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「平成21年度科学技術分野の文部科学大臣表彰」において「科学技術賞(開発部門)」を受賞

文部科学省が主催する「平成21年度科学技術分野の文部科学大臣表彰」において、富士通グループでは、科学技術賞(開発部門)で2件7名(その他、共同受賞者1名)が受賞いたしました。受賞式は4月14日に虎ノ門パストラルにて行われました。

【科学技術賞(開発部門)】
本部門は、我が国の社会経済、国民生活の発展向上等に寄与し、実際に利活用されている画期的な研究開発若しくは発明を行った者を対象としています。

《受賞者》
溝下義文(富士通 ストレージプロダクト事業本部 シニアスタッフ)
岡本巌(山形富士通 プロジェクト統括部長)
E. Noel Abarra(イー ノエル アバラ)(元富士通)

《業績名》
「磁気交換結合による熱安定性磁気記録媒体の開発」
ハードディスクドライブ(HDD)は、インターネットに代表される情報化社会の記録装置として不可欠なものであり、現代の情報の8割以上はこのHDDに記録されていると言われている。しかし、HDDは磁気記録の原理を基礎とすることから、記録媒体にとって、熱揺らぎ現象(記録ビットの磁化が熱の影響によって乱され、年月とともに消える現象)がネックとなり2000年以降の大容量化は困難になるとの見方が一般的であった。
本開発では、この記録限界を超えるため、磁気記録層の下層に、磁気交換結合層を介して安定化層を設け、この層の磁気エネルギー増大効果により「熱揺らぎ」によるビット情報の減衰を防ぐ媒体構造(SFM)を考案した。さらに、実用化に向けて製造プロセスを改善することにより、ナノメートルオーダーの薄膜の物性制御によって、磁性粒子ごとの人工的な反強磁性結合を実現し、本考案を実用化することが出来た。
本開発により、2000年と予測された「熱揺らぎ」による記録密度限界を超えることを可能とし、今日の情報化社会に不可欠なHDDの記録密度限界を解消できた。
本成果は、HDDの標準技術として全世界で広く採用され、情報化社会の進展に大きく寄与している。

文部科学大臣表彰式

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