PRIMEQUEST 1000シリーズは、2015年3月31日をもって販売を終了いたしました。
「PRIMEQUEST 1000シリーズ」ではASP動作機構の搭載により、富士通のオフコン「PRIMERGY 6000」の専用OSである「ASP」と、同OSに対応したデータベース「Symfoware6000」などの各種ソフトウェアやアプリケーションがそのまま稼働します。
PRIMEQUEST上でASPシステムを稼働させる際に必要となるハードウェア機構です。CPUとOS間のファームウェアレイヤに位置し、ASPを仮想化すること で、複数のASPを稼働できます。ASPシステムや業務アプリケーションのデータは高信頼・高性能なETERNUSに配置します。
ASP動作機構は、オフコンの性能に応じてラインナップしており、ASPシステムが占有するシステムボード、CPU、メモリ、ディスクなどのハードウェアをセット化し、「ASP動作機構キット」としてご提供します。PRIMEQUEST 1400S2、1400E2、1800E2に搭載できます。
ASP動作機構の役割
パーティション機能を活用し、PRIMEQUEST上でASPシステムとオープン システム(Linux/Windows Server)、グローバルサーバのOSIV/XSPシステムを並行稼働できます。パーティションで区切ることにより、ASPシステム以外のシステムから影響を受けることなくASPベースの基幹アプリケーションを安全・確実に稼働できます。
また、システムのオープン化に伴い、ASPシステムを稼働させていたCPUやメモリをオープンシステム向けに転用できるため、投資の最適化を図ることができます。
ASPシステムとOSIV/XSPシステム、オープンシステムの並行稼働
移行元となるオフコンのモデル(処理能力)や台数に応じて、多様な移行パターンをご提案します。
PRIMERGY 6000ミッドレンジ相当の「ASP動作機構キット」です。
最大2パーティションまで構築できるPRIMEQUEST 1400S2では、例えばASPシステム(1台のオフコン)とオープンシステムを、PRIMEQUEST 1台 に集約・統合できます。
性能別に8種類の「ASP動作機構キット」をラインナップしています。
同キットを複数個導入し、複数のA S Pシステム(複数台のオフコン)をPRIMEQUEST 1台に集約・統合する場合や、多数のオープンシステムやOSIV/XSPシステムとともにASPシステムをPRIMEQUEST 1台に集約・統合する場合などに適しています。
「ASP動作機構」のラインナップ
オフコン資産をPRIMEQUEST上のASPシステムで継承できます。
PRIMERGY 6000のオペレーティングシステムASPで動作しているCOBOLアプリケーションが再コンパイルなしに動作します。
PRIMERGY 6000で稼働していたデータベース、画面定義体や帳票定義体などのプログラム資産を活用いただけます。
PRIMERGY 6000と接続したFMVシリーズでKシリーズ端末エミュレータやWebjet、MeFt/Web Proをこれまでと同様な操作性でお使いいただけます。
また、帳票を電子化して活用できるSystemwalker ListWORKSもこれまでと同様な操作性でお使いいただけます。
Webjet表示画面(画面定義体)
Kシリーズ端末エミュレータ表示画面
MeFt/Web Pro表示画面
ListWORKSによる帳票表示
オフコンの業務を継承
印刷業務にはPS5000シリーズ/VSPシリーズやXLシリーズ/FMPRシリーズのプリンタをお使いいただけます。また、ETERNUSディスクアレイをASPディスク装置として利用できます。
さらに、ASP専用の「通信制御カード」により、FNA手順や全銀手順、JCA手順で回線と接続できます。
オフコンの周辺装置をサポート
PRIMEQUESTのサーバ管理専用ユニットを活用し、各種コンソールを統合することもできます。
PRIMEQUESTに標準で内蔵される、ハードウェアの構成管理や障害監視などを行うユニットです。
同ユニットに管理LAN経由で接続したリモートPCで、オープンパーティションはもちろんのこと、ASPパーティション(ASP動作機構を含むハードウェア)も管理・監視できます。また、「ASP動作機構マネージャー」でASPシステムの作成・削除や起動・停止に加え、PRIMERGY 6000のオペレーターパネル操作をWebブラウザで行えます。
PCによるコンソール統合