2021年2月5日
DXによる大学の新たな価値創造に向けて─ 現状の課題と課題解決の方策
日本の大学はいま、学びのあり方を大きく変革しなければならないときを迎えています。
文部科学省(以下、文科省)によれば、少子化の流れの中で2040年には日本の18歳人口が88万人(2018年の7割)となり、大学進学者は51万人(2018年の8割)にまで減少すると予測しています。また、その時点で多くの大学が経営難に陥るのはもとより、入学者の質保証も困難となり、在学中の成長がより重要になると見ています。
そのうえで同省は、大学が2040年までに実現すべきテーマとして「学修者本位の教育への転換」「学びの質保証」「学びの質向上」「多様で柔軟な教育(いつでも、誰でも、どこでも学べる教育)の実践」「地域における知の基盤への転換」といった課題を掲げています。
そして、これらの課題を解決するうえでカギを握るのがDXの実現──つまりは、デジタルテクノロジーやデータの有効活用であるというのが文科省をはじめとする専門家の一致した見解です。
本レポートでは、そうした状況を踏まえながら、2040年に向けた大学の課題を解決するうえで、なぜ、DXが必須とされるのかを明らかにするとともに、DXの実現に向けてデジタルテクノロジーとデータをどのように活用すればよいのか、また、その活用に向けたハードルをどのように乗り越えていけばよいのかを一挙にご紹介します。
富士通では、本レポートの作成に先立ち、大学でICT化を推進されている多くの方々にヒアリングをし、DXの実現に向けたそれぞれの課題や期待についての貴重な声を収集しました。本レポートは、そうした声に基づくかたちで、DXの実現に向けた現実的な道筋を示した資料でもあります。
大学の未来、そして大学で学ぶ人たちの未来のためにDXをどう推進すればよいのか、あるいはデジタルテクノロジーとデータをどのように活用していくのが適切なのか──。その疑問を解くヒントを、本資料を通じてつかんでいただけると確信しています。ぜひ、ご一読ください。
収録内容
DXによる大学の新たな価値創造に向けて──
現状の課題と課題解決の方策
- なぜ必要。大学のデジタルトランスフォーメーション
── DXが2040年に向けた大学の課題解決にどう結びつくのかを明らかにします。 - コロナ禍が求めるDX実現のスピードアップ
── 新型コロナウイルス感染症が大学のICT環境に与えた影響を明らかにします。 - 大学におけるデジタル活用の現在地
── コロナ禍によって浮き彫りになった大学でのデジタル活用の現状について明らかにします。 - DXに向けた課題と課題解決の方策
── 大学の方々の生の声を交えながら、DX実現に向けた大学の課題を課題解決の方策を示します。 - 富士通が描くDX実現に向けた道筋
── 大学のICT化に長く貢献し、実情を深く知る富士通から、DXの実現に向けた現実的な道筋をご提示します。
『DXによる大学の新たな価値創造に向けて-現状の課題と課題解決の方策』
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