中堅の総合建設業として、都内に本社を置き、全国に支店・営業所を展開しているR社。現在、R社では関連事業を行うグループ会社を抱えており、グループ全体の仕組みを見直してコスト削減を図るとともに、スピード経営の実現などが求められていました。
総合建設業のR社では、マルチカンパニー制で、関連事業を行うグループ会社をいくつも抱えています。これらのグループ会社はいずれも業務内容が異なります。そのため、各社独自のシステムで運用されており、既存のシステムがクライアント⁄サーバ型の分散システムであったこともあり、運用負荷が大きく、全社経営情報の把握にタイムラグが生じていました。
「事業の拡大や環境変化に柔軟に対応していくためには、グループ会社を含めシステムを統合し、経営スピードを向上させていくことが不可欠であり、それに対応したERPパッケージの導入を決断しました」と、情報システムの責任者であるC氏は言います。
R社では既存のクライアント⁄サーバシステムなどを含め、富士通との長い付き合いがありました。悩みを抱えていた情報システムの責任者であるC氏は、すぐにFJMの担当営業に相談。そこで提案されたのが「GLOVIA smart 建設」でした。「GLOVIA smart 建設」は、Webを活用したリアルタイム処理により建設業のスピード経営を支援するパッケージソリューションです。
「当社において必要とする基幹業務をトータルにサポートできるシステムであったこと。そして、GLOVIA smart SOAを経由して、会計や人事給与、BIツールなどともシームレスに連携できるということを評価しました」と、C氏は導入の決め手をそう語ります。加えて、トップから迅速な導入を求められていたC氏にとって、短期での導入が可能であったこともポイントになったと言います。
「GLOVIA smart 建設」により、グループ会社を含めたシステム統合を実現。各社に分散されていたシステムの運用負荷やコストの大幅な削減が可能となりました。また、リアルタイムに各社の最新情報を共有・分析できることで、マルチカンパニーで迅速な意思決定や的確な経営の舵取りができると、経営陣からも高い評価を受けました。
「全国の各工事現場では、二重入力の手間や転記ミスなどの手戻りがなくなり、現場の事務作業が改善されました。工事毎の売上⁄原価や支払いなどもスピーディに確認できるようになり、課題への対応スピードもアップしました。また、グループ全体の損益状況などもすぐに把握できるようになり、スピード経営が実現しました」と、導入の効果をそう語ります。
現在、R社では収益の更なる拡大を目指し、太陽光や風力発電などのグリーンエネルギー分野への参入も視野にいれております。こうした新たなビジネス分野への進出に際しても、今回のシステムが大きな支えになってくれるに違いないと、今後のサポートにも期待を寄せています。