機能説明
アイコンの説明
[SE] は、Standard Edition で対応している機能であることを示します。
[SE] は、Standard Edition で非対応の機能であることを示します。
Hadoop
Hadoop [SE]
オープンソースソフトウェア「Apache Hadoop」をベースに当社の独自技術を統合しています。「Apache Hadoop」はデータを数台から数千台のサーバに分散配置して並列処理することで、大量のデータに対するバッチ処理を短時間で行うことができます。 当社が関連ソフトウェアとの組み合わせ検証を済ませているため、本製品では安心して「Apache Hadoop」の機能を使用することができます。
本製品は、以下のオープンソースソフトウェアを同梱し、サポートします。
- Hive/Pig
Hadoopのアプリケーション開発を支援します。煩雑なMapReduce操作を記述することなく、クエリー言語によりHadoop上のアプリケーションを開発できます。 - HBase
分散型データベースを構築します。これによりHadoopと親和性が高い大規模データの入出力機能を提供します。 - Mahout
機械学習ライブラリを提供します。レコメンデーションや予測などの分析向けHadoopアプリケーション開発に利用できます。 - Impala
Hadoop上のデータに対してインメモリ型の分散処理による高速なSQLアクセスを実現します。SAS等のImpalaに対応しているBI/BA製品と本商品とを組み合わせることで、より高速に大量データを分析するシステムの構築が可能になります。
また、本製品は、以下のオープンソースソフトウェアとの連携をサポートします。
- Apache Spark
リアルタイム分析に強みを持つビッグデータ分析ソフトウェアです。Hadoopを補完し、よりインタラクティブな分析ニーズに対応します。
NetCOBOLとの連携 [SE]
NetCOBOLと連携し、Hadoopによる分散並列処理上でCOBOLアプリケーションを動作できます。新たなアプリケーションを開発することなく、バッチ処理などの豊富に蓄積された既存資産を有効活用できます。
Javaアプリ並列実行機能 [SE]
一般の開発手法で作成したJavaアプリケーションを、Hadoopアプリケーションとして呼び出し動作させる機能を提供します。(富士通独自技術)
Hadoopアプリケーションと、Hadoopを利用しない通常のアプリケーションを同じJavaプログラム開発方法に よって開発できます。
高信頼性
マスターサーバ二重化 [SE]
通常のHadoopでは、マスターサーバに障害が発生した場合、システム全体として分析処理を継続することができません。本商品では、標準でマスターサーバを二重化する機能を装備しており、Hadoopの単一障害点であるマスターサーバに万一障害が発生してもフェールオーバーにより分析処理を継続させることができます。
高信頼な運用が必要でないシステムにおいては、マスターサーバ1台構成で運用することもできます。
独自分散ファイルシステムによる外部ストレージ装置の利用 [SE]
独自分散ファイルシステムにより、高い信頼性・運用性のある外部ストレージ装置ETERNUSを利用することができます。
高性能
既存システムとのデータ共用 [SE]
独自分散ファイルシステムは、 Linux標準のファイルアクセスインターフェース(POSIX)に準拠しており、アプリケーションの変更なしにデータ入出力が可能なため、容易かつ、効率的な連携を実現できます。
ファイルシステム高速化 [SE]
独自分散ファイルシステムはHadoop標準の分散ファイルシステム(HDFS)と比較して、I/O性能で約10倍、当社の評価モデルにて全体の処理時間を約1 / 5に短縮しています。
メモリキャッシュによる高速化 [SE]
独自分散ファイルシステムはスレーブサーバ内のメモリキャッシュを効率的に割り当てることができ、処理速度を向上しています。
分散ファイルシステムの圧縮機能 [SE]
ファイルシステム内で自動的にデータの圧縮/伸長を行う圧縮機能を搭載しており、アプリケーションを圧縮処理を意識することなく利用できます。また、圧縮データのまま効率的に分散処理を行うことができます。
高速JavaVM [SE]
富士通が独自にチューニングしたJavaVMを統合しており、Java性能が向上します。
運用性向上
スマートセットアップ [SE]
通常、Hadoopのシステム構築では幾台ものスレーブサーバにそれぞれOS・ソフトウェア導入や初期設定を行う必要があり、多大な時間と経験を要します。
当社のスマートソフトウェアテクノロジーに基づいた「スマートセットアップ」により、短時間で簡単に導入できます。あらかじめ作られたシステムイメージを複数のスレーブサーバへ一括して自動配備し、環境に依存し性能に影響を与えるため、個別に入力が必要なHadoopパラメータについても、富士通の推奨値を自動的に設定します。
このスマートセットアップは仮想環境にも対応しており、仮想マシン上へスレーブサーバを自動配備できます。
仮想環境での動作 [SE]
ハイパーバイザー(VMware、KVM)に対応しました。マスターサーバ、スレーブサーバを仮想マシン上で動作させることができます。また、スマートセットアップを用いることで、仮想マシン上へもスレーブサーバを自動配備・自動設定し、配備後即運用することができます。これにより、最小限の物理マシンのリソースを効率的に使用したスケールアウト構成を実現します。
既存ツールの利用 [SE]
データを格納するストレージシステムとのインターフェースは、Linux標準のため、バックアップや印刷などの既存ツールをそのまま活用できます。