静岡県 御前崎市 様

ICTで業務改善。より良い住民サービスへ

セキュアなモバイル環境による業務効率化

FUJITSU Thin Client Solution モバらくだ for PC

静岡県南端に位置する「岬の町」御前崎。御前崎市役所様では、住民に高い行政サービスを提供するため、新しい情報システムの活用を進めています。
FNETSは、モバらくだ for PCと富士通㈱のFENICSⅡユニバーサルコネクトを活用し、静岡県内の自治体では初となるモバイル環境導入をサポートしています。

課題
  • 外出先から決裁をしたりグループウェアを使えるようにしたい。
  • モバイル環境でもセキュリティはしっかり確保したい。
  • しかし、初期投資は抑えたい。
選定理由
  • 初期投資を抑えたスモールスタートが可能。
  • FENICSⅡユニバーサルコネクトとの組合せでモバイル環境構築の手間とコストを削減。セキュリティも確保。
効果
  • すきま時間の活用ができ、業務のスピード向上、効率化が実現。
  • 登庁ができない緊急時など、BCP対策の一環として機能することも期待。
  • 静岡県内初の先進的な取組みとなり、御前崎市のPRにつながった。

セキュリティを確保しながら初期投資を抑えたモバイル環境の構築で、すきま時間を活用。
業務改善でより良い住民サービスを提供できます。

背景

人口3万5千人の静岡県御前崎市は、県内でもICTの導入に積極的な自治体です。市長や副市長が出張で不在が数日続くと、机の上に決裁待ちの書類が積み上がってしまう状態になってしまうため、外出先からでも決裁ができるシステムが求められていました。また職員からも、外出先からグループウェアを使いたいという要望が寄せられており、モバイル環境の整備を検討していました。

そこで注目されたのがモバらくだ for PC。以前から御前崎市様へは富士通が人事システムや電子決裁システムを納入しており、今回のご要望を受けてモバイル環境ソリューションとしてモバらくだ for PCを提案しました。情報管理係長の村松様は「端末にデータを残さないという仕組みならセキュリティ面でも安心できると考えました。コストの低さも大きなポイントでした。他社のサービスは、多数の端末での活用を前提とした仕様だけにコストも高くなっているものが多かったのですが、モバらくだ for PCはスモールスタートができ、初期投資を低くすることができたので、求めていたものとぴったり合っていました」とおっしゃっています。FNETSは御前崎市様のご要望に合わせ、仕様を詰めてご提案。導入が正式に決定しました。

御前崎市役所
総務部 総務課
課長補佐 兼 情報管理係長
村松 光浩 様

概要

モバイル側の端末はタブレット2台とモバイルPC2台の計4台で運用しています。通常のモバらくだ for PCは外出先などから事務所の自席PCを遠隔操作する仕組みですが、御前崎市様は庁内へ遠隔操作が許可された専用端末を3台設置。その端末に外出先からアクセスする形をとっています。

また、庁内のネットワークへ安心・安全にリモートアクセスするVPN環境を提供する富士通のFENICSⅡユニバーサルコネクトを活用することで、ファイアーウォールを作る手間とコストを省きました。モバらくだ for PC導入の主担当である片渕様は「自らシステムを組む時間もコストも掛けられない状況だったため、FENICSⅡユニバーサルコネクトがあり安心しました。セキュリティ面でも信頼できます」とおっしゃっています。

今回の導入はモバイル活用の実証実験としての位置付けでもあり、市長のほか各部の職員に試用してもらうことで、活用方法やその効果が検証されていく予定です。静岡県内の自治体では初となるモバイル環境の構築となりました。

御前崎市役所
総務部 総務課
主任
片渕 孝通 様

MOGW+FENICSⅡユニバーサルコネクト 構築イメージ

効果

モバイルPCから庁内システムにアクセスできることで、外出先からでも市長が決裁できるようになり、職員にとっても業務スピードの向上につながりました。「市長自身の業務も効率化されたので、よく活用してくれているようです」と村松様はおっしゃっています。出張中の職員も、報告書を新幹線の中で書いたり、メールのチェックができるようになり、円滑に業務を進めることができています。"すきま"時間の活用ができ、業務が早く終わるようになりました。

また、登庁できない事態が発生した状況でもインフラとサーバさえ稼働していれば、庁内システムを外出先からでも活用できるため、BCPの一環としても有効に機能することが期待されます。

さらに静岡県内初のモバイル環境導入ということもあり、地元の新聞など多数のメディアが取材に訪れ、御前崎市自体のPRにもつながるという副次的な効果もありました。

今後の課題

「電子決裁を取りたい」「外から仕事がしたい」といった要望やモバイル環境で可能な用途を見極めながら、システムの充実を模索している御前崎市様。「職員の意見を聞きながら、モバイル端末数の拡大を含めて活用の幅を広げていきたいですね。うまく活用すれば、コスト削減とコミュニケーションの充実につながると思います」と片渕様はおっしゃっています。具体的には公立幼稚園、保育園の先生に活用していただく検討が進んでおり、育休中の職員との情報共有、出向者との情報共有にも活用が期待されます。

今後、モバイル環境の拡充を進めていく上でFNETSに期待することを伺いました。

BYODは現代において重要なキーワードです。働き方を変える可能性があるものの、やはりセキュリティが一番の課題です。個人デバイスを利用しても高セキュリティを確保できる仕組みがあるととても魅力的ですね。
最新の技術に目を光らせることが大切だと思いますし、それは民間の企業や自治体であっても関係ないと思います。むしろ、高品質な住民サービス提供の為に取り組むべきだと思います。
FNETSが紹介してくれる全国の先進事例や成功事例などから得た情報をコーディネートし、ICT環境の改善に活かしていきたいと思います。(片渕様)

今回の導入の最も大きな目的は業務改善です。住民へのサービスを高めていくためにも、業務の質を改善させる取り組みはどんどん続けていかなければなりません。より良い住民サービスの提供のため、FNETSには総合的なサポートをお願いしたいですね。(村松様)

FNETSは今後も、お客様のニーズに沿ったソリューションを創造し、お客様のパートナーとして歩みを続けてまいります。

静岡県 御前崎市 様

人口34,603人(2013年8月1日現在)
市長石原 茂雄
ホームページhttps://www.city.omaezaki.shizuoka.jp/
御前崎市公式Facebookページhttps://www.facebook.com/OmaezakiCity
御前崎市公式Twitterアカウントhttps://twitter.com/OmaezakiCity

御前崎市様は、静岡県の南端で静岡市と浜松市のほぼ中間に位置しています。温暖で日本屈指の日照量を誇る恵まれた気候を活かして御前崎茶やいちご、メロンの栽培が行われているほか、三方を海に囲まれているため好漁場としてカツオやシラスなどが揚がることで有名です。また、5万トン級の大型コンテナ船が接岸できる御前崎港をはじめ、静岡空港や東名・新東名高速道路があり、陸・海・空の玄関口として万全な流通体制が整っています。

本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は掲載日現在のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

[2013年11月27日掲載]

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