いなばぴょんぴょんネット(株式会社鳥取テレトピア) 様

スマートデバイス対応の告知システムで利用者の新たなニーズに対応

大切なお知らせをすばやくお届け

地域情報一斉配信ソリューション

鳥取県鳥取市をサービスエリアとするケーブルテレビ局「いなばぴょんぴょんネット(株式会社鳥取テレトピア)」様は、エリアのお客様に向けて安定したテレビ受信環境、インターネット接続環境を提供しています。
FNETSは、告知システムの更改に当たり、専用端末やスマートデバイスに地域情報を一斉配信する「FUJITSU Public Sector Solutionお知らせ@net(以下、お知らせ@net)」をご提案、導入いただきました。

課題
  • 告知システムの老朽化
  • お客様にご負担いただく利用料金の増額
  • お客様に納得いただける新告知サービスの導入
選定理由
  • IP方式による拡張性のあるシステム
  • 新たなニーズを満たすスマートデバイス対応
  • 一貫した運用サポート
効果
  • 各自治会での日常的な情報発信
  • サービスエリア外にも必要な情報を必要な人に届ける

より簡単に、より手軽に利用できる告知システムで地域コミュニティの活性化に貢献しています。

背景

全国のケーブルテレビ事業者様や自治体様が、地域住民の方々のコミュニティツールとして提供している告知システム。ケーブルテレビ局や自治体、JA、地域の自治会などから発信する情報を音声や文字などでお届けするサービスです。

いなばぴょんぴょんネット様では、2000年よりTDMA(時分割多元接続)方式による告知サービスを展開していましたが、設備の老朽化が進んだことから、機器更改を2015年から検討していました。

現在、一般的な告知システムにはFMとIPの2つの方式があります。「FM方式は、一定数加入者が増えると放送用チャンネル増加などによる追加投資が必要です。また、老朽化が進めば10年後に再び同じコストをかけて更新しなければなりません。そのため、機器の拡張性・将来性の観点からIP告知システムを導入しようと考えました」(代表取締役社長の江本様)

また、旧告知システムは当時、国の補助金があったことから年額300円という破格の料金でサービスを提供してきましたが、新告知システムを導入するとなると最低でも10倍以上のご負担を利用者様にお願いすることになります。
「イニシャルコスト・ランニングコストを極力抑えつつ、利用者の方々にご納得いただけるサービスを探していたのです」と業務部次長の永田様は振り返ります。

株式会社鳥取テレトピア
代表取締役社長
江本 克也 様

概要

いなばぴょんぴょんネット様が導入したFNETSのIP告知システム「お知らせ@net」(いなばぴょんぴょんネット様のサービス名は「お知らせネット」)。
地域イントラネット(ケーブルテレビ網)やインターネットを経由して地域情報を一斉配信するシステムです。
いなばぴょんぴょんネット様のシステムは、必須の機器である端末制御サーバ、放送サーバ、告知管理サーバ、放送卓に加え、プッシュ配信サーバ、専用端末用の端末マネージャ、ページングサーバなどで構成されています。

採用の最大の決め手は、専用端末やテレビはもちろん、スマートフォンやタブレットなどのスマートデバイスにも一回の操作で情報を一斉配信できる点です。そのメリットは、外出中でも必要な情報を受け取れること。家や土地は残しつつも地元を離れ都市部で生活しているお客様にも地域情報を発信することで「コミュニティのつながりを維持したい」というニーズに応えることもできます。また、「二世帯住宅、三世帯住宅で複数台端末を置きたい」というご要望に対し、専用端末に比べて低いご負担額でサービスを提供することができます。

「告知サービスのスマートデバイス対応は今後必須になると考えました」と江本様。そのため、放送が入ったら再生ボタン一つで音声が確認できるようにするなど、アプリの使い勝手にこだわりました。「利用者の方がどれだけ簡単に情報を受信できるかがシステムの命運を握っています。今の形に仕上がるまでに検討を重ねましたが、FNETSにはしっかり対応してもらえました」と永田様は話しています。

システム構成図

専用端末
スマートフォン用アプリ
(お知らせネット)
スマートフォンの表示画面

効果

旧告知システムの導入エリアである旧鳥取市を対象に、2016年4月より運用をスタート。システムの移行は1〜2日でスムーズに行われ、移行に関するお問い合わせもほとんどありませんでした。

現在の契約は専用端末約2,000台、スマートデバイスの利用は約300台となっています。情報発信の9割を占める各自治会では、自治会長様が電話機より音声を吹き込むと登録された端末に自動的に配信される機能を生かし、積極的な情報発信に取り組まれているところもあります。

「『午後1時からミカンの販売を集会所で始めます』といった日常の情報共有にも役立てていただいています。身近な地域インフラとして認識されることで、緊急時にも有効に活用していただけるのではないかと思います」と永田様は手応えを感じています。

株式会社鳥取テレトピア
業務部 次長
永田 純 様

告知センターサーバー
告知放送卓

今後の展開

いなばぴょんぴょんネット様は、鳥取市の地域コミュニティ補助金事業を活用し、2018年から旧鳥取市以外のエリアでの導入を進めていきます。また、現在はライセンス数の都合上、自治会単位に限られているグループ別の情報配信の枠を広げ、消防団や婦人会、学校の保護者会などの公的な連絡網として役立てていただきたい考えです。

「システムは機器を導入して終わりではなく、安定的に継続したサービスを提供していくことこそが重要です。FNETSのこれまでの運用サポートにも満足しています。引き続き協力をお願いします」と江本様。

FNETSは、今後もお知らせ@netを通じて、いなばぴょんぴょんネット様のエリアの地域コミュニティの維持・活性化のお手伝いをしてまいります。

いなばぴょんぴょんネット(株式会社鳥取テレトピア) 様

設立1987年11月
資本金3億9,175万円
サービスエリア鳥取市中南部(約1万世帯)
ホームページhttp://www.inabapyonpyon.net/

いなばぴょんぴょんネット様は、キャプテンシステムの運営から事業を興し、後にケーブルテレビ事業者へと転換されました。2004年、旧鳥取市が周辺の8町村と広域合併したのに伴い、現在のサービスエリアに。
オリジナルコンテンツの制作も手掛け、鳥取市の各種行事やイベントなどを紹介する行政番組や地域の伝統芸能や公民館活動などを紹介するコミュニティ番組、営農情報や旬の農産物などを紹介する農業番組を放送中。また、子育てや健康などをテーマにした番組、手話ニュースやわかりやすい手話講座などの番組も。地域密着にこだわり、街のホットな話題を中心に、みんなが楽しめる番組作りに努めています。

いなばぴょんぴょんネットキャラクター

本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は掲載日現在のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

[2017年9月19日掲載]

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