ資産も短期間で最新ハードウェアへ移行可能

次世代サーバに向けたSPARC64プロセッサの取り組み


エンタプライズサーバ
事業本部 丸山

ビッグデータに向け、次世代サーバは、従来の分散コンピューティングや単一性能向上から並列処理の方向に向かっています。
本日は、SPARC64プロセッサの観点から、次世代サーバに向けた取り組みをご説明させていただきます。

富士通のプロセッサ開発

我々はCPUをはじめとするスーパーコンピュータを開発する中で、スーパーコンピュータで培った技術をビジネス分野に展開していくことで、ビッグデータの処理が可能となることに気づきました。

ビッグデータの処理技術

「富士通のプロセッサ開発の歴史」をご覧いただくと、メインフレーム、UNIXサーバ、スーパーコンピュータの線が重なりあっているのがおわかりになるでしょう。
これらのプロセッサはすべて、同じ設計チームで開発しています。その結果、メインフレーム開発した技術をUNIXサーバヘ、それをスーパーコンピュータヘ、そしてそれをUNIXサーバへと、効率的に取り込んでいくことができます。

富士通のプロセッサ開発の歴史

そのため、設計者である我々は、息つく間もないほど忙しい日々をおくっています。

SPARC64の優れた信頼性

SPARC64は高い性能を誇っていますが、同様に自慢できるのが信頼性です。
コンピュータは絶対に間違えないと思われている方がいますが、そうではありません。
半導体の微細化が進む中、宇宙線の衝突などで、0や1で示されてデータが反転するなどの変化がおこります。その結果、たとえば給与計算の間違いなどの影響が発生します。

SPARC64™の高信頼性

このトラブルを防ぐために、SPARC64プロセッサは自分の実行した計算結果が正しいかをチェックし、正しくなければ自動的に計算し直す「自己修復」の機能を備えています。
SPARC64 VII+の図の中で、緑色はハードウェアによるエラー検出と自己修復が可能な部分、黄色はハードウェアによるエラー検出が可能な部分を示しています。
このような図を公開しているのは当社だけであり、いかに信頼性に自信をもっているか、おわかりになるでしょう。
そして、UNIXサーバで培ったこれらの信頼性技術は、スーパーコンピュータに取り込まれています。

スーパーコンピュータで開発された技術を、次世代UNIXサーバへ

一方で、スーパーコンピュータで開発された技術を、次世代のUNIXサーバに取り込もうとしています。

例えば、ソフトウェア・オン・チップ。
スーパーコンピュータを開発する中で、コンパイラやアプリケーションなどのソフトウェアとハードウェアの若いエンジニアを集めて、徹底的に議論を行いました。今までは、ハードウェアを中心に性能向上を検討してきましたが、この議論を通じて、ハードウェアとソフトウェアの境界線をなくし機能を実現していこうというアイデアがどんどん出てきたのです。これは新鮮な驚きでした。そして、ソフトウェアによる処理の一部をハードウェアに埋めこみ高速化を実現する「ソフトウェア・オン・チップ」という技術がうまれたのです。

さらに、1回の命令で複数データの演算を同時実行できるSIMD(Single Instruction Multiple Data)機構や、ソフトウェアからキャッシュを制御できる「In Memory処理(セクタキャッシュ)」なども今後のUNIXサーバに実装していきたいと考えています。

今後も、皆様のご期待にそえるプロセッサを開発していきたいと思います。

進化を続けるSPARC Enterprise

リアルタイム化

並列演算処理やIn Memory処理により、これまで時間がかかっていたOLTPやバッチなどの一連の処理がリアルタイムでできるようになります。そのため、迅速・適切な経営判断やインサイト(見地、見識)の創出が可能になります。

SPARC Enterpriseの進化により、仮想化統合の主目的は、「コストダウン」から「新たなビジネス価値の創造」へと変化していくと考えております。
ワンランク上のプライベートクラウド基盤として、SPARC Enterpriseを是非ご採用ください。


講演を終えた 丸山と中陦

(注1)理化学研究所が2010年7月に決定したスーパーコンピュータの愛称。

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