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Fujitsu

Japan

情報システムとネット機器接続 富士通、ノウハウ公開

2005年9月13日 headbanner01.jpg

(注) 日刊工業新聞(2005年8月4日付)掲載記事
本記事は日刊工業新聞社の許諾を得て全文掲載しており、
本記事の著作権は日刊工業新聞社に帰属します。

日本オラクルと共同検証   オープン性協調

富士通は、日本オラクルと共同でウェブシステムのフロント部構築の検証を行い、結果を技術仕様書として両社のホームページで8月に公開する。 富士通の統合型ネットワーク機器「IPコムS」とオラクルのアプリケーションサーバを接続して検証した。 こうしたノウハウ公開は珍しく、オープン性をアピールし、拡販につなげる。 また富士通はIPコムのセキュリティー機能拡充に加え、東南アジアでの販売も開始。 05年度は、2.5倍の3000台以上の出荷を目指す。

情報システムとネットワーク機器の接続には本来、機器の微妙な調整が必要。ただネットワークと情報システムの両分野の知識に習熟した技術者は少ないのが現状。 個別システムごとの検証は、コストの兼ね合いで行なわない場合もあり、システムの信頼性や性能効率面で問題がでる可能性がある。

今回、オラクルとの検証は6月から行なわれた。検証項目は、サーバの最適負荷分散やハードとソフトの使い分け、機器常態確認、冗長構成時モード選択、機器障害発生時の切り替え手段と所要時間など。 IPコムのオープン性をアピールし、オラクル製品との相乗効果で、拡販につなげる。

一方でIPコムの機能自体も拡充する。DoS攻撃検出時に発信元を追跡し、近くのスイッチのポートを遮断する仕組みで、セキュリティー機能を強化する。 また、リンク負荷分散の機能も拡張し、インターネット・プロトコル(IP)/レイヤー2仮想私設網(VPN)、インターネット回線を組み合わせて信頼性を高める。

海外販売も始めた。まず東南アジアで、S1000とS1200の2機種から発売した。今後は機種と地域を販売していく考え。

負荷分散やファイアーウォールなどのシステムフロント分野の世界市場規模は、年率20%程度の伸びが期待されている。富士通はルーター(データ中継装置)やファイアーウォール、負荷分散などの機能を1台に統合したIPコムの事業強化でシェア拡大を目指す。

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日付: 2005年9月13日