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Fujitsu

Japan

富士通株式会社 小山工場 機構センター 導入事例 2

このページの情報は、2004年に掲載されたものです。
最新情報は、GLOVIAトップページよりご覧ください。

短期導入と柔軟なシステム構成。充実したサポート体制を期待してglovia.comを採用

国内外を含めて、複数のパッケージを取り上げ、その結果選ばれたのがglovia.comであった。理由には「短期導入が可能」「柔軟なシステム構成」「充実したサポート体制」の3点があった。

glovia.comには、30年にわたる製造業のノウハウを元に、組立製造業に特化した機能が用意されている。機構センターの求める主な要件を満たしており、最小限のカスタマイズで利用できそうであった。担当SEやコンサルタントの実績も豊富で、他社導入事例の反映も可能であり、これらのことから短期導入の実現が期待できる見通しであった。

柔軟なシステム構成では、モジュール単位で購入が可能なことがあげられる。将来、独立採算性になったり、社内での位置づけが大きく変わったりした場合、経理や購買などのモジュールを後から追加購入できる。glovia.com は、バージョン5でweb化への機能の充実、バージョン6でかんばん方式に対応。バージョン7でXMLをベースとしたコラボレーション、PSI(生・販・在)計画エンジンによる需給調整等、機能を拡張し、個々の企業・業務から企業グループ全体の情報統合・可視化を実現している。glovia.comであれば、最新の技術とビジネスモデルへの対応が可能である。

さらにglovia.comは、多様な生産形態に対応しているため、運用が開始してからも生産形態を拡張・変更することもでき、使いながらシステムを最適化していくこともできる。

サポート体制の充実も重要視された。glovia.comであれば、ユーザ会であるGLOVIA FORUMを介して、導入済優良顧客との交流が可能である上、きめ細かな最新情報を入手できる。ソフトとハードを含めた、オール富士通によるトータルサポートも期待できた。

カスタマイズを極力なくし、わずか8ヵ月間でスピード導入

富士通株式会社
コーポレートIT推進本部 SCMシステム統括部 SCMシステム推進部 プロジェクト課長

上野 秋男

glovia.com導入を決定し、2001年10月にプロジェクトチームが活動を開始した。3ヵ月間のFit & Gapを繰り返し、翌年2002年1月から設計、開発へと入る。glovia.comをコアシステムとした生産管理システム(Progress)の稼働は同年9月から。生産管理システムの導入としては、異例といえるほどの短期間でシステム構築を成功させている。

「今回のシステム構築の最大の特長は、実質わずか8ヵ月間で完成したという短期導入です。これが可能になったのは、100%完璧なシステムを求めない、早期にカスタマイズ基準を設定し厳守する、役割分担を明確に定義する、という3つの要因がありました」と、コーポレートIT推進本部 SCMシステム統括部 SCMシステム推進部 プロジェクト課長 上野秋男は語る。

利用者のすべての要件を取り入れ完璧を求めては、構築に時間がかかりすぎ、完成した頃には市場が変わっているかもしれない。コストも高騰する。これを防ぐのが「100%完璧なシステムを求めない」である。とにかく使って慣れること、これをトップダウンで宣言し、業務をパッケージに合わせられるところは、可能な限り合わせた。用語や画面構成などの変更要求は、ほとんど却下してシステム構築を進めた。

とはいえ当然、現場からの反発はある。機構センターにおけるすべての業務要件をすべてカバーしているわけではない。これはパッケージの宿命であり、すべての要求を却下してはモラルの低下につながる。そこで、「早期にカスタマイズ基準を設定し厳守する」ようにした。業務の全体に与える影響度を分析し、その影響度が全体の10%以下であると判断した場合は切り捨てることにする。全体要件の10%以下のために残りの90%の適用が進まないという事態を避けるためである。この結果、カスタマイズ率を5.9%という極めて低いレベルに抑え込むことができた。同時に、利用者の要求する機能がない場合、他の機能を利用することで代替できることを説明し、説得を繰り返した。また、欲しい機能をカスタマイズで加えるのではなく、サブシステムとして構築しglovia.comと連携できるようにもしている。

3階層で役割分担を明確化。プロジェクト・マネジメントとしても成功事例

プロジェクトチームは、運営委員会、企画チーム、コアチームの3階層で構成されている。運営委員会は部門長によって構成され、プロジェクトの方向性や定義付け、方針確認を行う。会合は月に1回。企画チームは各部門実行キーマンで構成され、プロジェクト管理や方針の企画・決定、問題解決を行い、毎週招集される。コアチームは各部門の実行メンバーで構成され、プロジェクトの実行と業務設計要件をまとめた。

それぞれの階層でミッションを明文化し、目標を明確にした。また、会合の席では「特に問題はありません」の類の報告を排除し、あえて問題点や課題事項をトップに報告。判断のための問題点を洗い出し、最適な解決方向を検討した上でトップが決断しやすいように導いた。コミュニケーションを円滑にするため、時間外の懇親会も設けるように配慮もしている。機構センターにおけるglovia.com導入は、ある意味でプロジェクト・マネジメントとしての成功事例ともいえる。

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