プレスリリース
2015年6月25日
業界初!管理サーバが不要になる
「情報配信型ビーコン」を開発
ビーコン単体から“URL”を配信し、シンプルなシステム構成を実現
富士通ネットワークソリューションズ株式会社( 注1 、以下 FNETS)は、より多くの情報をダイレクトにスマートデバイスに配信できる「FNETSビーコン(仮称)」(以下、FNETSビーコン)を開発しました。
現在、クーポン配信などで注目されている一般的なID配信型のBluetoothビーコンは、スマートデバイスにIDしか配信できず、そのIDを元にサーバへ情報を取りに行っています。「FNETSビーコン」は情報配信量を拡張、より多くの情報を直接配信できるようになり、URLや無線LAN接続に必要な設定情報、メッセージ文の配信などが可能となります。
このため、アプリケーションを起動していれば限定エリアに近づくだけで、利用者はID・パスワードの入力が不要で自動的にWi-Fiに接続し、その場所に合わせたウェブサイト情報を見ることができるようになります。本技術を機能の一部として活用いただくことで、今後見込まれる訪日外国人向けの情報配信ソリューションや広告配信ビジネスなど、様々な分野で活用できます。
開発の背景
昨今、訪日外国人の増加に伴いスマートデバイスからの公衆無線LANの利用ニーズが高まっています。
しかし、公衆無線LANに接続するには複雑な認証設定を要するという課題があり、セキュリティを担保しながらも認証設定を無くし、利便性を高める方法として、当社では、限定エリアで複数のスマートデバイスにID配信するBluetoothビーコンに着目し、ビーコンの情報配信量を大幅に拡張することで、課題の解決に取組みました。
概要
「FNETSビーコン」は、Bluetooth Low Energy( 注2 )のパケットで情報を分割配信することにより、情報配信量を31バイトから240バイト(アルファベット229文字)へ拡張しました(特許出願済)。それにより、URLやメッセージをダイレクトに配信することが可能になるため、ID管理サーバが不要になり、システム構築の面とコスト面の両方から初期導入しやすくなり、サービスのスモールスタートが可能となります。また、複数のOSに対応し公共性を確保しました。増加している訪日外国人が所有するスマートデバイスへの対応も可能です。
FNETSビーコン発信器の外観(参考)
利活用イメージ(例)
- 広告媒体を拡張する広告情報配信
広告媒体の近くにFNETSビーコンを設置し、広告媒体に近づくだけで広告に関連するウェブサイトを表示
(活用場所の例:電車・バスなどの交通広告、駅・空港などの公共空間における広告など) - 限定エリア近づくだけで無線LANに自動接続( 注3 )
(活用場所の例:観光案内所、商品棚、自販機、ホテル客室、待合室など) - 限定エリアでのダイレクトなメッセージ配信
店舗で旬な情報(パンの焼きたて情報など)をFNETSビーコンからスマートデバイスへダイレクトに配信
(活用場所の例:小売店舗、特設カウンター、災害現場、工事現場、山間部、地下など)
今後について
開発したビーコンの安定動作や連続稼働などの検証を行い、2015年10月の販売を目指します。
商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
注釈
(注1) | 富士通ネットワークソリューションズ株式会社:本社 神奈川県横浜市、代表取締役社長 岡平 司 |
(注2) | Bluetooth Low Energy:Bluetooth 4.0規格の一部として策定された近距離無線通信技術Bluetoothの拡張仕様の一つ。2.4GHz帯の電波を用い、極低電力で通信が可能。 |
(注3) | Androidは自動接続可能。iOSは接続情報の配信のみとなります。 |
お客様お問い合わせ先
お電話でのお問い合わせ
-
総合受付窓口
0120-20-7430受付時間:9:00-17:00(土、日、祝日、年末年始を除く)
Webでのお問い合わせ
プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。