滋賀県 高島市 様

仮想化技術を活かしたブレードサーバの導入

内部情報系システム

滋賀県北西部に位置する、豊かな緑と美しい水に彩られたまち、高島。
2005年に5町1村が統合して誕生した高島市様(以下、高島市)では、地域住民へのサービス向上を目的とした市政の情報化を積極的に推進しています。
FNETSは、ブレードサーバと仮想化技術を活かし、インターネットやグループウェアなど内部情報系システムの更新のお手伝いをしています。

本システムの特徴

富士通ブレードサーバの導入

  • サーバの集約により、ファシリティ面・運用面でのコスト削減
  • 充実した障害対策機能と管理サーバによる安心の監視・管理

VMwareによるサーバ仮想化

  • コスト削減とハードウェアリソースの有効活用

バックアップサーバによる効率的な運用

  • 仮想マシンを効率的にバックアップ

背景

滋賀県の自治体の中でも早くからWebによる議会中継配信など、地域情報化に先進的に取り組んでいる高島市。ITを活用したまちづくりと住民のサービス向上を目指して、これまでにも地域SNSシステム「高島きてネット」、インターネットテレビ「高島みてネット」をはじめさまざまな取り組みを展開してきました。FNETSでは、2002年に旧今津町の地域イントラ構築をサポートしたのを皮切りに、議会中継システムや郷土資料を蓄積したデジタル博物館システムの構築など、長年にわたり高島市のネットワーク構築・運用をサポートしてきました。

2009年、内部情報系システムの更新に当たり、FNETSは(1)既存システムを最大限に活用したシステム、(2)高島市での導入経験を活かしたスムーズなシステム移行、(3)ハード・OS・アプリケーションのすべてに対応する運用を考慮した構築体制――の3点をポイントとしてご提案。ご検討の結果、FNETSを選定いただきました。「多くのシステムで富士通製の製品が使われていたこともあり、既存の製品を有効活用できること、また、価格面でも優れていたことからFNETSにお願いすることにしました」(情報統計課参事・桒原様)。

高島市役所
総務部 情報統計課
参事 桒原 良昭 様

概要

新システムはブレードサーバ、管理サーバ、バックアップサーバ、ディスクアレイ装置などで構成。2台のラックに収納され、市庁舎のサーバルームに配置されています。システムの肝となるブレードサーバは5つのブレードと2つの予備ブレードからなり、画像サーバやメールサーバなど情報系インフラを担う12のサーバを移行しました。5つのブレードにはそれぞれ3つの仮想化されたサーバが搭載されています。

新システムは管理サーバによって統合管理されており、あるサーバに障害が起きても別のサーバに自動切替するなどバックアップ機能も充実。高い信頼性と安全性を確保しています。

また、運用開始後の万一のトラブルを想定し、導入前にFNETS社内および高島市で障害試験を実施し、ブレードサーバの障害復旧機能を十分に検証するとともに、職員の皆さまへの教育も実施させていただきました。

システム構成図

効果

新システムは2010年4月から稼働を開始しています。運営に当たる桒原様は、システム導入の効果として、サーバの省スペース化とそれに伴う管理者の負担軽減を挙げています。「今までの3分の1の大きさで済むブレードサーバの提案がなければ、市の本庁舎にサーバをまとめることは考えられませんでした。従来、別の庁舎に置かれたサーバを確認するには、移動を含め1時間近くかかることもありましたが、今は自席のPCから大概の操作ができます。また、近くにサーバがあるので、いざという時に確認できる安心感があります」。情報統計課長の俣野様からも「管理業務で削減できた時間を、本来の私たちの業務である住民の皆さまと向き合うことに使える。それがもっとも大きな効果だと思います」とのご評価。また、桒原様は「自治体の担当者には異動があります。マウス対応になるなどインターフェースは向上しましたが、初心者の担当者でも簡単に扱える操作性をもっと追求してほしいですね」と要望を述べられました。

高島市役所
総務部 情報統計課
課長 俣野 吉治 様

今後の展開

今回導入したブレードサーバの予備ブレードを活用することで、今後の新たなシステム導入も効率的に行うことができます。「高島市では、教育や福祉などの基盤整備を一層推進し、若年層の定住化を図っていきたいと考えています。その際のインフラの1つとして、この内部情報系システムが貢献してくれることを期待しています」(俣野様)。

高島市の住民サービスの向上に寄与することを目指して、FNETSはこれからもお客様起点・利用者目線に立ったご提案を行っていきます。

滋賀県 高島市 様

人口54,057名(2010年4月末現在)
市長西川喜代治
ホームページhttp://www.city.takashima.shiga.jp

本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は掲載日現在のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

[2010年7月20日掲載]

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