世界中で盛り上がりを見せているeスポーツ。日本においてもその注目度は年々増しており、地域共生社会やダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンを実現する一つの手段として、その社会的な認知は急速に高まってきています。今回は富士通が取り組むeスポーツについて、先日行われた学生とのeスポーツ交流会の様子を交えながらご紹介いたします。
富士通のeスポーツへの取り組み
富士通では、eスポーツを社内外の様々なコミュニティとのコミュニケーションツールとして、リレーション構築を目的に活用するのはもちろんのこと、地域共生社会やダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンへの活用にも貢献できる社会的意義のある取り組みと捉え活動しています。
当社は2022年7月に、自治体・他企業・学生等と繋がるタッチポイントとしての活用や社員のエンゲージメントの向上を目的に、当社事業所の1つであるFujitsu Uvance Kawasaki Tower内に「eスポーツルーム」を開設。eスポーツイベントや、学生との交流会等、コロナ禍で希薄となった繋がりを解消する施設として活用しています。
また、当社は2020年2月に社内に「富士通eSports部」を設立しました。現在、全国各地に約600名もの社員が部員として在籍。自治体との交流戦や、他企業交流戦等大小様々な試合を行い、全国でeスポーツを通じたコミュニケーションを図っています。

学生との交流会を開催
このeスポーツルームでは、社外とのコミュニケーションの一つとして、大学生とのeスポーツ交流会を定期的に実施しています。2023年6月、東京工業大学のeスポーツサークルから32名の学生に参加いただき、富士通eSports部と合わせて総勢50名を超えるメンバーで交流会を開催しました。学生と富士通社員との対抗戦や、学生と富士通社員の混合チームで対戦。世界でも人気のシューティングゲームである「VALORANT」を始め、どのゲームタイトルも非常に白熱した試合展開となりました。
試合の合間には、学生から富士通の事業内容や働き方、就活に対する質問を受け、社員がそれに答えアドバイスを送るなど、これからの社会に大事なコミュニケーションも活発に行われ、大変な盛況を見せました。


今回の交流会に参加いただいた学生のアンケートでは、「オフラインでのコミュニケーションが少ない中で社会人の方やサークルメンバーと交流ができて非常に有意義でした」、「富士通には大企業という堅苦しいイメージを持っていたが、社員同士の雰囲気が思っていたより柔らく、イメージが変わった」等、95%以上の方からポジティブな感想をいただきました。学生にとっては社会人とのカジュアルなコミュニケーションを通して、将来の自身の姿をより具体的にイメージできる非常に良い機会になったと思います。また、それまでの学生生活はコロナ禍の影響で、サークルメンバー同士で直接会うことが減っていたため、今回のイベントでは、学生同士の交流面にも貢献できたようでした。
このような学生向けイベントの他にも、富士通eスポーツ部では病院と連携して障がい者の方のeスポーツイベントのサポートを行うことで社会やコミュニティへの参加を促す支援をしています。富士通は様々なプロジェクトを推進して地域共生社会・ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンの実現を目指しています。
eスポーツの普及拡大による未来
eスポーツは、年齢、性別、障がいなどの属性を越えて、誰もが参加できます。私たちはeスポーツが広がることによりダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンの理解浸透へ繋がることを期待しています。また、多様な人々がeスポーツを通じて共に活躍することで、社会的な共感や理解が生まれ、人々のウェルビーイングの向上に寄与するのではないかとも考えています。富士通は今後もこのような活動を通じて、eスポーツの拡大による豊かな社会の実現に貢献していきます。